GenesisPlanA’s diary(ジェネプラA・ダイアリー

主にシミュレーター関連に携わっています。世界的な範囲で扱った実績は多く、現在も複数台所有しています。日々の問い合わせが多く一問一答する側ら、掲載内容は検証・リサーチしたモノを含めて得られた情報など知的財産をオープンにしてます。レビュー等をTwitterやYouTubeなどの動画でも発信しています。現在は海外ブランド数社と友好関係にあり、技術的な面と、マニュアルの和訳にも携わってたりします。また、国内でも技術支援しています。此方の掲載内容は有効な情報を得たいと考える愛読者様への無償奉仕です。

ACC大型アプデV1.1走行レビュー!Assetto Corsa Competizione version update 1.1

どうも!

ジェネです!

(・∀・)ゞ

 

先日に実装されたAssetto Corsa Competizione version update 1.1でテスト走行してみましたのでインプレッションしていきたいと思います。尚、私が検証して得た感想ですので、勝手な主観で述べてます。あくまでも参考情報として理解して頂ければと思います。

(〃・д・) -д-)

 

尚、新旧の個体差も比較しています。

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2019年新型車輌6台と新コースの追加がメインです。

各車新旧の動的な個体差、進化の度合いを見ました。そして、今回のアプデで2018年既存車輌も動的な修正が入っていますので、其方も併せてチェックしてみました。

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新コースZandvoortはレーザースキャンされ制作されたものなので、実際のリアルコースとほぼ同じ!レーサーと同じくリアルのコースを走り回れる訳です。実はこのコースのデザイナーは鈴鹿サーキットと同じ設計者との情報もあったりします。

さて、どの様な内容になっているのか触れていくとしましょう。

✧*。٩(ˊᗜˋ*)و✧*。

 

今回、使用したハンコンはこれですね!私、普段はFANATECを愛用していますが、先日にもテスト走行に使っていたFFB&プルプル機能付きのハンコンGT Force Proの検証が途中段階だったので、これを使用した走行になります。実は予想よりも早くにアプデが来てしまったので、ついでにコイツのテストも兼ねてしまうと使ってみました(笑)

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決してふざけている訳ではなく、検証はマジです!

古いハンコンと言えど機能は現代のハンコンと同じく必要な要素は備わっています。

ACCでは確かなFFB(フォースフィードバック)を感じる事が出来ており、小径ハンドルと相まってクイックなステアワークが可能です。縁石に乗った時にもブルブル振動機能が作動するので、よりレーシーな味わいを感じる事が出来ます。

 

尚、これらの検証が終わったら愛機に戻して従来のプレイスタイルに戻ります(笑)

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◻️Zandvoort Circuit

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低速コーナー、高速コーナーまで多彩なコースデザイン。アップダウンやバンクもあり非常にテクニカルなサーキット。特に高速コーナーへの侵入には度胸が試される一面も。奥に行くにつれてキツくなるコーナーもヤラシイ細工が施されてるのでドライバーの技量が試されますね(笑)

 

◻️2019年新型車輌6台の各車新旧の進化の差を見る

先ず触れておきたいのは更に改良された物理エンジンであるUnreal 4により、従来よりも車体の重量感を感じる事が可能になりました。これにより、荷重移動の際にもリアル感のある動きに更に磨きが掛かっております。例えば、皆様がマイカーに乗って200kmオーバーでブレーキングしても直ぐには止まれないという現象と同じく、レーシングカーは軽く出来てると言えど重量物ですので無理してブレーキングを頑張っても止まれない事がある訳で、その辺の挙動シュミレートも付与されている訳です。レーシングスリックというヌメっとしたグリップの質感はスリップアングルで走ると気持ちよく攻めれますね!

