GenesisPlanA’s diary(ジェネプラA・ダイアリー

主にシミュレーター関連に携わっています。世界的な範囲で扱った実績は多く、現在も複数台所有しています。日々の問い合わせが多く一問一答する側ら、掲載内容は検証・リサーチしたモノを含めて得られた情報など知的財産をオープンにしてます。レビュー等をTwitterやYouTubeなどの動画でも発信しています。現在は海外ブランド数社と友好関係にあり、技術的な面と、マニュアルの和訳にも携わってたりします。また、国内でも技術支援しています。此方の掲載内容は有効な情報を得たいと考える愛読者様への無償奉仕です。

2024年どこよりも詳しい最新情報!CAMMUS新型ダイレクトドライブ登場!”C12”のすべて~

マイド!

 

今回の記事は2024年度初旬にCAMMUSからの新型DD(ダイレクトドライブ)

”C12”が登場する!という事で内容をご紹介する。

(※この記事は2023年12月12日頃から書き始めています)

以前にも軽く匂わせた記事内容をお送りしておりますが、今回はラスベガスで行われた国際展示イベントSECが終わったことで、CAMMUS側からも公開OKが出たという事でお披露目する。

f:id:GenesisPlanA:20240131111619j:image

さて、CAMMUS(ケーマス)と言えばダイレクトドライブの一般的な情報を覆した先陣のロートルク型ダイレクトドライブ”C5”が先んじて販売されたが、よく聞かれるのがスペックと使用感。

 

此れに関しては既に以前から私も常々説明しておりますが、後にこのC5を体験されたYouTuberなどが口を揃えてM社のDDとは比較にならない位にパワフルであり、F社のブーストキットと比較してもそれ以上の体感パワーとフィーリングだと言っております。

実は現段階においても最新ファームウェアーで上限解放されているみたいで、プレイするレーシングSIMにおいては大人であっても100%トルクで扱うのが大変なほど力強いデバイスなのです。

そう!CAMMUSはモデルのタイプのベースになる位置づけは名前に反映されているものの、他社のダイレクトドライブとは比較にならない位にパワフルでタフな造りをしているのです。

C5と言えども体感的なパワー差はFANATECのCSL DDの8Nmブーストキット以上、MOZA RacingのR12相当かなと。

 

さて、今回登場する新型ダイレクトドライブである”CAMMUS C12”とはどんなものなのかをご紹介していく事と致しましょう。

f:id:GenesisPlanA:20240131111734j:image

f:id:GenesisPlanA:20240131111711j:image

実際に初期型プロトタイプが手元に届いたのは、既存の”C5”改良バージョンをテストしている最中に追加で贈られてきたものだ。今回、CAMMUSとして追加でラインナップされる”C12”が到着したのは、タイミング的には2023年12月5日ほどだったと記憶しています。到着初日からシェイクダウンテストを開始しています。

 

私も当時は何が送られてきたのか知らされていなかったがサプライズ的な感じだったのかも知れません。濁した言い回しされていたので(笑)

f:id:GenesisPlanA:20240131111843j:image

CAMMUSに対しては兼ねてからリクエストしていた、今までとは異なる、ちょっと派手目なデザインと装飾を施した新型DDである”C12”。

これをパット見て「やるじゃんCAMMUS」

ボディー構成は相変わらずの高強度で、ボタン以外の主要部品は金属とカーボンで構成されている。

新たに増設された両端部に備わるダイヤルはアルミの削りだしだ。

下部両サイドに備わるシルバーのジョグキーは、左がマウスモード、右がダイヤルとPUSHも兼ねている。

更に下部に備わる黒いダイヤルはPUSHも出来るので、各ボタン、各ダイヤルなどを併せるとかなりな盛り沢山な構成となっている。

f:id:GenesisPlanA:20240131111847j:image
f:id:GenesisPlanA:20240131111835j:image

贅沢な造りはいつものCAMMUSスタイルであり、他社のDDコントローラーと比較しても高級感がある。だが、そこはCAMMUS。

見た目の質感もさることながら、触った感触も贅沢だ。

これはC12に限った事ではないけれど、CAMMUSブランドは基本的にこの様な造りが主だったポイントだ。

f:id:GenesisPlanA:20240131111854j:image

堀深いヒートシンク形状の背面。C5ではフラットな背面デザインでしたが、C12では放熱性を相当重視した設計となっています。

しかし、フルトルクで何時間もプレイしていましたが、全く熱くなることも無く、ほんのりとも全然熱は発していなかったので、この高効率で過剰な冷却効果が凄い!

 

通常、熱でパワーが垂れてくるといった他社のDDはあるけれども、C12は継続的に安定しており、私もこのコンパクトなボディーでこれ程までのクーリング性能を持っていることに驚きました。
f:id:GenesisPlanA:20240131111832j:image

CAMMUSとしては全く新設計の大型パドルシフト。ストロークは適度にあってコチコチと子気味の良い感触と確かな節度感のあるシフトフィールが得られている。

材質はアルミでパネルはドライカーボンを採用。

素早くシフトするF1においても正確にシフトが可能なので気持ち的に全く阻害される要素は無かったですね。これは凄く良いです。

10万円かそれ以上のクラスのステアリングについているパドルシフトの質感と同等かなと。節度感としっかりした感触はちょっと病みつきになります。

f:id:GenesisPlanA:20240131111839j:image

ダイヤルで唯一樹脂パーツを使っている部分はこんなとこくらい。PUSHは出来ないので回転させるのみです。

f:id:GenesisPlanA:20240312224439j:image
f:id:GenesisPlanA:20240312224428j:image

CAMMUS Cシリーズと言えば、このボディー全体がモーター!

深度が短く、モーターは大口径なので、通常の10Nm超えハイトルクDDでは出ない、鋭く細かいFFB表現と、力強い粘りのあるパワーを絞り出す。

C12と言えどもCAMMUSの規格としては12Nmと位置づけになっているけど、体感パワー的には上のクラスのDDWB21(CAMMUS規格15Nm)と近しい。

MOZA RacingのR16相当かそれより少しパワーが余裕であるくらい。FANATEC Podium DD1とか同クラス帯でも張り合えるくらいの力強さをもっている。

f:id:GenesisPlanA:20240131111850j:image

f:id:GenesisPlanA:20240312224238j:image

ボタンのイルミに関しては、最初は淡色でしたが、異色で切り替えられるようにプログラムを変えてあります。現行のファームウェアではそれが普通に実装されていますので、任意で好きなカラーが選べるようになっています。

ピットアウト時にレンジメーターの両サイドのイルミも光る様になっていますし、センターの文字盤も大口径のものを採用しているので視認性は抜群です。

 

ライバル機種と比較して
f:id:GenesisPlanA:20240312224245j:image

所有しているMOZA RacingのR16とR21。R16よりもC12は少しトルクは上回るかなと。

CAMMUS C12は全域でトルクフルで細かく表現するのでその質感の体感差は全然違う。

 

MOZA RacingはSumucube2と同じくFFBを過剰表現するのですが、どちらかと言うと中間域での抜けが気になる。だから波が大きいので瞬間的な力強さは感じる。

初めてのDDでこれを使うなら「あ~DD楽しいな」と思えるのがMOZA Racingの特徴であるので、深い懐の深いFFBを堪能するなら将来的にこのDDに慣れた頃に飽きてしまう可能性も。
f:id:GenesisPlanA:20240312224228j:image

