(○・∀・)ノ マイド!!
ジェネです。
つい先日に、当初より予定していた期間を前倒しで出荷されたFANATEC CSL DDですが……。コレを早速、入手したのですが、動画よりちょと遅れましてFANATEC CSL DDのレビューになります。
安価体としては恐らく初となるDDの発表から業界は元より、CSL eliteやCSW V2.5クラスのFANATECを望んでいたユーザーにとっては待望のリリースだったのではないでしょうか。
FANATECの新改革「CSL DD」を安価体で出すという事は、コンシュマー機種(XboxやPlayStation)対応という同じジャンルの媒体をリリースしているブランドにも衝撃を与えました!
ハンコンの王様「FANATEC」はコンシュマー機種対応に限らずPCまで幅広く対応するくらいの高耐久度を有するデバイスだけに、常にトップに君臨し続けるという意思を感じ取れますね!
( *´꒳`* )
さて、CSL DDとはどんなモノなのか、早速いろいろと検証・比較してみたのでブログ記事として掲載していきます。
◻️FANATEC CSL DDとは~同社製ホイールベースとの比較
入手したのはFANATEC CSL DD本体とBoost kit180です。Boost kit180ではなく、通常のセットだとFFBの最大トルクは6Nm。Boost kit180を組むと8Nmです。因みにBoost kit180は通常版の電源アダプターよりも出力が大きいのでその差があります。
まぁ、仮に通常版の電源アダプターでも6Nmもの強力なトルクを発生するので、他社のライバルを大きく引き離す程のスペックなのですが(笑)
先ずは数値上のスペックだけでは正確な素性は分かりません。百聞は一見にしかずという事で体験していきます。
CSL DDの同伴物はホイールベース本体と固定用のTナット、取扱に必要なマニュアルとFANATECデカールが付属してます。これに、購入時に選択したアダプターが同伴されています。
先ずはサイズ差を見ていきましょう。非常にコンパクトなCSL DDですがサイズ差は見てご覧の通りです。
CSL elite for PS4と比較すると圧倒的に小さく、ボディ本体の右側に彫りの深いヒートシンクを実装したモーターが備わりますが、ボディ内の放熱性とデザイン性を考慮した余剰空間なとで本体サイズは他社製のハンコンと比較しても少し大きめで、最大トルクは6Nmを発生する。
上の写真がCSL eliteのヒートシンク実装のモーターであり、CSL DDは本体そのものが殆どモーターであり、ボディーそのものが放熱性を促すヒートシンク形状のデザインになっているのがお分かり頂けると思います。
CSL eliteのメインboardは、モーターと反対側にレイアウトをしていますが、CSL DDはPodiumと同じく背面側にコンパクトに纏められた設計となっています。
CSWは奥行きが無くスリムなデザインですが、サイズを比較すると、奥行はさほど変わらないものの、横幅は約半分です。所有しているCSWは3台ありますが、1番出力の高いV2.5で8Nmもの強力なトルクを発生させますが、モーターはCSL eliteと大きさは変わらないので、CSL DDが如何にコンパクトで纏められてるのかが一目瞭然です。
ベルトドライブは小さな工業用ブラシレスモーターを媒体にしてプーリーを介し、大きな動力を得ていた機構なので、設計としては大きくなりがちではありますが、FANATECはここまでの高出力をベルトドライブシステムでキッチリと設計してあったので、他者の追従を許さないくらい強力なユニットとして君臨してきました。
それが、まんま本体がモーターそのものになるのだから凄い技術の進歩ですよね。
これを完全な新設計としてモーターを製作し、10万円を切る安価体としては前代未聞で、これを安価体に持ってくるということは、量産性に優位なコンシュマー機種を扱うFANATECだからこそ出来たのかも知れませんね。
単純なコスト削減ではなく、クオリティは高いのに安価帯で提供してくれる、有難いメーカーの思想と恩恵であると思います。
因みにPodium DDとのサイズ差はご覧の通りです。実は横幅は5mmほど幅が広く、奥行はパッと見、Podiumの半分くらい。重量比は当然ながらPodiumの方が重いが、CSL DDはCSL eliteやCSWが比較にならないくらい凄く軽く思えるくらいに本体重量は重いです!本体重量は6.85kgという事で約7kg。
実はCSW V2.5のカタログ値だと体積重量が同じ位の7kg位なんですけれど、持ち比べてみるとCSWがめっちゃ軽い(笑)
◻️新時代のダイレクトドライブCSL DD
CSL DDホイールベースの正面です。右側に見える四角いのが電源スイッチで、長押しすると電源をON/OFF出来ます。軽くワンプッシュしていくと3段階の切り替えが可能で、「PCモード(赤)」「XBOXモード(緑)」「CSW V2.5互換モード」となっています。
スイッチを押した感触は安っぽくなく、コチンコチンと浅く押す程度のストロークで子気味いい。