 

さて、前置きが長くなりましたがレビューに入ります。

 

Audi R8 LMS EVO

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Audi R8 LMS EVOは2018年仕様からの発展系。シャシー等は従来のものから継承されております。フロント周りのダウンフォースの見直しと、リア周りのトラクションが向上しているのが印象としてあります。特に低速コーナーでのターンインから旋回中に掛けての粘り感が出ており、ダラダラと横滑りやホイールスピンしている時間が極端に短くなっており、コーナー立ち上がりに掛けて前に蹴り出す感じで、グリップ回復の゛待ち゛が無くなった事により、従来よりも纏まり感が出ているという印象でした。スタビリティーが向上しており、2018年車輌と明確な差が見られ、更なる速さも身に付けた進化を遂げております。また、従来のAudi車輌のクセ的なものとして中速域で時折、ほんの若干のUS(アンダーステア)が顔を出しますが、そこを踏まえてコーナーにアプローチをすることにより安定したラップが刻めるという感じでした。

 

Honda NSX GT3 EVO

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2018年車輌との明確な差はフロント周りのダウンフォースと全体的な重量バランスが大きく変わっている印象でした。ニュートラルに近い弱アンダーステア傾向に味付けされており、従来の個体からは歴然とした差が見られます。非常に乗りやすくなって安定したラップが刻めるといった感じに仕上がっています。従来の個体はフロント周りのダウンフォースに不足感を感じる部分があって、コーナーによっては侵入するアプローチを考慮しながらドライビングしないと時折アンダーステアが顔を出す一面もありました。扱いやすさもあって人気車輌だっただけに、今回の進化はNSXファンにも嬉しい正常進化ではないでしょうか。グリップ感も大きく向上し、コーナーへのアプローチ角も多彩なバリエーションが描けるだけに、扱いやすさと戦闘力を身に付けました。

 

Porsche 991 II GT3 R

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Porscheに関しては入手しているデータでも大きな変更点は無いが、従来の個体より更にエンジンをミッドマウントする事によりバランスを意識した進化をしています。従来より抱えている潜在的な問題点もあるという事ですが、低速コーナーでのホイールスピンが少なく、各コーナーへのアプローチにもニュートラルステアで、乗ってみるとビックリするくらい全体的にニュートラルな仕上がりになっています。乗っていて気持ちいいとさえ言えます。従来のPorscheはRRの癖的なものがあり、それを手足の様に操れるPorscheマイスター的な印象が強かった。年々MR設計へと進化してきており、バランスを意識した仕上がりに。2018年の個体もスタビリティが高く戦闘力もありましたが、新型はまるで生まれ変わったかの印象です。

元々、ブレーキ性能が良く、縦には強い心象でしたが、今回の更なる進化で縦にも横にも強いマシンになりました。高速コーナーや中速域でのフルブレーキングからのターンインである程度スピードがのっていると慣性が出て若干バランスが崩れますので侵入から立ち上がりに掛けてのラインを意識すれば、どのコーナーでも旋回スピードを活かした速い走りが出来るものと思います。

 

Aston Martin AMR V8 Vantage GT3

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アストンは従来の個体より大きく進化を遂げました。現在はメルセデスとのビジネス関係でありデザインもガラリと変わりましたよね。新型となった事でスタビリティは向上し、従来の様なピーキーさは無くなりました。挙動も穏やかになった事で扱いやすくなり、ドッシリと安定したコーナーリングが可能になりました。2018年固体はギアに関してローギアー傾向でピーキーな印象でしたが高回転域まで綺麗に回るエンジンフィールでした。新型Vantageはギアの割り振りを大きく変更され、スピードの上昇と共に等間隔な感じでシフトしていく感じです。ただ、パワートレインが変更されたことにより高回転域までスコーンと回る印象ではなくなり、引っ張ると頭打ちし易いのでスピードが伸びにくくなり、そして、引っ張りすぎると結果的にラップタイムにも影響が出てしまいます。スタビリティも大きく向上した事で淡々と刻む落ち着いた走り方が合っている印象でした。