FANATECだとClubSport DD(12Nm・15Nm)やPodium DD1もライバルになるかと。

FANATEC Poddiumは良い意味ではフラットな傾向のDDですが、一辺倒な感じで感じるFFBの感触はとにかく硬くてタイト。

実は滑った時のエフェクトがヒトによっては分かり難いという傾向があって、この辺のエンコード処理が苦手な様で、MOZA RacingやSumucube2、CAMMUSと全く異なる印象。

リアルチックではないカクっとしたモーターの抜け感がPodiumの特徴だ。

発売してから年数も経っているので設計に古さを感じるかなと。
f:id:GenesisPlanA:20240312224235j:image

言わずと知れたCAMMUSブームの先駆けとなったお兄ちゃん。CAMMUS DDWB21

奥ゆかしいFFBの表現とCAMMUS規格では15Nmクラスになるものの、実は20Nm近くのパワーを発揮する凄いやつ。

CAMMUS C12との違いはFFB体感的なパワーの質感が異なる。

奥ゆかしい粘りの強いFFB表現をするのがDDWB21で、シャキシャキと歯切れのいいFFB表現をするのがC12といった印象だろうか。

C12は瞬間的な抜け⇒加力の表現がこれより強い印象なので、感覚的に鈍い傾向のヒトでもそれを感じることが出来ると思います。
f:id:GenesisPlanA:20240312224232j:image

SimExperience AccuForceProV2(アキュフォース・プロ・ブイツー)は今ではマイナーな存在ですけど、保持トルクは13Nmでピークトルクは実は先程紹介したDD達とヒケをとりません。メーカーによってはピークトルクで謳ったり、保持トルクで謳ったりするけど、このDDの本当のパワーを知るものはユーザーしか居ない。それほどパワフルなユニットなんです。

AccuForceProV2はぱっと見シンプルなDDですけど、その見掛けより裏腹にダイナミックなFFBの表現の仕方をします。しかし、作動音がノイジーなので少々煩いかと思われますがFFBは絶品です。

やはりこれもCAMMUS C12と比較するならば、パワー的にはC12は同等かそれ以上。

FFBの表現もC12の方が緻密で細かい表現をします。

 

写真は載せていませんが、CAMMUS C12のライバル機種はこれ以外にSimucube2のSPORT以上~Pro以下、SIMAGIC αも該当すると思います。

 

最後に

文章だけで細かいニュアンスの部分までお伝えするのは難しいので、今後は動画でも手元カメラなどでもお見せしていくとは思いますが、CAMMUS C12は兎に角楽しい。

独自性を行く新時代のモーターの設計もEVスーパーカーやEVレーシングカートなどを手掛けるメーカーだけあってモーターの特性を引き出すことを良く知っているCAMMUS。

これはDDコントローラーに関しても新時代の幕開けともいえる全く新しいカタチであり、これらの技術を活かして次なる次世代のコントローラー開発にも活かせると思っています。

 

奥ゆかしい粘りの強いCAMMUS DDWB21、歯切れの良い表現を繰りなすCAMMUS C12。最早ハイトルク、ハイクラスのDDに割って入ってきたこの新しいユニットは、そのコンパクトさ故にクランプでデスクに固定も出来るので場所も食わないという部分においてもメリットとしてプラスになる。

勿論、私の様にクランプを使わずにコックピットに直接固定して使えるので、使い方はマルチだ。

 

また、此方も実は2024年2月28日より予約販売開始となっています。

尚、割引クーポンも使えるので是非とも少しでもお得にこのCAMMUS C12を楽しんで欲しい!

https://cammusracing.com/?ref=sOniIlnTM578KL

割引🈹クーポンコードは「genesis」です。

◝(⑅•ᴗ•⑅)◜

 

 

コイツは10万円クラスの強度を誇る優れたステアリングだ!SIMAGIC GT Neo & maglinkのレビューだゾ!

マイド!ジェネです!

 

今回ご紹介しますのはSIMAGIC(シマジック)からリリースされた安価帯のGTステアリングである”α GT Neo”そして”maglink(マグリンク)”になります。

f:id:GenesisPlanA:20240312094204j:image

GT NeoはSIMAGICブランドとしては安価帯な位置づけのステアリングになりますが、実はこいつは30NmというハイトルクなDDで使っても全く強度的には問題は無く、凄く安定した数少ないモノだという確認をしました。

 

元々、4万円クラスのステアリングでこれ程までのハイトルクに対応しているホイールはなかなか珍しく、この辺のハイトルクに余裕で耐えられるものは大体10万円相当のレプリカや、カスタムメイドのモノでしか存在しなかった。

f:id:GenesisPlanA:20240312094240j:image

かくいう私もOSW(Simucube)やその他のハイトルクDD用にと過去にかなり投資をしてステアリングを揃えていた背景もあり、しかしそれ等は使用感など妥協する部分も少なくは無かった。なぜなら絶対的な生産数が少ないが上に、程度の割には割高感がやはりあって、満足しているか?というと、そこはやはり投資金額に対して妥当ではなかったり、使用感に満足いくものでもなかったりします。

f:id:GenesisPlanA:20240312094343j:image

しかし、実際のレプリカ同様に見た目の”映え”はあるわけで、性能面や耐久性を考慮すると、その高額な金額故に故障した際のコストを考えたりすると、ちょっとヒヤヒヤしながら使っている部分もあり、また、更にオプション追加ともなると金額も跳ね上がるため、投資金額と実際の所有感とのバランスはけっして良くはない。

f:id:GenesisPlanA:20240312094721j:image

以前にも動画でも併用してレビュー情報を流している、同価格帯のMOZA RacingのKSステアリングホイールですが、実はオプションでUSB接続出来るキットである”ユニバーサルハブキット”まで用意して、MOZA Racing以外のハイトルクDDに使うべくテストをしています・・・。

今回、SIMAGICでセットで用意した”maglink”でダイレクトにUSB接続して使おうとするとなると、同じ様なトータル販売コストでありながら、GT Neoに関しては格の違う高耐久度であるということだ。

 

MOZA RacingのKSステアリングホイールは、MOZAの上級グレードであるダイレクトドライブ”R16”や”R21”には一応使えるものの、実は耐久度的にはミスマッチ。これは同社のR12か、それ以下のDDグレードで使う分にはバランスがとれているといった印象です。

実際に所有しているR21にて使ってみたのですが、ハイトルクから繰りなすFFBで、ステアリングのボディーから少し擬音が出る。そして雑味も生まれるため、けっしてお世辞にも使用感的に気持ちのいいモノではなかった。

 

個人で使用している最もハイトルクなOSWでMiGEモーターの最大トルクが30Nmクラスともなると、とても長期的に耐えれるものではないと判断した事から、当初の予定では他社のDDでUSB接続してマルチに使おうとしていたプランは崩れた。

f:id:GenesisPlanA:20240312094932j:image

R16以上OSWクラスまでカバーする事を可能にするには最低限で同社製の上のクラスであるGS V2P GTホイールレベルなら、まあ耐えられるだろう。しかし、残念ながらGS V2P GTホイールは、先にも触れた”ユニバーサルハブキット”は仕様上使えないのだ。

 

となると、やはり他社のハイトルクDDで使うには高額なカスタムレプリカを使うという選択肢しかない・・・。

 

2024年に入ってから、ホットなニュースとしてSIMAGICから派手な装飾を施されたステアリングホイールが”GT Neo”であるが、ぱっと見で同価格帯のMOZA RacingのKSステアリングと同等なのかな?と思われたのですが、GT Neoのボディーはカーボングラファイトボディーであり、オプションのmaglinkで接続すれば他社のDDでも使えると有って、これは試す外ない!と思ったのです。

