GenesisPlanA’s diary(ジェネシスプランA・ダイアリー

主にシミュレーター関連に携わっています。世界的な範囲で扱った実績は多く、現在も複数台所有しています。日々の問い合わせが多く一問一答する側ら、掲載内容は検証・リサーチしたモノを含めて得られた情報など知的財産をオープンにしてます。レビュー等をTwitterやYouTubeなどの動画でも発信しています。現在は海外ブランド数社と友好関係にあり、技術的な面と、マニュアルの和訳にも携わってたりします。また、国内でも技術支援しています。此方の掲載内容は有効な情報を得たいと考える愛読者様への無償奉仕です。

やっぱリアル感が欲しい!FFB(フォースフィードバック)のお話です。

(○・∀・)ノ マイド!!ジェネシスです。

 

今回はFFB(フォースフィードバック)のお話です。

 

ハンコンのFFB設定は、個人の好みによってマチマチだと思います。しかし、余りにも設定値が低いと元々のスペックを活かしきれていません。ハンコンの設計上の耐久度も絡んで来ますので全ては該当しないのですが、そのハンコンの「旨味」を引き出すのはハンコンのFFB設定次第だと思いますし、そして感覚は激変します。

 

単位を表す〇〇Nmって何だ?と思われる方もいらっしゃると思いますが、1 重量ポンドフィート(ポンドフィートとも) = 1.3558179 N·mです。

 

◻️FFBのトルク設定は

御自身で所有されているハンコンのトルクであるNmは、これで表されています。しかし、thrustmasterやLogicoolは、これらの情報を一般公開していません。御興味のあるユーザーさんは、私の過去のブログ記事に記載されている数値を見て、御自身で所有されているハンコンの最大トルクを見てみて下さい。

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また、thrustmaster製のハンコンですとオーバーヒートし易い傾向もありますので適度な設定が望ましいです。T-GTと言えども4NmクラスのMAXトルクを発生しますが、MAXトルクを掛け続けると、内部のベルトが歯飛びしたりしますし、プーリーとベルトの摩耗も発生するので多少のダメージが入る懸念はあります。ガツンガツンと擬音が·····。

(;.Д.)

 

T500RSクラスでもMAXトルクを10分程度掛け続けるとオーバーヒートしたりしますので寿命を縮めてしまいますよね。

グランツーリスモSPORTやアセットコルサなどの家庭用コンシュマー機でのプレイである場合は、半分程度の設定値に留めておかないとオーバーヒートし易いです。thrustmaster製のハンコンでもMAXトルクでプレイするとFFBの旨味を体感出来ます。しかし、将来的なトラブルを誘発しかねないので無理は禁物です。御興味のある方はほんの数分間だけMAXトルクで試されては如何でしょうか。御自身で所有されているハンコンの本当のスペック、旨味を体験する事が出来ます。

私の友達でもあるlonely 〇hostさんもT-GTでの普段のトルク設定は3~4割以下レベル程度の設定にしてます。

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◻️私にとってのリアル感

私は、過去に幾つものハンコンを所持し、又は友人や知人に他機種のハンコンの挙動を体験させて頂いた経験がありますが、今は普段使いとしてFANATEC CSLを使っています。

私の場合はFFBの設定は殆どMAXの6Nmを掛けてプレイしてます。この辺はレーシングSIMによって多少の強弱は違いますが結構重いです。レーシングSIM設定で言うところの100%ですね。但し、妥当な設定値でなけれは微調整はします。ですか、殆どMAXトルクてプレイしていることの方が圧倒的に多いのです。

そうしますと、ずっしりと重たい中に細やかな情報が詰まっている事が分かります。それはリアル感にも直結しますし、実際のレース車輌の質感も感じる事が出来ると考えています。

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ASSETTO CORSAやASSETTO CORSA COMPETIZIONE、rFactor2等の本格的なSIMは、実際の挙動情報を実車の感覚からフィードバックされ、現実のインフォメーションが味付けされていますので、例えば「あのレーシングカーの様な重みのあるリアル感を体験したい!」と思うならば、それに近しい重みや情報を感じる事が出来ます。いやー、素晴らしい時代になりました!

