GenesisPlanA’s diary(ジェネプラA・ダイアリー

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PSVR2を導入┏◎-◎┓メリットは...ある👌🏻 ̖́-‬酔いの度合いは?

(*´─ `*)マイド!!

ジェネです(๑•̀ㅁ•́ฅ✨

 

今回の記事はPSVR2。そうPlayStation VR2になります。発表当初は、私の中では導入予定は無かったシロモノですが、使用感に関して賛否両論なこのPSVR2を試す事となりました。

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詳しい技術資料はメーカーからも、VR専門?な著名な方々の情報を参考にして頂いて、当方での内容としてはシミュレータ機材としての"PSVR2"というモノがどの様な使用感なのか、導入メリットを書き記していきたいと思っております。

 

私自身は普段からPimaxという高性能VRを愛用しており、オフィシャルとしても活動している部分もありますが、この他に数種のVRを使用してきた実績から、純粋にPSVR2の使用感を紹介していきます。

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高性能VRを使うには高価な投資をした高性能ゲーミングPCが必要不可欠ではあるけれど、それ等の高画質ぶりは目を見張るものがあります。

Pimaxに限っては初代の4Kもかなり綺麗な高性能VRでしたが、私が所有しているPimax 5K Plus、8K Plus、8K X(ネイティブ・デュアル4K)など。

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過去経緯振り返りますと、Oculus RiftやVive Proまで挙げられますが、ことOculusだけは高性能と言えども少なからず酔いました。

 

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初代PSVRにおいてはPSカメラを併用したトラッキングにより、画質の悪さも相まって数分で酔いが酷いなど、とてもじゃないけれど長時間どころか数分で酔いが周り、その後は半日以上もフワフワした日を過ごすなど最悪な事にもなっていた事もあり、当時の価格としては家庭用ゲーム機に特化した使いかたなので安くはないけれど速攻で手放すという(笑)

もうそりゃ〜トラウマになりそうな位で💦

(´;ω;`)

 

だが、今や、「VRは酔いとの闘い」なんて時代遅れな世の中になってきており、私が行き着いた先にはPimaxとなった事には、この「VR酔い」が無い事が主だったポイントです。

Pimaxは所謂ステーションが無くても9Axisで頭の向きを精度よく検知してくれる事や、画質がずば抜けて綺麗な事が特化した、家庭で使える高性能VRであるけれど、5Kクラスと言えども画質を追求すれば今どき高性能ゲーミングPCでもトントン位の性能まで引き出せる。

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しかし、シミュレーターとして、使う事を主眼に置いた使い方ではあるので、そこは余り妥協したくないのである。

多額な投資をしないとそこそこ満足いく環境にならない事もあってか、ハイエンドゲーミングPCは敷居の高めな環境なんです。

 

▫️PSVR2ってどんなの?

そこで、他社製品でも比較対象としてピックアップしてみてPSVR2というものがどの様な水準のVRなのかを私なりにお伝え出来れば良いな〜と考えたのでありました。

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PSVR2に使われてるレンズですが、オードソックスなフレネルレンズというものが採用されています。

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フレネルレンズって何ぞや?と思われる人も居るとは思いますが、薄ら溝がついたレンズになります。

最近、人気が高まってきているPICO4などは、こちらのフレネルレンズではなくパンケーキレンズと呼ばれるモノを採用しており、それは文字通りパンケーキの様な形と薄らとした溝も無い平滑なレンズで、見た目的にもとても綺麗です🥞

上の図では(上)がパンケーキで(下)がフレネルレンズになります。

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パンケーキは今後の主流になり得るかも知れない新しい規格のレンズで、視点がズレても見えてる視界の外側の部分がボヤけるといった阻害なモノも無くなる。

高性能カメラにも使われているパンケーキ型のレンズは今後流行ってくると思います。

 

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PSVR2は薄ら溝のついたフレネルレンズを採用しています。これはポピュラーな選択肢と言えましょう。フレネルレンズは観てるポイントからズレる視野の部分に目を向けると光が若干拡散してる事もあってか文字などが少し靄がかったみたいに見える傾向です。

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PSVR2は鼻の根元あたりに位置する所に瞳の位置を追うアイトラッキングが装備されていますが、これはPlayStation5のマシンスペックを考えると負担を軽減するひとつの手段であり、視界を限定することで抑える仕組み。PS5という家庭用ゲーム機は、ハイエンドなゲーミングPCとは違ってそこまでパワーは無いので、そのパワー不足を補うために苦肉の策で実装されたものであると考えてます。