 

それではこの入手したSIMAGIC GT Neo &maglinkの紹介をしていきましょう。

f:id:GenesisPlanA:20240312095010j:image

写真では分かり難いと思いますが、細部をよく観察するとグラファイトボディーである事が分かる。一般的に強度アップと軽量化という面においてドライカーボンを使用するケースが多い傾向であるものの、近年のステアリングボディーには鍛造カーボン(ファイバーのチップを圧造したもの)成型やカーボンのモノコック型みたいなものがあるけれどもどれも高額になってしまうものの、鍛造カーボンに関してはカーボンファイバーの端材で安価に抑える傾向であるため、それほどコストアップはしていない。

 

FANATEC formula V2の鍛造カーボンボディーとかがいい例である。

SIMAGICのそれは成型方法は異なれど引張強度や硬度などの機械的物性が良いグラファイトを用いて一体成型する事によって全体的な強度バランスを相当底上げした設計になっている。

f:id:GenesisPlanA:20240312095043j:image

そこで今回は、以前に適わなかった30NmクラスのハイトルクDDで使うべく、QRの選択肢として他社製も代用出来て、USBでPCと直接接続して使用出来る、オプションのmaglinkを同時に入手してみた訳だ。

f:id:GenesisPlanA:20240312102935p:image

このmaglinkはSIMAGIC社製のDDホイール以外で使用するには他社のQR(クイックリリース)を取り付ければそれが実現可能になるキット。

因みにSIMAGIC QRで適合するのはMOZA RacingやSimExperience AccuForceProV2がそのまま接続出来る。しかし、他のDDと併用するとなるとQRの形状が異なるため、メス型のQRも揃えないといけないため、仮にQRのラインナップを揃える同社製QRだと約1万円ほどするためコスパが悪い。これは適合するものがAliExpressで一個5000円ほどのモノが入手可能であるが、納期的に時間が掛かり過ぎる。

あと、例えばSimucube2やCAMMUS Racing、FANATECなどは適合しないため、各々の規格のQRを用意すると各々のブランドのDDで使用可能である。

f:id:GenesisPlanA:20240312102814j:image
f:id:GenesisPlanA:20240312102824j:image
f:id:GenesisPlanA:20240312102807j:image

そこで、今回は比較的単価が安くて、使用感もしっかりしてるCAMMUS製のQRが複数個余っていたため、今は暫定的に使ってみる事とした。

因みにネットショップで3000円ほどで売られているQRでも良いが、成型精度に個体差があるため、使用感的には妥協して使う外ない。

手始めに、手持ちで所有している最もパワフルなDDであるOSWと、CAMMUS QRにmaglinkという組み合わせでテストしてみる事としました。

maglinkの取り付け方は簡単で、付属のステアリングパネルに他社製又は同社製QRをコレに換装するだけ。

ハーネスには強力なマグネットが仕込まれていますが、方向が逆だと反力が働いて接続できない様になっているため、それが分かるように親切設計になっている。尚、接続口にはスライド溝があるためスムーズな脱着が可能であるが、ドライビング中に抜けるなんて事は皆無です。

付属のUSBメス型にUSBを接続するとGT Neoステアリングホイールに通電するので簡単に認識してくれる。

30Nmほどのトルクを掛けて約一時間ほど軽くドライビングしてみましたが、GT Neoからは全く擬音も発生せず終始スムーズ。

MOZA RacingのKSステアリングと違って、GT Neoは手に持った感触に適度な重厚感があり、そしてやや重めなので、強烈なキックバックがあっても角が無くマイルドに余計な衝撃を緩和してくれる。

この辺はステアリング自体に強度が担保されていないと、妙にギシギシしたり、伝わるFFBに雑味が混ざるのですが、GT Neoにはそれが全く無い。

4パドルの内、マグネティックが2パドルであり、他はアナログという構成であるが、パドルの質感が、社外のアルミ製のパドルシフト(一個1万5千円相当)のモノより同等かやや上の質感であり、凄くしっかりとしたシフト操作が出来る。

f:id:GenesisPlanA:20240312102833j:image

これは他社のステアリングと比較すると写真の何れの中でもダントツに良く、4万3000円代のステアリングの質感とは思えない位に強度が担保されており、質感も凄く良いのである。

ボタン類のイルミも相まって、見た目も映えますし、単に「見た目だけのパフォーマンスではない」という感想です。

これは私が過去に所有しているカスタムレプリカの10万円クラスのステアリングと同等な強度と安定性を誇るので、本体4万3千円+maglink 5500円という事でコストパフォーマンスは凄く良い!

30Nmは余裕で対応しているのでMax35Nmでも全然問題ないだろうという見解です。

 

さて、このSIMAGIC GT Neo &maglinkの組み合わせ。

主にステアリングのラインナップを標準で揃っていないSimucube2やAccuForceProV2などのユーザーは気になる存在となると思います。

 

イルミのボタン色や明るさは”Sim manager2”というソフト上でクリックするだけで簡単に変更が出来るので、MOZA Racingの様に両サイドのスティックを内側に長押ししてポチポチしながら変更するよりも煩わしさがなく超簡単です!

 

因みにSIMAGICブランドはメーカー直での購入は、送料が凄く高くつくので、日本国内においても販売代理店で入手したほうが余計なコストが掛からずに済む。

GT NEO Bundleshop.simagic.com

例えばステアリングはmaglinkとのバンドルキットが$308で送料が$300も掛かるため、凄く高くなってしまう。日本国内で購入するには在庫があれば即買いしておいた方が良いだろう。SIMAGIC同社製ステアリングは全体的に設定単価が高いが、GT Neoだけは非常に安いので売り切れするのも時間の問題だろう。欠品していると次回入荷までのインターバルが長くなるのでタイミングには注意が必要です。

 

SIMAGIC QR形状互換・・・MOZA Racing、AccuForceProV2

 

近年リリースされているステアリングは各社の品質が高くなってきているので、何年も使いまわしているFANATEC formula V2が耐久面でもダイヤル類においてもクオリティーで劣ってきているので、FANATECとしてもPodium DD2クラスのハイトルクDDが存在している事からそろそろ設計を見直さないと古さを感じてしまう時代になりました。

 

今後、GT Neoの様な他社製のハイトルクDDでも安心して使えるようなステアリングがリリースされると選択肢も増えるので嬉しいですよね!

まだ、この様な安価でありながらハイクオリティーなステアリングをどんどんリリースして欲しいところです。

 

さて、今回はこの辺で!

またね!!

Le Mans Ultimate ファーストレビュー!~問題点や課題とは?

マイドです!

 

ついに解禁!2024年2月20日”Le Mans Ultimate”がリリース~スタート!

で、昨晩早速走ってみたのでインプレッションします。

 

先ず、一言申し上げておきますが、このSiMはまだ"アーリーアクセス"なのですよぉ!

