GenesisPlanA’s diary(ジェネシスプランA・ダイアリー

主にシミュレーター関連に携わっています。世界的な範囲で扱った実績は多く、現在も複数台所有しています。日々の問い合わせが多く一問一答する側ら、掲載内容は検証・リサーチしたモノを含めて得られた情報など知的財産をオープンにしてます。レビュー等をTwitterやYouTubeなどの動画でも発信しています。現在は海外ブランド数社と友好関係にあり、技術的な面と、マニュアルの和訳にも携わってたりします。また、国内でも技術支援しています。此方の掲載内容は有効な情報を得たいと考える愛読者様への無償奉仕です。

THRUSTMASTER T-LCM Pedals 擬音が·····!鳴り対策メンテナンス編

(○・∀・)ノ マイド!!ジェネシスです。

 

THRUSTMASTER T-LCM Pedalsが我が家に来てから毎日の様にブレーキペダルを踏んで揉み揉みしております(笑)

ԅ(*´∀`*ԅ)

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実はこのT-LCMペダル、新品時から2日~3日目辺りからスプリング付近でギコギコと擬音が鳴り始めます。鳴りの原因はいろいろと点検した結果、スプリングと受け部分とのダンピング時の摩擦で擦れ、微妙に接触部の塗装が微妙に剥げ、そこがギコギコと鳴りが発生する様です。

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ロードセルブレーキ周りを外して、異なるセットに換装して使われ、既に気付かれたた方も居ると思いますが、スプリングとエンプラの受け皿には薄らとシリコングリスは塗布されているものの、スプリング端部は滑り止めで梨地(凸凹)に表面処理されており表層に食い込むように点で支える形になってしまってます。ワッシャー部への接触面積は少なく、しかも、シリコングリスはほんと微量でしか塗られていません。これでは受けになっているワッシャーと金属摩擦でギコギコ鳴り始める訳です。

 

既に鳴りが発生していて、耳障りな音をたててプレイされているユーザーさんは簡単なメンテナンスで「鳴り」を抑える事が出来ますので、宜しければお試しにメンテナンスしてみて下さい。

 

◻️鳴り防止メンテナンス用として

ギコギコ音(鳴り)を抑える、又は無くす方法のひとつの例として紹介します。

ホームセンターで売られている工業用グリスでも良いのですが、物によっては耐油性で塗装面が表面劣化する懸念もあったりします。

ここでオススメしたいのがタミヤ模型ブランドとかでリリースしている競技用ラジコンのケミカルアイテムです。

比較的価格も数百円と安くて重宝します。しかもミニ四駆などを取り扱ってる実績のある、所謂「おもちゃ屋さん」とかでも簡単に手に入り易いです。

ホビー用だと思って侮るなかれ。この辺のケミカルに関しては競技用(レースなど)ラジコンや意外と酷な状況下にパーツが晒されるミニ四駆などの影響で目覚しく進化しているのです。

若年層も扱うことから健康上に影響のある工業用向け滑剤は使用していないので、結果的には優しく、そして機能的に求められる水準は高いので、こういった用途には安心であり最適であると思います。

 

フリクションダンパーグリス

その名の通り、滑りを良くしてフリクションロスを抑えるグリスです。

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グリスの固さを示すソフト、ミディアム、ハードと3種類存在します。ホビー用途で使う場合は、素早く動かしたいならソフトという選択の仕方をしてたりします。

 

・グレードアップグリス(フッ素樹脂配合)

超微粒子のフッ素樹脂を配合したグリスです。

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フッ素樹脂そのものが摺動性(ヌメリのある滑り)と、樹脂(業界ではスーパーエンジニアプラスチックに属する)特有の微妙な弾性があり、プラスチックにも金属にも使えますので万能です。仮にグリスが乾いたり流れたりしてもフッ素樹脂が残るのである程度の摺動性は保たれます。

 

モリブデングリス(モリブデン配合)

モリブデンという鉱物を超微粒子化したもので、摺動性も高い物質を配合しています。

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工業用でもモリブデングリスはポピュラーに使われ、主に金属磨耗をして欲しくない部分に使われます。しかも、高温に晒され、グリス(油分)が無くなったとしても、モリブデン粒子はそのまま存在する為、油切れを起こしても摺動効果が維持出来る特徴を持っています。圧力にも強いので粒子としての耐久度は優れております。

見た目はグレー色なのでデコる位にコテコテに塗ってしまうとビジュアル的に宜しくないので塗布は必要最小限で程々に(笑)

 

因みに〇〇5-56とかの滑剤は時間の経過とともにあっという間に乾燥してしまうため、それ程時間も経たずに油膜切れを起こしてしまいます。持続性が無いのでオススメ出来ません。

 

◻️メンテナンス方法は

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先ずは新品のスプリングを実装したまま、ギコギコと擬音がなり始めるまで待ってからでも良し、新品時からグリスなど塗布されるのも宜しいかと思います。

①シャフトを通っているワッシャーやスプリングの接触部をウエットティッシュでも良いので軽く拭き掃除して下さい。

②スプリングの端部に軽くグリスを伸ばす様に塗布します。

③受け皿となるワッシャー表面にも同じ様に薄く塗布します。

④シャフト表面(特にトップ部分は必須)に満遍なく薄く塗布します。

⑤全てのパーツを組み直してます。

⑥金属パーツの擦れが気になる、ペダルアーム側のサスペンション受け軸や、稼働している根元部分には綿棒などで丁寧に薄く塗布します。

⑦数回ペダルを踏んでみて、鳴りもなくスムーズに動いたなら完了です!

 

私の場合は最も摺動持続性のあるモリブデングリスを使いました。薄く塗る分には色も目立ちませんし、よーく見ないと塗られている事すら分かりません(笑)

\_(・ω・`)ココ大事

 

塗り過ぎた場合は慌てずにティッシュなどで、そっと拭き取って塗り直したりして見て下さい。

 

◻️ギコギコ擬音対策にもうひと工夫

どうしても完璧なまでに鳴りを防ぎたいと思われる場合は、ワッシャーを異なる材質のものに交換してみて下さい。

因みに純正で付属しているワッシャーはホームセンターでも安価(数十円~/1枚)売られていますので、同じサイズ&厚みのものをストックしておくと良いでしょう。

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私の場合はスチールよりステンレスのワッシャーを試験的に採用しています。理由としては金属硬度を変える事でライフ延命が出来るのか?というところがポイントでしょうか。

 

鉄(スチール)などに表面コーティング処理されたものや、ステンレスの様に表面処理しなくても錆びないもの、そして材質としては軽量・高剛性なチタンなどは金属硬度も高いものまで様々な選択肢があります。

因みに一般的に安価で手に入るワッシャーは無電解ニッケルめっき処理されていたりしますので、表層は柔らかいです。

理想としてはチタンが欲しいところですが単価も高く、大手ホームセンターなどでもあまり置いてある所はありません。

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耐腐食性で、硬度もそこそこ高く、ポピュラーに手に入るステンレスを採用する事で、どこまでライフが持続されるのかを継続してテストして行きたいと思ってます。せっかく買ったものですから末永く使っていきたいですよね!

(´,,-ㅿ-,,`)

 

それでは!今回はこの辺で!

アディオス!!( -`ω-)b💕