 

McLaren 720S GT3

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ブランパンGTでは実装されると前々から噂になっていた個体ですが、アジアブランパンには持ち込まれるのか?という経緯があったりします。McLeanはオーバーステアが強い個体でしたが720Sになってからは弱オーバーステアなフィーリングに仕立てられています。中速域や低速域でのターンインでリア周りがやや重い感じがまだ少し出てしまい、USとOSの変化が若干ではありますが顕著に出ます。コーナーによっては次のコーナーに繋げるラインを考慮する事も必要ですが、全体的なスタビリティの向上も相まって乗りやすいものに仕上がっています。視界性も良好で落ち着いて乗ってられるといった感じでした。ツボを踏まえれば速く走れるといった印象でした。

 

Lamborghini Huracán GT3 EVO

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従来のLamborghini Huracán GT3の正常進化といった印象を受けました。従来よりもダウンフォースが向上し、車体のバランスも崩れることなく仕上がってます。限界も高く、這うように走るその様はウラカンっぽい存在感のある走りです。ただ、限界を超えるとピーキーさが顔を出すので境界を越えると一気にズバッと姿勢を崩しやすい感じでした。シケインの侵入などはタイトなフロント周りの動きの割には切り込んだ時のタイヤの挙動はマイルドな感じです。早めのアクセルオンで若干のプッシングアンダーが出やすいので、走るコースによって異なるでしょうが、立ち上がりのアクセルコントロールは少々気を使う側面もあります。全体的なスタビリティが高いので限界領域でのマシンコントロールがキモですかね。最終コーナーもベタ踏みで立ち上がれる程、安定してますね。

 

◻️動的ジオメトリー変更についてのチェック

NISSAN GT-R NISMO GT3

今回の修正パッチによりBoPを見直されたコチラに試乗して確認してみました。因みにBMW M6もBoP修正入ってます。

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従来、NISMO GT-Rはリアの足回りのスタビリティが少し不足しがちな感じでした。SPAなど下りの高速コーナーやフルブレーキングからターンイン時の前荷重が掛かる姿勢の時に腰抜け感の様な挙動が出たりしてました。今回の修正パッチでは、この辺のジオメトリーが大きく改善されており、ズルズルと流れがちだったリア周りの踏ん張り感の無さが無くなり、グッと踏ん張ってくれる印象です。これによりコーナーへの侵入から出口に掛けてのアプローチがし易くなったので、ブレーキング時の変な気遣い感も薄らいだ事で非常に乗りやすくなりました。

今回のテストでは新コースZandvoortでしたので、他のコースでも同じような乗り味になっているのか検証が必要ですね。

 

◻️新旧個体のスピード差を見る

今回も御協力頂いた、ただのオッチャンチャンネルさんと、リスモチャンネルさんとでマルチレースをする事でこの辺の差を見てみました。

先ずは新型車両はスタビリティが大幅に向上してますのでレインでも躊躇なく安定したラップを刻んでました。代わって旧個体に関しては全てに当てはまるかは分かりませんが、明白なスピード差は見られました。明らかに2019年固体は速い!

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年々、各社メーカーが多額なコストを投じて進化させており、今回検証でもそれを確認することが出来ました。勿論、旧個体といっても様々な乗り味や思い入れもある個体もありますので、それは゛色゛であり、私達が楽しむレーシングSIMでそれをシュミレート出来るのは幸せな事だと思います。

走りは楽しまないと!

 

ほんとACCは楽しいですよね♪

 

今回の修正パッチで各チームのリバリーも変更されております。アジアブランパンGTのリバリーも実装されていますので、後に実装されるであろうアジアブランパンGT追加の準備も着々と進んめいるものと思われます。

 

長々と、そして個人の勝手な主観で物事言っておりますが、共感を持って頂けたなら幸いです。

 

それでは!またね!

アディオス!!( -`ω-)b💕