 

勿論、動画の中でも感じられたことをお話ししてはいるのですが、チャンネルを知らない読者の方々、そしてLe Mans Ultimateを気になってらっしゃる方々に向けて情報発信致します。

f:id:GenesisPlanA:20240222114000j:image

さて、このLe Mans Ultimateは、そのタイトルからLe Mans(ル・マン)だけを連想しがちですが、WECというレースカテゴリーにも該当しますし属します。なので、ル・マンといえばサルトサーキットを舞台にしていると思われますが、現段階でこのLe Mans Ultimateは7つのコースが収録されています。

この流れはASSETTO CORSA COMPETIZIONEにも言える事で、リアルのカテゴリーの括りとしてパッケージされています。

 

ではWECの舞台はというと~

カタール(ルサイル・インターナショナル・サーキット)

・イモラ(イモラ・サーキット

・スパフランコルシャン(スパ・フランコルシャン・サーキット)

ル・マン(サルト・サーキット)

サンパウロインテルラゴス・サーキット

・ローン・スター・ル・マンサーキット・オブ・ジ・アメリカズ

・富士(富士スピードウェイ

バーレーン(パーレーン・インターナショナル・サーキット)

となっています。※2024年WECカレンダーより

 

WECーFIA世界耐久選手権

 

現段階ではLe Mans Ultimateは7つのサーキットを収録。2024年カレンダーをなぞるならば未だ収録していないサーキットが追加実装されるはず。そして気になる車輛ですが、ハイパーカーだけでも2024年度は既存メーカーのトヨタプジョーフェラーリ、ポルシェ、キャデラックの5社に、新顔”のランボルギーニBMW、アルピーヌ、さらにはイソッタ・フラスキーニの4社が参入し、参加ブランド数は計9つになるのではないかと推測しています。

 

ル・マンハイパーカー(LMH)規定のハイブリッド車を走らせるTOYOTA GAZOO Racingプジョートタルエナジーズは今季と同様に2台体制を敷く。また、LMDhマシンを投じるキャデラック・レーシングのシングルカー体制も。

ニューカマーでは、今シーズンのLMP2クラスでシリーズチャンピオンを獲得したBMW MチームWRTが、2台のBMW MハイブリッドV8で参戦するという情報や、アルピーヌ・エンデュランス・チームもA424も予定だとしている。ランボルギーニ・アイアン・リンクスはランボルギーニSC63と、今後もしかしたらLe Mans Ultimateにも随時実装されていくのではと期待している。

LMP2やGTEカテゴリーにおいても多く、ここでは内容にボリュームが出てしまうので、WECの詳しい情報については検索して見て頂くと良いだろう。

f:id:GenesisPlanA:20240222114028j:image

さて、このLe Mans Ultimateに関しての物理的な動きはどうか?という事であるけれども、LMUにはStudio397が制作に関わっているのでお察しになるとは思いますが、既存のシミュレーターソフトであるrFactor2に似ている。

rFactor2の物理エンジンは、タイヤと路面とのグリップ間や溶けて粘っている感じがリアルに最も近いという事で、皆様がご存知のACやACC、R3E、iRacingなどは、このシミュレーターソフトの物理的な演算処理がベンチマークとなっている。

現段階において最も近しいラバーの質感を得られるのは新しいタイヤモデルになったRaceRoomRacingかなと個人的には思います。つい最近ですがFALKENタイヤになってから粘るラバーの質感が凄く感じられる様になり、更に楽しくなったので嬉しい限りです。

 

昔から馴染みのあるプレイヤー(特に海外のレースチームやレーサー)は既知である存在であるし、今ある有名どころのSIMソフトは、元々Studio397スタッフから派生で生まれた製作チームであるという事もあるけれども、独自の路線で各々で道を切り開いていった形が今のブランドである。

 

このリアルチックな物理エンジンにMOD色を残しているのも、各チームが己のブランドの車両を製作し、それをドライバーに載せてコースシミュレートさせるという事が目的であるので、それが今や一般のプレイヤーである私達が利用して楽しめるという時代になったのです。

ではLe Mans UltimateってrFactor2なの?って言われるとちょっと違う。

これは今どきホイールコントローラー(日本での俗称:ハンコン)で、感じられるFFBという情報は少々異なれど、このSIMソフトに予め情報としてインプットされているモノを上手く反映させることが出来たなら、よりリアリティーを感じる事が出来るでしょう。

f:id:GenesisPlanA:20240222114052j:image

今回のテストに使用したのは今ではお馴染みの存在となったCAMMUSのDDWB2021。

FFBセッティングは暫定で以前にセットを出してあったiRacingのものをベースに少々手直ししてみましたが、良い感じのFFBが得られるようになりました。

これは放送する数分前にセットを出してありましたので、その質感を継続的に得られるかの確認をすると共に、YouTubeでの配信もしておりました。

 

rFactor2の様なラバーが粘る質感と、スリップアングルでよじれる様に動くタイヤからの情報。また、一新された最新コースの路面情報が細やかに突き上げる感じが得られ、縁石に乗った瞬間もスピードレンジにマッチした、タイヤがそれを踏んでいく細やかな振動を感じることが出来ました。

結論から言うとrFactor2の進化系とでも申しましょうか。

次の世代のrFactorがあるとするならば、こんな感じに進化するんだろうな~って感じでしたし、個人的には好感触でした。

 

従来のrFactor系とは一つ突き抜けたFFB特性で、今後のStudio397はこの物理エンジンをベースに次世代のrFactorを作り上げていくのか~と思いますね。今後の活躍に期待❣

 

さて、現在までの問題点や課題について、私なりに少し検証してみました。

 

問題点として

先ずは次のステージに移行する遅延が大きい事と待機時間が長い事。

これに関しては2024年2月22日時点まででテストをしていて明確になっている点を挙げていきます。

因みに自分のゲーミングPCスペックは以下になります。

f:id:GenesisPlanA:20240222130918j:image

  • AMD Ryzen9 7900X
  • ASUS TUF GAMING X670E-PLUS
  • Corsair DDR5 6000 32G
  • CドライブSATA SSD⇒Cドライブのみ以前のPCより移植。近々にM.2に変更予定
  • DドライブM.2 SSD(ゲームデータ)
  • ASUS NVidia RTX 4070Ti
  • 電源1000W

御覧の様に過剰なスペックではないものの、誰しもが少し頑張れば揃うセットに敢えて留めているスペックにしています。そこを踏まえて”Le Mans Ultimate”でプレイした場合の現状は~

f:id:GenesisPlanA:20240222130949j:image

  1. 実はGPUにかなり依存するSIMで現段階において頭打ちになる傾向である。98%~99%ほど張り付く傾向。画質設定をUltra⇒Lowに変更しても差ほど変わらない事から、どうやらNVidiaのドライバー側の処理か、Le Mans Ultimat側との相互関係が現段階において保たれていない傾向が伺えます。ページ間の大きな遅延(97%以降から100%になるまでの時間が掛かる)の点についても、恐らくはコレが起因しているものと考えます。
  2. ホイールコントローラー(ハンコン)によって互換又は異変があることが分かっています。FANATEC CSL DDやGT DD、そしてCSL elite、スラストマスター製のコントローラーの一部に不具合が発生しています。コーナーではFFBが来るものの、ストレートではスカスカだったりする事がある。しかし、問題なく使用できている人も居たりするため、PCを含めプレイ環境において著しく不安定な部分がある傾向の様です。

