GenesisPlanA’s diary(ジェネプラA・ダイアリー

主にシミュレーター関連に携わっています。世界的な範囲で扱った実績は多く、現在も複数台所有しています。日々の問い合わせが多く一問一答する側ら、掲載内容は検証・リサーチしたモノを含めて得られた情報など知的財産をオープンにしてます。レビュー等をTwitterやYouTubeなどの動画でも発信しています。現在は海外ブランド数社と友好関係にあり、技術的な面と、マニュアルの和訳にも携わってたりします。また、国内でも技術支援しています。此方の掲載内容は有効な情報を得たいと考える愛読者様への無償奉仕です。

新Firmwareで激変!?FANATEC / Podium DD新Firmware実装テストのレビュー!

(○・∀・)ノ マイド!!ジェネシスです。

 

今回はFANATEC Podium DDについて最近のFirmware V335、FANATEC Driver 352 Beta導入後のレビューになります。FANATECは、まだ現段階では途中の改良バージョンとして、このFirmwareをユーザーに配布しています。詳しくは以前のブログ記事を参考にして頂ければと思います。

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使っているハンコンは私が所有しているPodium DD1になります。今回の検証では、ステアリングは新しいPodium wheel Porsche 911 GTレプリカを使用しています。

Porscheステアリングも新しいFirmwareが既に改良バージョンとして配布されています。まだ修正箇所があるみたいなので、そのうち新たなFirmwareが配布されると思います。

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MAXトルク20Nmに解放するには、このKeyパーツを本体裏側のコネクトに差し込むことで解放されます。禁断の解放Keyパーツ·····私は常時挿入しています(笑)

( ゚∀゚)・∵ブハッ!!

 

これを付けてないと画面には「law torque(ロー・トルク)」と表示されます。因みに差し込むと「High torque(ハイ・トルク)」と表示されます。マニュアルにも記載されていますが自己責任で!という注意書きもされています。特にお子様等、若年者さんが扱うには危ないのでくれぐれも気をつけて下さい。

FFB設定の際にはDanger(デンジャー)という表示が所々で表示されますが私は無視してます(笑)

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Keyパーツを挿入してない状態ではlaw torqueの状態ですが、FFBトルク設定をMAX100%にしても、はっきり言ってユルユルです。体感的には4Nm前後かな?って感じです。4NmというとCSL eliteのMAXトルクよりも弱い重さです。(※CSL eliteは6Nm MAX)寧ろthrustmaster T-GTに近いかな。

勿論、この設定でも新しいFirmware V335により、従来より格段に且つ小刻みなFFBが体感できました。従来の様な雑味も殆どありません。

続きましてKeyパーツを挿入して20%、40%、60%、80%、100%と設定し、試走してみました。

今回使ったレーシングSIMは、ASSETT CORSA COMPETIZIONE(アセットコルサ・コンペティツィオーネ)と、ナチュラルなフィーリングのrace roomで走ってみました。

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20%の段階で既にそこそこ重みを感じます。40%レベルだと結構ズシリとした重みを感じます。このレベルになってくると通常はFFBの雑味が顕著に分かるのですが、かなりスムーズになっているのが確認できました。細かく、そして繊細に情報を伝えてくれます。初段階でプリセットで実装されていた8BIT制御(256刻み+ボカされたフィルター)による雑味は殆ど無く、16BIT化(65536刻み)された事によりリニア感が大幅に増しました。

 

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※角線が8BIT、滑らかな曲線が16BITです。

 

Firmware更新前と更新後のテストでは、この新しいフォームウェアにより、ハンドリングのスムーズさや、ブレーキングからコーナーへのアプローチもスムーズになってる様にも感じました。

全ての解像度が向上したことにより、感性に近くなったという個人的な感想です。

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60%~80%域でもそれは感じられ、ステアリングは鬼のように重たいですが、重たさの中に確かな細やかなフィーリングが感じられ、ゴキゴキとしたぎこち無さは薄れています。それはFFBトルク設定をMAXの100%にしても同じです。小刻みにリニアに伝わる振動感、車体から伝わるフィーリングがほんと自然に近くなった。因みに100%にすると20Nmレベルなので、かなりガッツン!ガッツン!と持っていかれますので、試される際にはご注意下さい。

 

個人的な好みのFFBトルク設定は大体、走る個体によっては40~60%位が妥当な感じで、大凡10~12Nm前後ならばカテゴリー上位のGTカークラスのキックバック感かなと。

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昔乗ってたパワステの無いHONDA NSX-Rや、AW11型のTOYOTA MR2並のステアリングの重たさや、リニア感を体験出来ましたし、勿論、実車に近しいか?と言われますと、バーチャルなのでリアルのステアリングから伝わるインフォメーションとは、ちょっと違いますが、近しいステアリングの重みを感じる事が出来ました。新Firmwareによる16BIT化への恩恵はありましたね。

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実は、このテストの前に試走しているのですが、気のせいかPodiumだけでなくCSL eliteなどにも少しフィーリングが変わった風にも思えます。他モデルへの影響については公式からも開示されてないので分かりませんが、もしかしたら·····もしかするかも知れません。

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FANATECは現段階でのFirmwareは、まだ改良の予定をしていますので今後の変化が気になるところです。

 

しかし、まぁ、Podium DD1でもこの鬼のようなトルク感ですから必要にして十分なスペックですよね。

今のところSimucube2にかなり近しくなったフィーリングなので概ね満足です。

 

また、何か進捗がありましたらブログ記事を書きたいと思います。

 

では!また!

アディオス!!( -`ω-)b💕