(○・∀・)ノ マイド!!
ジェネです。
多くの質問の中でベルトドライブとダイレクトドライブの違いをかなりの率でよく聞かれます。
ベルトドライブって歴史が長く、スラストマスターも同じ機構を持ったハンコンです。しかし、スラストマスターよりも、うーんと強力なユニットを有するのがFANATECというブランドのハンコンです。
FFB最大トルクで比較してもスラストマスターの最上位機種であるT-GTが約4.4Nmで、仮にFANATECのCSL eliteで6Nmです。しかし、その最大トルクだけでは判断出来ません。要は実用域での比較が重要なんです。
T-GTはスラストマスターのハンコンの中でも唯一の外部電源設計で発熱対策が施されていますが、実はフルトルクでの長時間稼働はオーバーヒートしてしまいます。故に長時間の稼働を考えるとFFBのトルクを落として使用された方がオーバーヒートしませんし、寿命も長く使える事でしょう。
対してFANATECはCSL eliteクラスでも、フルトルクの6Nmを長時間持続して使ったとしてもオーバーヒートはしません。これは基本的な設計のアプローチの違いと言えましょう。
よく、ステップアップ目的で相談されますが、現状に満足出来ない場合はFANATECという選択肢になる事が多いです。
さて、FANATECでもベルトドライブとダイレクトドライブが存在します。ベルトドライブはCSL eliteとCSW V2.5がありますが、後者はCSL eliteよりも更に強力な8Nmを発生します。これは相当重いです。
モーターから各プーリーをベルトで介してドライブする機構としてはかなりな強力なユニットになります。因みに前モデルのCSW V2でも7Nmです。
CSL eliteの6Nmに対してCSW V2は7Nmで、たった1Nmの差ではありますが、実はドライブしてる質感はCSWの方がタイトで力強く感じます。
ベルトを介する基本構造は同じです。CSL eliteはギア類を樹脂パーツが占めますが、CSWは金属パーツが主なので「しなり」が殆ど感じられません。カチッとした中にタイトな重さが伝わります。
因みにCSW V2.5になると更に力強さが増すといった感じになります。
このパワフルなユニットに、更にDirect DriveとしてPodium DDが追加でラインナップされました。
Direct Driveということで、駆動はモーターとの直結感があります。
ベルトドライブはステアリングを回した時にスルスルとした若干の抵抗感と滑らかな動きが特徴であるけれど、それは、ブラシレスモーター、プーリー、ベルトの一連の機構からなる伝わってくる質感なのでお馴染みですよね。
DDはそれらの基本構造とは全く違い、モーターと直結してる感じであり、若干のダンピングの様な質感は軸部の構造やエフェクトであったりします。
各社でダイレクトドライブは様々ありますけど、それぞれ駆動がフリーの状態でも質感が異なります。OSWなんてスルッスルですしね(笑)
FANATEC Podium DDもロートルクの時はスルッスルですけど、若干の触ってるような質感(抵抗感)があります。
モーターとの直結感は確かにありますが、レーシングSIMをプレイしてる時はソフトウェアでエフェクト(効果)が掛かっているので大きな不自然さはありません。
ベルトドライブの方が路面とタイヤの摩擦感的なものを感じやすく、ダイレクトドライブはタイヤのゴムの様な質感はSIMそのものの設計による味付けやエフェクトでもって「不自然さ」というモノをなるべく少なくするチューニングがされています。
rFactor2やAUTOMOBILISTA2などは路面とタイヤ、サスペンションなどの靱やかかつ、ゴム感やしなやかさを感じられるSIMになります。
これをCSL eliteやCSWでプレイすると、普段乗ってる乗用車の様な質感を感じることが出来ます。
写真は参考までにCSL eliteのモノを載せてみましたが、大きな駆動ギアとモーターがあり、ベルトテンショナーでカッチリと太いベルトで固定または駆動してますのでベルトの伸びなどは皆無です。
FANATECのCSLやCSWにステップアップしたユーザーさんの多くは、車体の滑り出しが分かりやすくなった!との声を聞くのは少なくありません。それは、他社製のハンコンと比較でしても、その強靭な造りと大きなエンコーダーと情報を処理する脳力が高いからだと思います。
では、同社製で別々のドライブ機構であるベルトドライブとダイレクトドライブの違いは何か?それは先にも触れましたモーターの直結感で有り、「軸との直結感」でもあると考えます。
上の写真がPodium DDのモーターであり、ボディにそっくり収まってるスタイルのデザイン設計なので、見たまんまシンプルな構造になっている事がお分かりになって頂けると思います。
では、両者のメリットって何?て事になるのですが。
ベルトドライブは歴史画長く、対応しているゲームやSIMは凄く幅が広いです。最近のシュミレーター屋さんでもFANATEC CSW V2.5とか実装しているのが多いのは、その互換性に対する信頼度が高いのです。
FANATECのベルトドライブは他社のハンコンとはタイトな質感で、全く別物な感触と力強さを感じられるのです。
ですので、例えばSNOW runnerやセバスチャン・ローブ・ラリーなども、ちゃんと認識してくれますし、新旧問わず対応幅が広いので、欲張りさんなら選択肢としてアリだと思います!
(・ω・✌
対してDirect DriveのPodium DDの最大の武器は「直結感」であると考えます。「遊び」では無いのですが、ステアリングを切り込んで行った時にカチッとしたタイトな感触と共に操舵と共にリニアに反応してくれる。
仮に切り込むタイミングと応答が、動かした指の分だけでも細かく反応するので、人やプレイするSIMによっては神経質とも取られるかも知れません。しかし、その直結感は鋭い感性を求める人には良いのだと思います。
それと、ベルトドライブでは実現出来ていない強大なトルクも武器と言えましょう。シンプルな構造で殆どをモーターで補うので、モロにトルクを掛けられる設計が可能になってるんです。
Lowトルクモードでは体感的にCSL eliteのMAXトルクと体感的には差があまり無く感じます。逆にHighトルクモードだと体ごと持っていかれてしまうくらい強烈なトルクが掛かりますので、怪我等には十分に注意が必要です!
ふざけててステアリングが額に当たった瞬間に額が割れて怪我をした、、、というのもありますから。
あまり長々と書くのもあれなので、この辺にしておきますが、ベルトドライブか?ダイレクトドライブか?迷ってらっしゃる人は少なくは無いと思います。
投じるコストを考えればCSWでも十分に強力なので魅力的でもありますし、強大なトルクと、よりタイトな質感を求めるならばDDという選択肢がありますが価格は凄く高い買い物なので、そこはよく考えてからお決めになると宜しいでしょう。
私自身もCSWを手放してない理由としては、対応しているゲームやSIMの対応幅の広さと、ベルトドライブでありながら力強いトルクがあるので必要にして十分であると考えてます。
数字だけで比較すると差はありますが、仮にV2.5の8NmだってFFBを100%設定にすれば押さえ付けられない位の瞬発的な力強さは持っています。
ベルトドライブとダイレクトドライブの差はお分かり頂けたでしょうか?
こういう比較の表現は分かりやすい説明だと皆さん言って頂けてます。
読んで頂いてる皆様にも参考になればと記事にしてみました!
あと、余談ですが、時間の合間にコツコツとDDドライブ各社の比較インプレッション的な記事も書いています。勿論、私が所有している複数台のDDや、輸入して体験したモノなど様々です。
そのうち掲載するとは思います。
それでは!またね!
アディオス!!( -`ω-)b💕