因みにこれらの一部は公式より近々に修正パッチが入るという告知がありました。

f:id:GenesisPlanA:20240222131010j:image

  1. に関してはRadeon GPUでは試せていないので分からない部分はありますが、NVidiaに関してはRTX3000番台、RTX4000番台においてもGPU使用率がMax近くで頭打ちする傾向の様で、実際に走行中にはUltra画質にして走ってもそれほど重たくカクツク事もないので何かがトリガーになっているという事で、ピットに戻った際のメニュー画面において過剰に重たい傾向になっている事から、バックで何かが重複して動いているという感じでした。また、フリーズかと思われる長い滞空時間(レース待機画面に移行するまで)については96とか97%で停滞していても100%になるには、短くも長くもマチマチで、少し時間が掛かる事があるけれど、時には1分以下、時にはそれ以上待っていれば画面が切り替わるタイミングが来る。2024年2月22日の朝に公式から発表された内容で軽減するか、又はNVidiaの最新ドライバーでDLSSで軽く処理されるのかは今のところ不明です。
  2. に関してはFANATECコントローラーのユーザーの多くはストレートでスカスカで、コーナーではそれなりなFFBがくるという事から上手く作用していない傾向が伺えました。仮に他のユーザーでもCSL DDで問題なく作動している人も居るため、状況としてはマチマチといったところです。しかし、此方も2024年2月22日の朝に公式から修正パッチが入る旨を公表していますので、遅かれ早かれ対応されるのではないかと思います。

f:id:GenesisPlanA:20240222132138j:image
f:id:GenesisPlanA:20240222132134j:image

f:id:GenesisPlanA:20240223164208j:image
f:id:GenesisPlanA:20240223164204j:image
f:id:GenesisPlanA:20240223164211j:image

尚、これらの観察に関しては、PCだとデバイスマネージャーでも見ることが出来ます。

コントローラーに関しては、そのコントローラーに関連するアプリケーションとSIMとの相互観察が必要になると思います。

f:id:GenesisPlanA:20240222131035j:image

現段階でこの程度の問題点が挙がっている事から、アーリーアクセス版とはいえ初日から安定している部分も多いため、全く遊べていない訳でもないので概ね合格点と言えると思います。

某有名なSIMでさえも完全体に近い形になるまで約1年ほど掛かっているため、Le Mans Ultimatはそこそこ完成度が高い状態でリリースされているのではないだろうか?というのが率直な感想です。

 

プレイしてしまえば次世代rFactorを伺えるような最もリアリティーのあるSIMに

実際に”これがリアルだ”といえるSIMソフトウェアって数少ないですよね。

そんな中にももうひとつ加わりそうなLe Mans Ultimat。

まだ”アーリーアクセス”版ではあるので、そこは安定するまで少しだけ気長に待ちましょう!

初動段階での酷評レビューが目立ちますが、あまり参考にはなりません。

ご自身のPC環境や、健康状態など全て環境が揃った状態で評価すべきであるし、何しろ、個々の修正箇所を洗うためのアーリーアクセス。いきなりすべてを求めてはいけません。

 

尚、家庭用ゲーム機である対応機種に対する提供の可能性はあるのか?という問いに対しては、「何らかの方法で提供出来ないかという事を模索している」ということから、PS5とかXBOXへの実装は、各ブランドのダウンコンバートソフトとかライセンスを含む契約上の内容とかは未だ不明なので、可能性としては今のところ薄いかなーと。

 

 

お陰様で150万講読数を突破しました🎉

マイドお馴染みGenesisPlanAことジェネです。

(๑♜д♜)

 

気がつけば先日にふと確認したところ、講読数150万を突破しました🎉

日々、御相談に来られる方々のお悩み解決に関連する事や、私自身が時間の合間に検証している知的財産的な部分を無償解放している記事なのですが、今ではアマチュアからプロ、生業としている業種の方々、プロのレーサーまで幅広い層に愛読して頂いている事に驚きです。

f:id:GenesisPlanA:20240218112956j:image

あと、日々、世界中の情報を耳をダンボにしてリサーチしてますので開示できる範疇で公開しております。

f:id:GenesisPlanA:20240218113024j:image

今は複数社のデバイスブランドへの開発助力をさせて貰ってますので、いつか何らかの形で皆さんが手にする物に関わってるとは思いますので、今後ともどうぞ宜しくお願いします。

 

あ、秘密保守義務がありますので、開示出来ないものもありますので、その旨、ご了承下さい。

(○・▽・)っ ⊂(・▽・〇)

あの踏み難いFANATEC V3ペダルInvertidのアクセルも吊り下げ化に!~メンテナンスから改造まで~の記録簿

マイド!GenesisPlanAことジェネです。

 

今回は緊急でお困りだった方からの相談がありました。

故障修理の相談です!

 

私、今ではメーカーへの開発助力として技術的なサポートを主だった内容の活動をしておりますが、普通はこの様なメンテナンス作業的な話の内容に関して敢えて受けていません。しかし、今回の相談元は、最近ではあまり接点はなくお付き合いも薄くなってしまったものの、少し永い縁の有る方だったので話を伺いました。

f:id:GenesisPlanA:20240214143225j:image

f:id:GenesisPlanA:20240208093004j:image

FANATECブランドの吊り下げ式ペダル”FANATEC V3 Pedals inverted”を所有してらっしゃる方で、これは前のオーナーから譲り受けたものであり、現在はそれを引き継がれて使用してらっしゃる代物。普段はASSETTO CORSAでドリフトを主体に活動してらっしゃる御方です。

 

今回の相談内容の主たる不具合の原因としては、お話を伺う限りでは、どうやら今回はクラッチペダルの軸部分の摩耗によるフランジスリーブ軸受け部品が何と真っ二つに割れている……。ワオ!

元々、V3シリーズは主要な骨格部分を含めて自社の汎用パーツを使用しているので設計的に無理があると私は判断していました。なのでこの辺のV3系ペダルに関してはそれなりの寿命でしかないという傾向もあります。

しかし、以前にもご紹介した改質的なチューンによって延命処置=フィーリングの大幅な改善が出来る事でかなり変わる!事もある。

変わると言ってもSimforge Mark-1ペダルやSimRacingProの超ハイエンドペダルの様な次元の違うコントロール性を得られるわけではないけど、それに少し近づけられる様な、そしてタネさえ分かれば誰にだってチューニングできるというものを紹介しています。

 

さて、今回のプランは、その使用感から当初はペダルを全解体し、新品のフランジスリーブを交換するつもりだったのだが……。それは前提でメンテナンスのプランを考えておりました。

実はフランジスリープと言うのは軸部分にある褐色のアルミのリング状のもので、これを普通に交換したいところではあるが、実はこのフランジスリーブは一般的な規格ではなく、FANATECペダル用に自社で調達しているものである。

しかもこれは材質的にアルミでであり、且つ1mm程度と凄く肉薄であり、アルマイト処理もされていないのと等しいくらいに滑らない。

多分、無処理か無処理に近いんだろうなと思います。

一昔前にHeusinkveldのペダルもこれと同じようなくらいにライフが短く、しかも生産ロットで若干の品質面でのバラつきがあるため、ワコーケミカルのバイダスドライみたいなドライタイプの濡れない摺動スプレーを小まめに吹き付けておかないと、幾度と踏み込んでる間に摩耗して鳴き始めるという……それを予防するケアは必要なものである。

 

実はこの辺の摺動効果のあるスプレーは、各ペダルによって相性があるので、FANATECペダルの場合は、このバイダスドライは有効ではない‼

余計に鳴きます。

 

  • フット部分の配列が元々不揃い

f:id:GenesisPlanA:20240208093103j:image

実はこのペダル、私も過去に所有していた時期がありましたが、どうしてもアクセルペダルのみがオルガン式であり凄く踏み難い構造!!