パワー不足を補う為にこのアイトラッキングを実装している訳ですが、アイトラッキングを制御するのにも、やはりパワーは少なからず割かなくてはいけないので、ここでは敢えて「軽減」という表現が合ってるとは思います。

 

初期設定はとても簡単でガイダンスに従って進めていけばとてもイージー。部屋の空間を見詰めるだけでエリアをトラッキングしてくれる機能はなかなか画期的なモノでした。

あまりにもイージーなので「なんじゃこりゃ〜」的な感じでしたが。それ故に後に画面が揺れたりしないかな?と少し心配してたりして(笑)

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PSVR2の前面に備わるカメラがそのトラッキングをするセンサー的な役割をするのですが、これはアウトインサイドという簡易的な方式を採用して居ますが、私の経験上で比較するならば、この検出精度レベルはVive COSMOSやHP Reveb G2並の性能であるので、比較的優れた検出精度を持っていると思いました。

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エリアを測位するのもこのセンサーですが、ハンドコントローラを検出するのも同じくこのセンサーなので、今のところ使用感的には不満は無いレベルです。

 

画質的には4Kとなっておりますが、一般的なモニターの4KとVRの4Kは捉え方が異なると思います。

普通、モニターだと離れた位置から見るので「わぁ〜綺麗だなぁ」と思うと思います。しかしVRの場合は瞳の目の前にレンズがありモニターがありますから素子が見えたりします。

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気になる画質はというと、遠くをよーく見ると細かく格子状のモノが見えますが、これは一般的なVRにはありがちな素子。スクリーンドアと呼ばれるモノで、ちょっと前まではボカシて目立たなくするとかって技術が流行ってた時期もありましたけれど、コレはPimaxとかは無い。PSVR2の度合いから例にするとOculus RiftとRift Sの間位であまり目立たない様には心掛けているようです。シャープネスが少し甘い程度というとイメージ出来るかな。

( ˶'꒳'˵ )

 

"酔いに"関しては、ヘッドマウントをキチンと頭に固定している事と、アイトラッキングキャリブレーション時の初期設定さえキチンとすれば、かなり酔い難い傾向であると言えましょう。

私の頭周りは凄く小さいのでバンドを合わせたら背面のダイヤルで更に締め付けて固定してます。

視線の先には鮮明な映像が映るようにPSVR2を固定し、瞳孔間距離(IPD)調整は左前上面に備わるダイヤルをクルクル回して瞳と瞳の間の調整を適正なところに調整します。

👁👁✨

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実際のプレイにおいて、写真のそれはグランツーリスモ7でのプレイですが、特にこの様なレーシングにおいては普通に車輌をコントロールする上で、視点移動はコーストラック内と縁石へのアプローチ、APEXを過ぎる前に次のコーナー見てる訳ですし、サイドミラーやルームミラーなど、適度に頭の角度を向けて瞳で目視する訳ですから、それ程動かす範囲って広くないんですよね。

 

車内を見渡したり計器類をチェックしたりするのも特には"酔い"に関連する物ではありません。

時には市販車輌に、時にはレーシング車輌に。その中のコックピット座席に乗っちゃってる感覚ですから、バーチャルと言えども慣れてしまえば没入感倍増です⤴️

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ドライビングしてる時の揺れはほぼ無く、凄く安定したトラッキング保持性能だと感じました。

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私の場合、このハンドコントローラーのオプションボタンを押す(マニュアルに載っているので確認して使いましょう)と視線の先に中心部が来るようにしているのですが、コツとして水平より少し斜め上にしてこのボタンを押して中心値を決めると、走行中に計器類が鮮明に見える感じでしたので、その状態で1時間以上走ってましたが全然酔うことはありませんでした💡

 

PlayStationでのレーシングドライブをする時に常々不満を持っていたポイントは、やはり視界の狭さ。

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SONYは家電メーカーでもある事から一般的なテレビ画面としてBRAVIAが挙げられますが。この比率が一般的なテレビ比率なので、走ってる最中にサイドミラーですら見えない事が多々ある…いや、見えない。

( •̅ ∀ •̅ )…

 

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ゲーミングPCモニターで21:9のモノを使っても真ん中だけしか使えず、両脇15cm程度は黒帯なのです。一般的なテレビ画面サイズである16:9だと完全に見切れてしまってるため、サイドバイサイドのシーンにおいても、コーナーへのアプローチに関しても「大体これくらいかな?」と感覚的な判断でしか無いと思います。

 