見てご覧の通り、主要部分の全体がモーターであり、ボディーに溝があるのはヒートシンク形状で放熱を促すと共に、視覚的なデザイン性を重視して考えられたモノになっています。
側面から見ますと、ボディーの上下にやや大き目なリブが設けられており、ここはホイールベースをサイドで挟む時に使うリブ形状で、付属のTナットをこの溝に嵌め込みます。
本体の下部にも同じくリブが設けられており、コックピットに固定する際には付属のTナットをこの溝にスライドさせて固定します。
背面から細かく見ると薄めの横穴が設けられていますが、モーターから出る熱を排熱する為のモノであり、デザインと一体化した構造になっているので視覚的にもよく出来ています。
側面から見ますと、ボディーの上下にやや大き目なリブが設けられており、ここはホイールベースをサイドで挟む時に使うリブ形状で、付属のTナットをこの溝に嵌め込みます。
新デザインは電源とデータ転送部分にも実装されており、従来(写真下はPodiumのもの)よりも、機能美が増し、USBも今時流行りのタイプCになっています。USBマークとDataの差し込み口がありますが、通常はUSBマークの方を使用します。
左からシフター1、シフター2、ペダル、ハンドブレーキと従来通りのコネクターを使用します。
ここまで高トルクだとクイックリリースの精度と強度も気になるところ。上がPodiumで下がCSL DDですが、非常に切削精度が高くてカッチリしてます。アルミ一対型となっています。
此方は後に新しく実装予定となっているクイックリリース2によって、よりカッチリとしたモノに換装可能になっていますのでリリースが楽しみです。
ステアリングを実際に組み付けて見ましたが、遊びもガタツキも皆無な位にピッタリフィットです。
Podiumだと、よりハイトルクなのでクイックリリースを押し付けて固定するダイヤルが備わりますが、CSL DDにはそれがありません。従来のCSW V2.5クラスまでの8Nmもの高トルクを受け止めるには実績による十分な精度とデザインです。
見栄えもGood!
(๑•̀ㅂ•́)و✧
付属のTナットで下部よりしっかり三点止めで固定します。デスク等の固定には別売の固定具があります。
コンパクトでありながら、どんなパフォーマンスを見せるのか、これからプレイが楽しみですよね🎵
◻️本体の電源を入れる前に
この度、CSL DDがリリースされた事もあって、新ファームウェアとコントロールが容易な新しいFANALABが提供されます。
FANATECのCSL DDページにて、各々ダウンロードして下さい。
(๑•̀ㅂ•́)و✧
①新ファームウェアをインストールする
実は今回からデザインも一新されたファームウェアがリリースされております。
今まではメインページで状況を一括で見ることが出来ましたが、キャリブレーションなど安易に扱える機能が付随した事により、よりイージーな仕様に変更となりました。情報量が増えた事により、ホイールベース、ステアリング、ペダル、シフターなどを個別にコントロール及び管理することが可能になりました。また、デバイスを個々にフルオートで実装してくれる事になりましたので、非常に簡単になりましたね!🙆🏻👌✨
CSL DDに関しては、前倒しでのリリースが起因しているのか、Podiumを含めてFFB関連のメニューが簡素で、SHOCKを含めて付随するフォースフィードバック機能が備わっていません。今は暫定でCSW DDをこのファームウェアで実装して、SIM側で味付けるといった使用感になると思います。
※訂正追記:
ファームウェアのタブで切り替えが出来ました。
FFBの調整が細かくコントロール出来るのですが、デフォルトだと「ん~……」って方はここを弄ってみて下さい。
(๑•̀ㅂ•́)و✧
尚、今回の新ファームウェアにより殆どのホイールベースデバイスの内容や味付けも変わっており、Podiumなどもフィーリングが変更されています。
PS4/5対象機種のPodiumもモニター表記が一部変更になりました。
注意点:PCにてFANATECファームウェアをインストールする際にはセキュリティーソフトがインストールを邪魔する時が稀にあります。それは、Windows defenderや私が入れてるInternet security2021とかなら問題ないのですが、他社製のセキュリティーソフトだとブロックされる事が実は幾つも私の方に相談がありまして、OFFにしてなかった為にファームウェアがキチンと反映されずに上手く動かないといったトラブルがありました。
コレを怠ると場合によっては本体内のプログラムが破損して動かないといった最悪の事例も幾つか相談で聞いていますので、ファイアーウォール機能が過剰に強いウィルスソフトはOFFにしておいた方が望ましいです。
余談ですが、新ファームウェアをインストールする際にお気づきの方もいらっしゃると思いますが、CSL DDには、予想した通りワイヤレスモジュールが搭載されております。後にワイヤレスモジュール対応のステアリングがリリースされた時に、此方と連携する組み合わせになりますね!