しかも元々、各キーの高さや角度が不揃いであるため、個人的には凄く踏み難いペダルでした。

各ペダルのキーの角度は変えられるものの、可動域は限りがあります。そしてブレーキに対してアクセルペダルが立っているので、個人的にもヒール&トゥーする際にも踏み難く、どうしてもゲームチックなペダルワークになってしまう事に違和感があったりしたのです。

f:id:GenesisPlanA:20240208095718j:image

しかし、例を挙げるならば、一般的にはオルガン式でもポルシェを含む海外のスポーツカーは普通に実装されている。このオルガン式では踏みやすいし違和感なくヒール&トゥーも問題ない訳です。

SimRacingProのInvertidキットのオードソックスなタイプはアクセルのみオルガンであるものの、この辺の踏み心地の不快さはなく、自然な形でコントロールできるし、踏んで行ける。

 

何故、FANATECはこんな中途半端な設計にしたのだろう?とつくづく思っていました。

そこで当時はこのV3ペダルInvertidのアクセルペダルのみの吊り下げ式に改造した経験がある事から、今回の入院で預かるペダルでイメージした煮詰めた設計でやってみようと思い立ち、暫くぶりにそれを実装しようと試みたのです(笑)

 

勿論、持ち主には一報を入れておきましたので、分解洗浄メンテナンスにプラス、アクセルペダルの吊り下げ化を提案したところ快く了承頂きました。

今回のモデルは更に煮詰めた仕様になっているので、多分もう二度とやらないと思いますので世界にひとつだけの”オリジナル改”になると思います(笑)

 

入院したV3ペダル Invertidはこちら。簡単な解説を交えて紹介していきたいと思います。

 

解体作業編

こちらのペダルが今回預かった持ち主さんのもの。

状態としては少しだけ時間は立っているものの経年劣化も少なく状態としては悪くない。

f:id:GenesisPlanA:20240208093103j:image
f:id:GenesisPlanA:20240208093348j:image
f:id:GenesisPlanA:20240208093344j:image

診断した結果、ところどころに汚れの蓄積と摺動効果が薄れた状態で使われている感じがあり、ところどころ微妙に擦れてしました。ペダルを蹴っている事から、ピンの周りにクリアランスが発生しており、少々ガタがきていました。ペダルの支持部のピンの部分はホールセンサーの磁石がついているのですが、より大きくガタつく場合は、ノーマル8mmΦ⇒10mmΦ程度に穴を広げて、そこに摺動効果のあるスリーブを圧入してあげると効果がありますし、それ以上の変摩耗もしなくなります。ここは余談です。

 

この辺も含めて洗浄から始めたいと思いました。
f:id:GenesisPlanA:20240208093337j:image
f:id:GenesisPlanA:20240208093330j:image

FANATEC V3 Pedals Invertidといえば、個人的にはこの不自然なペダルの角度が凄く気になっていたところ。寧ろ、ヒトに薦めるならこれより安価なV3ペダルの方が安価ですし、ペダルに付属しているパーツを併用してフットパネル角度を調整したほうが、寧ろペダルコントロールがやり易いと思いましたので、一般向けにはそちらの方が扱い易い。Invertidは値段も高いですしね!f:id:GenesisPlanA:20240208093341j:image

細かいところをチェックしていくと、古くなった滑剤が少しこびり付くような状態でした。元々、全てをバラシて組み立てるつもりでいたので、この辺は摺動パーツの摩耗度合いをチェックしたかったのです。

f:id:GenesisPlanA:20240208093333j:image

さて、先ずはフレームの解体から始めるのですが、FANATEC V3ペダルのフレームに配したパイプ類は、それぞれ長さが異なるので、どの部位にどのパーツが着いていたのか把握する必要があります。そして、メインフレームのネジは凄く固いので、ヒートガンを使ってじっくりと時間を掛けて温めてひとつひとつ丁寧にネジを取り除いていきます。

お薦めなポイントとしては、一気にすべてを解体するのではなく、片側から外していく事!その方が分かり易いですし、順を追って点検しながら各パーツを外していけるからです。

この辺を一気に解体しがちですが、一気にやってしまうと、細かいところではありますが、常々踏み込んでいる時に、特にどの部分にストレスが掛かっているのか?というポイントを観察して見ていきます。

簡単な様で細かい観察で使用感をイメージしていくのは難しいところではありますが、自身のペダルであれば踏んでいる時のイメージと照らし合わせていくとフットワーク時の足の動きやペダルに踏み込んでる癖的なものも分かったりするので、案外無視出来ないところです(笑)

f:id:GenesisPlanA:20240208093352j:image

クラッチペダルのフランジスリーブ。真っ二つに割れておりました。

実はここの異常や不具合に関しては、症状を聴取した際に聞いておりますので、この様になっているのではないか?という予想はしておりました。

因みにこのフランジスリーブは一般的な規格のものではないので、一番手っ取り早いのはFANATECから入手する方が得策です。メーカーサポートの窓口(ネットor電話)で直接交渉して入手するように指示をしておりましたので、ペダルが送られてきた際には同梱しておりました。

FANATECブランドはそのユーザーでないと部品を含めたサポートをして貰えないという背景があるので、中古で買ったユーザーさんは将来的なサポートを受けれる様にシリアル番号など登録しておこうね。

尚、予めストックしている部品とそうではない部品があったりするので、欲しい時に手に入らないなんてこともあったりします。予備として少し多めに入手したほうが得策化と思います。しかし、昔と違って大盤振る舞い(?)する窓口ではないので、必要最低限しか入手できない場合も想定できるので、そこは慎重に交渉すべし。

f:id:GenesisPlanA:20240208110649j:image

割れていたフランジスリーブが固着していたので少々強引に剥がし取り、指でなぞってみてバリが立っていないか確認します。バリが立っていたら棒やすりなどで滑らかにしておきましょう。

フランジスリーブを挿入する前に、一度、パーツクリーナーで綺麗に洗浄した後に、スリーブが接触する淵穴や接触面部分全体にモリブデングリスを少々盛るくらいに引き伸ばしつつ指で塗ります。

写真のそれが嵌め込んだ形ですが、綺麗になったでしょう?

フランジスリーブが若干回るくらいにスムーズであるのか、指で感触を確認してみて下さい。
f:id:GenesisPlanA:20240208110657j:image
f:id:GenesisPlanA:20240208110653j:image

ダンパー部分を洗浄し、このフランジスリーブを新品に交換した状態がコチラ。ピカピカでしょ!

f:id:GenesisPlanA:20240208110803j:image

これを組む際に取り出しまするは、私が常に愛用しているキタコの高級モリブデングリス。これをペダル側のフランジ穴に綿棒で丁寧に塗布してからフランジスリーブを嵌めますが、稼動するジョイント部分や、すり減ってきたシャフトの穴にも塗布すると尚良い。FANATECのInvertidはその構造上、踏んだ時に掛かるストレスが大きいのだ。

f:id:GenesisPlanA:20240208110842j:image
f:id:GenesisPlanA:20240208110846j:image

ブレーキにも細工をしていく。通常、V3ペダルのブレーキはノーマルの発泡PU(ウレタンの発泡体)が2個挿入されているが、こちらは幾度なく踏んでいると経年でCS性が薄らいでいって、どんどんとヘタリが出てくる。