GT7において所謂バンパー視点でのプレイヤーが多いのも、この視界の見切れが原因であったり、視界の広さを確保する為でもある事はお分かりだと思います💡.........が!それはリアルなドライビングスタイルではないので私としても却下‼️(笑)

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シミュレーターと擦るならば、やはりコックピット視点に拘りたい訳で、私はこれを貫き通す為にPSVR2を入手する事に踏み切ったのです(半信半疑ながら)

(๑•̀ㅁ•́ฅ✨

 

使用感はやっぱり「もう乗っちゃってる」(笑)

限られた空間認識よりも

VRの様に360度見渡せる圧倒的な視野角。

( ˙³˙ )

 

残念ながら、現段階ではレーシングというスタイルはPlayStation5においてGT7しか無い😭🤲

多分、この先も…

 

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皆さんが心配している「酔い」に関しては、酔いやすい私でも平気だったので、先に記したヘッドマウント固定方法と使用感を試して貰えば分かるように、変にブンブンと余計で過剰な頭の振りはヘッドマウントがグラつくばかりか、元々、ピントの合うスィートスポットが小さい事もあってか、そこからズレるとピントが微妙に合わないため、①キッチリと頭に固定する。②GPD調整は適切にする。③アイトラッキングキャリブレーションはシッカリやる。④頭⇒視線を移動する普通の運転スタイル。

 

これ等を守れば酔うことは先ず無いと思う❣️

酔いに弱い私でも大丈夫でしたから。

何やかんやでシェイクダウン程度のつもりが1時間半ほどぶっ通しで走ってても何ら問題はありませんでした。PSVR2を脱いだ後でもふらつく事も無かったです。

 

しかし、酔う要素はある💡

⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝

 

PSVR2にはVRを装着したまま外が見えるパススルーという機能がある。画像はお世辞にも綺麗とは言えないしモノクロ(白黒)なので簡易的なモノである。

その状態だと投影する映像が細かくブルブル震えやすいのでメタクエ2みたいに酔いやすい。

ゲームをしている時は補正が入っているのか全くブレないので酔わない”🤷‍♀️゛

 

PICO4のパススルーはカラーだけれど、単眼なので鮮明ではないけどPSVR2みたいな画質の悪さは無いから、同じパススルーでも酔いにくいのだ💡

ヾ(*´ω`*)ノ

 

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Pimaxのコントローラー、SwordとPSVR2のコントローラー。流石にSwordは3万円相当のシロモノなので品質の高さは比較にならないが、従来はViveコントローラーみたいなステックタイプが好まれていたのに、最近ではこの辺のコントローラーは手首あたりがリング状のセンサースタイルになりつつある。

触った質感はメタクエやPICOみたいな付属のコントローラーらしく少しチャチな印象ではあるものの、付属コントローラーなので致し方ないところ。

 

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さてさて、気になる価格は予想を上回り75000〜80000円(HORIZON付き)と少し高額な気もするが、個人的な感想からすると、このVRという視野角の広さと、GT7プレイ時のリアルと同じ車輌感覚でギリギリの攻防戦やサイドバイサイドなど本物チックな疑似体験が出来ることは元より、頭の位置を即位するトラッキング精度の高さも相まって、結論的に「買い✊」である。

 

YouTube動画で参考に観てるとは思いますが。それは平面で捉えた映像であって、実際に広がる空間は奥ゆかしさと高低差などを立体的に認識出来るのもメリット。

スパ・フランコルシャンサーキットなど走った時には急勾配な坂を高速で掛け上る様は迫力が有るぞ😊

 

値段的には少し高めではあるし、SteamVRとの併用も出来ないが、気になる方はお近くのゲーム取扱店や、友達に体験させて貰うと良いだろう🎮

✌︎︎︎⸜(*˙꒳˙*)⸝✌︎

 

レビュー動画アップしました💡

https://youtu.be/pghdHxRjGHY

 

____________追記_____________

 

PSVR2で酔うとされる方々

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HMDの右上にあるボタンを押してキッチリと顔に密着するように装着してます?
最初にIPD調整とレンズ側のユニットをきちんと顔に押し当ててピントか合う様に合わせてますでしょうか?

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あと、ディスプレイセッティングで構図を標準、揺れをタイプ1等にすると酔わないですw
酔いに弱いフレンドさんも酔って無いです♪

 

昨晩、ぶっ通しで4時間ほど走ってましたが全く酔ってないです(笑)

 

 

 

それでは!この辺で!

((ヾ( ◍´꒳`◍ )マタネー