(´ー`*)ウンウン

 

◻️インフォメーション重視のFFBか、リアル重視のFFBか

縁石や路面のうねり、肩輪走行やジャンプからの着地した路面への接地感などなど、様々なシチュエーションが情報としてステアリングに伝えてくれる、FFBという人間が感じる事が出来るインフォメーション情報。時折、キックバックでステアリングを持っていかれるヘヴィな荷重感でさえも楽しむ事が出来るのです。

速く走るには、レーシングSIMをプレイされてるユーザーには過度なFFBは速さには繋がらない部分が多いので、誰に聞いても比較的軽くしている事が多いのですが、私の場合は、例え走りが遅くなってもリアル感を感じつつ走りたいので、今持てるハンコンのその性能をフルに使う様にしています。

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もう既にFANATECユーザーになってから3年近く経ちますが、今メインで使っているCSL elite君はオーバーヒートを1回もした事がありません。非常にタフな作りになっています。これでも十分な位に重いFFBですが、ここまでトルク掛けてる人って意外と少ないんですよねぇ·····。

 

個人的にはもうちょいトルクが欲しいと思っています。慣れって怖いですよね(笑)

 

◻️更なる高みへ~DD(ダイレクトドライブ)へ

Podium DDって一般の人が手に入れやすいものです。日本の窓口でも買えますから。(英文ですが)

simucube2などは日本に販売代理店が無いので個人輸入になります。しかし、Podium DD2クラスは商業用ですので、一般家庭で使うには、ちょっとやり過ぎ感ありますよね。既に購入した、又は所持してるユーザーさんは、これの過大なトルクを含め、使ってる今、それの性能を活かしきれているのか?という疑問にぶつかります。私も何度か触らせて貰ってますが、60~80%程度のトルクを掛けた時はDD1でも十分過ぎる位だと感じました。個人的にいろいろ見比べて考えてみましたが、現実的にはPodium DD1でもCSL eliteの3倍強程のMAXトルクですから、これで十分だと思います。DD2とDD1の違いはMAXトルク値とキルスイッチの有無であって、細やかな制御は全く同じですから。価格差は付属してくるスイッチとモーターの出力だけ。

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ハンコンは「見栄で買うもんじゃない!」と個人的には思ってますので自分の腕力(能力)に見合ったスペックのモノを他のユーザーさんにもオススメしたいです。

ベルトドライブとダイレクトドライブ(DD)の違いは、ベルト等の機構を介さないダイレクトドライブだからこそ強大なトルクを掛けられる設計が実現できてるんです。20NmのMAXトルク値を有するハンコンでも、それを5Nm以下クラスか、それ以下の程度だと、全く性能を活かしきれているのか疑問に思います。それならば高い金出すよりもCSLクラスでも十分なのではないか。性能を持て余すよりも適したクラスでプレイする方がドライビングスタイルに合致しますよね。CSLで少し不足感を感じるならばCSWでも8Nmクラスの強大なトルクを得られます。強大なトルクを有したハンコンは初心者さんには危なくてオススメしにくいです。大怪我したりする事もありますし、場合によっては当たりどころが悪いと指の骨を骨折·····なんて事もあったりします。

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FANATECや他メーカーのDDは、モーターも専用で、特に全体的な台数が出ないから単価も高い!それが今のDD市場です。

 

◻️つい最近、Podiumを含めてFirmwareが更新

強大なモータートルクを有し、そしてそれを活かす解像度の高い制御については、最近、FANATECのFirmwareが最新のモノに更新されましたが、一気に解像度が増しました。以前のDDでしたら8BIT制御(256刻み)で、しかも意図的にボカした制御をしていたので、あの雑味のあるインフォメーションでは、個人的にはまだPodium DDは買い時ではないと思ってました。

しかし、最新のFirmwareで16BIT化された事で65536刻みの解像度になりました。以前にレビューで書きましたsimucube2並の細やかな情報が得られるのであれば、Podium DDは、今ならば買いかも知れません。