短いPU発泡体と、余っていたプロMODソフトを2個。プロMODの片側にはホムセンでも売られている半球状ドーム型の防振ウレタンを接着しておく。

この方法は以前にもFANATEC V3ペダルのブログ記事にも載せていますが、たったこれをするだけでもタイムは大きく向上する。踏んだ質感もかなり変わるのだ。

ブレーキ部分のユニットパーツを全てパーツクリーナーで洗浄した後、グリーン+グリーン+防振ウレタン+PU発泡体という順番に挿入していく。

f:id:GenesisPlanA:20240208133024j:image

依頼主はドリフトを主にプレイするので、ブレーキタッチもダンピング量を多めに、そして少し柔らかいタッチ感が良いだろうと、プロMODもこの組み合わせとしました。

クラッチのフランジスリーブが摩耗で減っていたのはクラッチを頻繁に蹴るからで、この過酷な使用感から察するに、仮に油分の効果が薄くなってもモリブデン粒子が摺動効果を得られるので、キタコの高級モリブデングリスを採用しているという訳です。

実はこのキタコのグリスはヌメっとした強い粘り気があるので損じゃそこらじゃ摺動効果は薄れないので、V3ペダルにはうってつけのグリスなんですよね。

一般的には呉55○みたいなシャバシャバした滑剤を使う人が多いんですけど、あれだと乾いてしまうのと強い応力が掛かると金属が剥き出しになるので、私としてもお薦めしておりません。

f:id:GenesisPlanA:20240208133123j:image
f:id:GenesisPlanA:20240208133127j:image

さて、ここで取り出しまするはアルミニウムのパイプ。FANATECのパイプは内径16mmで厚みが2mmというものを採用しているので、これに併せてカットしていきたいところですが、今回はアクセルペダルも吊り下げ式にするプランなので、これを任意の長さにカットしていきます。

ペダルの軸受け部分と、可動部分のシャフトの長さが異なりますので、各々ノギスで測って個々に切り出していきます。

因みに最初に取り寄せたアルミニウムパイプは柔らかすぎるモノでしたのでカットの際にバリが凄く出ました。これでは過酷なペダルの使用感に合わない、ライフ的な懸念も当然ありましたので、後に長尺のアルミパイプを探して調達してきました。

このアルミパイプですが、普通ならグラインダーなどでカットする方が手っ取り早いのですが、水平且つ平面の面精度が出しにくいので、結局は万能なパイプカッターを使用してカットしていきます。

f:id:GenesisPlanA:20240214135243j:image

カットしたアルミパーツを細かいバリと面精度を高める為に肌間隔で研磨していきます。ここも大事なポイントです。

何せありものの工具類で自作していく訳ですから、やれる事にも限りがありますので、この辺は経験が活きます(笑)
f:id:GenesisPlanA:20240214141721j:image

アクセルペダルまで全て洗浄及びグリスアップが済んだら一度仮組みしてみます。

3つのペダルの感覚的にアクセルが内側に寄り、少し窮屈になります。

そこで、先程カットしたアルミパイプを使います。独自で任意の寸法でカットしておいたアルミパイプは、この3つのペダルの間隔を調整するものです。
f:id:GenesisPlanA:20240214142021j:image
f:id:GenesisPlanA:20240214142025j:image

そして、アクセルペダルのフットパネルを単純に上下変えただけではMAXに踏み込んだ際に床面のステーに当たってしまうので〜

アクセルペダルのフットパネルを上気味に固定してから角度調整し、先程のアルミパイプを差し込んだ状態で一度チェックします。

f:id:GenesisPlanA:20240214142442j:image

f:id:GenesisPlanA:20240214142438j:image

ちなみに今回は負荷の掛かる背面側フレームに内径16mmのシャフトカーラーという軸ブレ防止用固定具と、短くカットしたアルミパイプと併用して、こういう細工をする事により踏み込み側への応力に対して、より踏ん張りを効かせて軸ブレを防ぐ手段を用いました。

欲を言えば上面側の軸足側にもこの細工をしたかったのですが、シャフトカーラーがこのサイズしか無かったということもあって、上面に備わるガードに擦ってしまう感じでしたので、今回は少し簡略化したためです。

本来なら時間があればグラインダーなどを併用して削ってでも外寸のサイズダウンとかするのですけど、ここであまりリスクを誘発する可能性がある部分があったりすると嫌なので敢えてスルーした次第です。


f:id:GenesisPlanA:20240215162427j:image

一度、きちんとした形で組み立ててみて、アクセルペダル側の配線の取り回しを確認します。それと同時に各ペダルの間隔をチェックします。
f:id:GenesisPlanA:20240215162301j:image
f:id:GenesisPlanA:20240215162308j:image
f:id:GenesisPlanA:20240215162343j:image

納得のいく位置関係が得られるまで、何度も外してはパイプをカットして、先程の工程を繰り返し行っていく訳ですが、従来はアクセルのみオルガン式の設計であるため、この辺の作業が実際にペダルワークした時に気持ちのいい使用感を生みます。

因みに上の写真のアクセルペダルの位置関係ですと、フルに踏み込んだ際に下部の座面に接触したり、踏み込んだ角度が不自然になるので、この後にフットパネルごと位置関係を細かく調整しています。

 

f:id:GenesisPlanA:20240215162358j:image
f:id:GenesisPlanA:20240215162332j:image
f:id:GenesisPlanA:20240215162348j:image

各ペダルのフットパネルの高さや深さ、踏み込んだ時の位置関係などをチェックしながら丁寧に組んでいきます。

場合によっては純正のネジ類の固定も違うタイプのネジに換えたり、ランブルモーターの固定位置など、いろいろと微調整していきます。

そしてフットパネルの位置関係も当然チェックしながら作業を進めます。

 

全ての位置関係が整ったら、ネジにネジロック剤を塗りながら丁寧に組んで行きましょうね。

( *˙ω˙*)و グッ!

 

 

f:id:GenesisPlanA:20240215162251j:image
f:id:GenesisPlanA:20240215162410j:image

これで完成です!

 

メンテナンス着工前と後ではこんなにも印象は変わりますし、当然ながら操作性も抜群に跳ね上がります。ヒール&トゥーした時のブレーキとアクセルペダルの踏み込んだ時の位置関係も大事な要素であるため、その辺も考慮してバランスをとってあります。
f:id:GenesisPlanA:20240215162246j:image
f:id:GenesisPlanA:20240215162324j:image
f:id:GenesisPlanA:20240215162352j:image
f:id:GenesisPlanA:20240215162338j:image

細かいところではありますが、配線を保護をするための施工をしたり、各ペダルの配線がたわまない様に極細結束バンドで纏める作業も最終的な美的な部分にも関係するので、その辺もぬかりなく仕上げていきます(笑)

 

そ・し・て・最後の仕上げに錆びていたネジ類を外して錆取りをし、今回はマッドブラックを噴いて塗装して仕上げてみました。
f:id:GenesisPlanA:20240215162404j:image
f:id:GenesisPlanA:20240215162421j:image
f:id:GenesisPlanA:20240215162416j:image

あのInvertidのアクセルペダルが浮いてるって何だか新鮮な感じでしょ?

各ペダルの奥行や高さ、可動域などなど、いろいろ動かしてみて微調整していって仕上げるという部分においては純正部品だけでも組み合わせ方次第では足ります。

これを組んだ後は約2日間ほどシェイクダウンで試運転しておりますが、使用感は良い意味で激変してるもんなんです。

( ˙▿˙ )☝

 

あと、余談ですが、吊り下げにした際に、背面側の踏ん張りで軸ブレ防止を利かせるために16mmシャフトカーラを使っていますが、ここの部分において何ら細工をされていないモノを稀に見掛けます。ここにこの様な固定の細工をするのとしないのでは雲泥の差がありますよ。

 

今回の改造プランは当初は依頼の中には無かったモノではありますが、今回のメンテナンスで、以後、こんな感じでFANATECのペダルをメンテナンスするのは引退かな~と思ってます。

全てを解体し、洗浄してますので、新品に近いとまではいきませんが、かなり蘇った感がありますよね❣

 

という訳で、本件は一件落着!