インストールの手順は動画にて説明しておりますので参考にして頂ければと思います!
(σ・ω・)σ
②新FANALABのインストール
これといって今まで使ってきたユーザーには変化が無いように思われますが、CSL DDを含めて一部の仕様変更があります。
CSL DDに関しては先にも触れましたがFFB関連が、SEN、FF、BRFだけに留まっているので、スリップした瞬間や縁石やクラッシュをした際のエフェクト調整が出来ないので、此方は、動画でも紹介していますがFANATECからの推薦設定をSIM側で個々に行う必要がありますのでご注意下さい⚠️
◻️CSL DDのインプレッション
現在のところ、ホイールベースはステアリング舵角のSENと、メインのFFBトルク調整のFF、そしてブレーキ投力加減(感度調整)する為のBRFしか弄れません。FANATECの推薦設定をHPにて参考にして、SIM側で味付けしてのテスト走行になります。
因みにデフォルトではサッパリとした印象になるので、スリップした瞬間や、突き上げた際等のエフェクトによるインパクトは薄いので、PCにてプレイされる際にはSIM側にて推薦設定を反映させて下さい。
此方も閲覧方法等は動画にて御説明しております。
テストに使ったSIMは、先ずはASSETTOCORSAです。
FFB出力はMAX8Nmの設定です。
静止状態では、リアルの車と同じく重みのあるステアリングフィールで例えば駐車場で止まった状態でのステアリング操作時に感じる重みに何処と無く似た感じです。Podiumほど重くはなく、重めのパワステ付きの車のステアリングを静止状態で回している印象。
走り出すと当然ながら転がり抵抗へと移行しますので軽くはなります。
ベルトドライブとはやや異なり、他のDDでも同じ現象で、直進してる時は軽めです。
ただ、中央付近からステアリングを切り込んでいってコーナーに差し掛かるから自然なトルク感の盛り上がりと、ピーク時にはモリモリとした力強いFFBの手応えを感じます。
同社製DDであるPodiumよりもナチュラルな印象で、CSWの様な力強さも兼ね備えている。
ベルトドライブには無い、ON/OFFのトルクの抜けの良さがあり、縁石に乗った瞬間に子気味良く軽めのショックが情報を伝えてくれる。
スリップした瞬間も咄嗟の判断によりステアリングでの修正舵角でリカバー出来る。
実はホイールベース自体にこの辺のFFB関連のエフェクトが備わる筈なのですが、今はそれが無いのでSIMによる味付けで付与する訳ですが、新しくこの辺のプログラムがPodiumと同じく実装されれば、より自然に瞬間瞬間を身体が感じて動いてくれる。
歯切れのいいFFBトルク感とステアリングを切っていった時のリニア感がDDの特徴でありますが、このCSL DDは今は封印されてる味付けはあるものの、ちゃんとDDとしての基本は備えている!という個人的な見解です。
ᕙ( ˙-˙ )ᕗ
今後、どの様な最終的なフィーリングになるのか楽しみではありますが、FANATECでは現在もこの辺のブログラムを肉付け・調整するワークを進めているとは思いますが、彼等は本来のCSL DDの持ち味を既に体験している筈!期待したいところです。
◻️同価格帯のライバル機種
最早、Logicoolやスラストマスター製のハンコンでは太刀打ち出来ないスペックである。スラストマスター製のハイエンド機種であるT-GTですらもFFBをフルトルクで使えない事を考えると、CSL DDはフルトルクで使ってもオーバーヒートすら皆無な位に涼しい顔をしてるので仮にCSL DDのロートルク6Nmだとしても単純に倍のトルクである。
元々CSL eliteでもそれ等を凌駕する位のパワーとスペックを持っていたのに、今回は更にDD化した事により追従を許さないだろう。