同じ感覚や、ここまでに述べました情報に共感を持って頂けているならば購入検討しているユーザーさんはPodium DDを検討されるのも良いでしょう。

 

◻️個人的にはPodium DD1という選択肢

MAXトルク20Nm、コンスタントなMAX保持トルク18Nmは申し分ないスペックです。simucube2 Proに近しく、所有しているコックピットの経年劣化と耐久度を考えたらDD1でも十分過ぎる位だと考えてます。

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CSL eliteでMAXトルク6Nmの軽く3倍ですから必要にして十分なトルク感を得られ、万が一の不足の時にはトルクを上げられるキャパシティを持っていますから、それを考えるとアドバンテージは大きいですよね。

例えばクラシックフォーミュラーに乗ったとしても、そして、時にはその昔、国内のサーキットを走っていたグラチャンマシンに近しい重みや情報を得られるのならば、それ以上の渦状なスペックは要らないと思えるからです。

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私がその昔乗っていたHONDA NSX-Rもパワステなど着いていないのでステアリングはクソ重かったですが、走ってる時のソリッド感は今も忘れられません。凄くいい車でした。

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時には重く、時には昔の所有していた車たち、そして時にはパワステ付きの今どきのGTカーを身近に感じられるならば私はそれで大満足だと考えてます。まぁ、パワステ付いてると言ってもキックバック感は半端ないですが(笑)

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FFBのトルク設定値の幅があるということは、それだけ入力に対するボリュームも増大すると言うことで、ハンコン本体そのものに、その表現力があるとするならば、それはリアルを身近に感じるだけでなく、まるでそれに乗ってるかの様なレーサーになった気分も十分に味わえるのです。

必要にして限度のスペックはチョイスするには妥当で、それ以上は過剰なスペックになりますので必要ありません。私の場合はGTカーがメインなので、あの太いタイヤから来る路面からのインフォメーションや、大パワーによる蹴り上げ感などがリアルならばそれでいい。今どきはパワステ付いてますからカテゴリーによっては10Nmも使わないかも知れない。いろんな事を想定として選んだ場合、Podium DD1クラスが最も適していると思いました。流石に商業用向けのDD2までは要らないかと思ってます。例えばドッカンとFFBが来るrFactor2などは特に、怪我などの注意が必要です。

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◻️万一の故障には大きな代償が

高いハンコンを所有するという事は、万が一の故障の際には高い修理費が嵩みます。FANATEC Podium DDに関してもモーターが殆どのパーツの主格とも言える部分なので、故障するとするならモーターそのもののコストがそのまま掛かってしまいます。一応、3年保証が無条件でついてるものの、例えば3年で故障した場合は3年後に再び高額な修理費が掛かってしまうことを頭に置かなくてはなりません。

同じものを欲するという事は、今後も同じくらい高い費用が係るリスクも考えないといけませんね!

(。-`ω´-)ンー

 

※Podium DD1は新品購入時に3年保証

※Podium DD2は新品購入時に5年保証

 

◻️購入するのは最終的に御自身の判断

よくハンコンの購入に関しては、「買い時」も含めて相談されることは多いです。お財布に見合った価格帯と当人の体力や、要求している内容にマッチングするものを幾つか提案させて頂いたりしてます。勿論、予算が多ければ選べるものも多ければなる訳ですが、一度いい物を味わってしまうと後戻り出来ないのが人間の性。慣れって怖い(笑)

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購入する際の予算にゆとりが有れば、何を買われても良いと思いますが、怪我やそれに伴うリスクを承知の上で買われるならば、それはそれで良しだと思います。

ただ、個人的には恐らく、この先もPodium DD1でも持て余すと思いますので、今、Podium DDを検討されてる方はこの記事を参考にして頂ければと思います。

 

それでは、長々とした呟き風な記事になってしまいましたが、楽しみつつ読んで共感して頂ければ幸いです。

 

では!また!

アディオス!!( -`ω-)b💕