少し価格帯としては高くなってしまう(ステアリング付きで(日本円にして)10万超え)がPCでのステージではライバルとして挙げられるのは(旧モデル)SIMAGIC M10か、(モデルチェンジ)SIMAGIC α miniだろう。此方は最大FFBが10Nm、アベレージが8Nm、ミニマム6Nmなので、丁度ここら辺のモデルがライバルになるだろう。但し、両品もステッピングモーターを採用してるので、ほんのり優しいダンピングの効いたFFBトルク特性を持っている。
しかし、XBOXやPlayStationなどのコンシュマー対応機種ではない為、マルチに使えるFANATEC CSL DDと単純に価格だけ比較するとSIMAGICは割高感が出てしまう……
もしかしたらFANATECはこの辺も狙っていると考えます。
しかし、アジア市場においても、Ender(FANATEC)の販売窓口でしかFANATEC製品が買えないので、これらの価格帯に近しいSIMAGICは市場では或る意味独占するだろう。
Podiumの下位機種と見ると失礼と感じる程、思ったより造りも操舵感もトルク特性も質の高かったCSL DD。
これらはCSL eliteやCSW V2.5の後継である事は間違いなく、未だ解放されていないニュアンスを含むFFBの味付けを体験出来てないのは「羊を被ったオオカミ」な状態である。
背面のコネクターの「Data」もワイヤレスモジュール機能も解放されていない本機。
今後の進化に期待しつつ、新しいファームウェア実装によるパフォーマンスアップに期待したいと思います!🍀*゜
(๑´ㅂ`๑)笑笑
◻️番外編
実はこれをCrieitive MindsのDrive HUBに繋げてPlayStationでの動作確認を行ってます!
結果としてはちゃんと認識してます。しかし、先にも触れましたがSHOCK関連のFFB機能が付与されてませんので、思いの外サッパリとしたインフォメーションしか来ません。
これはXBOXにも言える事なので、Drive HUBを介さないでも互換のあるXbox series Xにおいても同じフィーリングだと思います。
因みにテストしたのは、PS版のグランツーリスモSPORT、ASSETT CORSA、ASSETTO CORSA COMPETIZIONEです。
印象としては先の2本はサッパリとした印象であり、先にも申し上げましたエフェクト部分の付与が未だの為にその様なインフォメーションを感じます。逆に過剰なまでに暴れたのはASSETTO CORSA COMPETIZIONEになります。
PodiumDDでも情報の山と谷が大きいSIM(PCではナチュラル)ですので、暴れっぷりは半端ないので危険です💦(笑)
通常、この辺はSHOCK関連のエフェクトで和らげたりとしてコントロールを味付けするのですが、そのゾーンが何も付与されてないので暴れます。
認識させる方法は、Creative Minds Drive HUBにHORIの安いPS4対応のパットを接続し、CSL DDは他のFANATECホイールベースと同じく接続する方法です。
実はPodium DDにおいても同じ接続方法になりますが、どちらも「V2.5互換モード」に切り替えます。
この方法ではPlayStation4は元よりPlayStation5でも作動をしますので普通に使えます。
今までこの辺の情報を明かしていませんでしたが、非常に多くの問い合わせの中、これらにお答えしているのは少なくは無いのです。
アマチュアもプロドライバーの方々からもこの辺の問い合わせが多かったのは事実であり、PlayStation対応機種が普通に手に入らない事とFANATECの補償問題の絡みもあって公に公開していませんでした。
m(*_ _)m
この辺の作動状況に関しましてはPlayStation対応機種とは若干のフィーリングは異なれど、普通に動いてしまいます(笑)
ブログの文章ではなかなか伝わらないニュアンスの部分を含め、CSL DDのデザイン、機能美、設置、設定、導入方法、インプレッションなど、手短ではありますが、動画にて御説明しておりますので宜しかったら御覧になってみて下さい。
(๑•̀ㅂ•́)و✧
それでは!
この辺で!
アディオス!!( -`ω-)b💕