*˙︶˙*)ノ"

 

CAMMUS LC100ペダルがBIGマイナーチェンジしたゾ

マイドです!

(○・∀・)ノ 

 

今回のブログ記事の内容はというと~

CAMMUS(ケェィマス:ケーマス)に従来からラインナップとしてあったLC100ペダルが大きくマイナーチェンジしましたので紹介する事とします。

 

実は他の検証と同時進行していたので掲載が遅れてしまったという事情もある(笑)

f:id:GenesisPlanA:20240214153239j:image

マイナーチェンジした理由は添えて述べるとして、先ずはCAMMUSペダルの歴史を少し振り返りましょう。

f:id:GenesisPlanA:20240214154312j:image

コチラがCAMMUSの初代3ペダル。3つ共にロードセルを採用するという独特のスタイルでした。アクセルとクラッチもロードセルによって踏み込み量をボリュームでコントロールするというスタイルは凄く珍しく、安価帯のペダルにしては贅沢な仕様でした🤔
f:id:GenesisPlanA:20240214154316j:image

安価帯と言っても、この強靭な造りと性能は敢えて例えるならばFANATEC V3ペダルの強力バージョンとでも申しましょうか、車で踏みつけでもしない限りは変形しそうにも無いくらいな丈夫な造りでした。フットパネル部分もナローな形状で足の裏にフィットする感じも良かったという印象もあります。

 

しかし、セッティングが少々難しい印象で、バネのダンピングに対する踏み込む感覚に対して、今度はキャリブレーションを含む感度調整には少々慣れが必要でした。この段階でCAMMUSとしては、未だどこも実装していなかった3ペダルのジョイントにはUSBタイプCで各ペダルを統合するというスタイルも独特でしたね(笑)

 

そして、次に生まれたのがこのLC100ペダル。

f:id:GenesisPlanA:20240214153333j:image

f:id:GenesisPlanA:20240214153905j:image

上の箱が新型で、もう前期型となったLC100ペダルの箱が下になります。

実は2024年に次々とリリースされる製品に合わせて箱のデザインも一新されております。
f:id:GenesisPlanA:20240214153330j:image
f:id:GenesisPlanA:20240214153337j:image

f:id:GenesisPlanA:20240214153514j:image

新型となったLC100ペダルは見た目も一新しました。

パーツの殆どが金属製でプラスチックパーツは殆ど使用されていません。

エッジの効いたシャープなデザインは前期型からスタイルだけは継承されているものの、角をカットして金属の輝きを添える事で見た目も際立たせていますね。


f:id:GenesisPlanA:20240214153534j:image
f:id:GenesisPlanA:20240214153521j:image

(上)旧型と(下)新型のペダルを見比べて頂くとお分かりだと思いますが、それはデザインだけではなく、主要な部分のバージョンアップも意味しています。

実は軸の強度やセンサーのタイプを変えるなどしており、長期的なライフを考えてゴッソリ変えております。コネクターの接続に関しても前期型と大きく異なります。
f:id:GenesisPlanA:20240214153511j:image
f:id:GenesisPlanA:20240214153547j:image
f:id:GenesisPlanA:20240214153525p:image
f:id:GenesisPlanA:20240214153537p:image

フレーム部分の大きな違いは、従来ですと溶接されていたのですが、今回の新型に関しては複数のブロックで構成されたシャシーに変更しております。

別にここの部分に関しては強度が不足しているとかそういう理由ではないのですが、センサーと基板のオフセットを考えるとカバーで覆う形としたデザインの方が美的にも良好であると判断したのでしょう。

f:id:GenesisPlanA:20240214153508j:image
f:id:GenesisPlanA:20240214153504j:image

前期型は各ペダルを外部BOXに集約してからUSBケーブルで接続するスタイルでした。これは割とオードソックスな方法ですが、新型からは各ペダル間をバイパス接続する事によってスッキリと纏めるという事だけではなく、ケーブルを引っ掛けたり、BOXが振動で揺れたりする事で、将来的な接触不良を誘発しそうな要素を排除したものとなっています。
f:id:GenesisPlanA:20240214153543j:image

テーブルは各ペダルの間隔を従来より詰めたものに設計を変更。これにより固定する際の幅を取る事も無くなりましたし、少しGTなども意識したペダル感覚になっています。
f:id:GenesisPlanA:20240214153518j:image
実は以前から打診はしていましたが、相変わらずテーブルの裏側にボルトが突き出るので、一般的な安価なコックピットリグに据え付けるには出っ張りが少々邪魔ですよね。

私の場合はホームセンターかネットショップで安価に入手出来るゴム足を着けています。こうする事によってネジの突起の問題はクリアーになりますので、宜しければ参考にしてみて下さい。これはコックピットリグのペダル台がフラットであるならば有用な手段だと思います。

f:id:GenesisPlanA:20240214153641j:image
f:id:GenesisPlanA:20240214153638j:image

前期型と新型。見比べてみると似て非なるモノなレベルなくらいに変更点が多いですが、主要なダンパー類はそのまま継承しているのでフルモデルチェンジではない。

骨格やセンサー類が変われば、ヒトがコントロールする際のフィーリングも変わるので、今回の変更はBIGマイナーチェンジと言えましょう。

因みに、この間のテスト期間は約一か月ほど行っていますが、各インフルエンサーやショップさんに渡るタイミングには、ペダルを踏み込んだ際のSSカーブも変えれるなどプログラム的なものも変わっているので、ある種の武器は増えています。

 

この辺のペダルとしてはアンダー10万円クラス帯に生息するレベルのものであるので、イメージされてるよりかは遥かに高性能。強いてライバルを挙げるならFANATEC V3ペダルやMOZAのCRPなどといった所だろうか🤔

いろんなペダルを踏んできてますけど、感覚的にはFANATECやMOZAレベルだと、それよりも上かな〜と思ってます。

踏んだ感触はとても固いので少し脚力要ります。

 

RJ端子を使うも良し、USBやUSBタイプCを使ってCAMMUS C5や新型Cダイレクトドライブに接続するも良し、マルチな接続スタイルも実現しているぞ!

https://cammusracing.com/?ref=sOniIlnTM578KL

お値段は今だと33%オフで$259ですね。

因みに通常価格は$399です。

 

LC100ペダルはスプリングが固いのでソックススタイルだと踏むのが少し大変だと個人的には感じておりますので、私の場合は従来通りシューズを履いてプレイするスタイルで付き合っていこうと思っております。

 

それでは今回はこの辺で~

またね!

 

あ、CAMMUS製品を買われる場合は、私の無期間クーポン使えるらしいので有効なお買い物の足しにして下さいませ🤲

 

クーポンコード"Genesis"

PSVR2の装着感を変えたい!を解消するのにコレ!/VR Cover&フェイスパッド

マイド!(○・∀・)ノ 

 

いつも沢山の講読有難う御座います。

よりよい情報は今のネット社会によって有意義な情報を探索するのに、昔とは違って大きなメリットを見出しています。

当方のブログも無料で読めるようにと情報を開示していますが、いつか誰かのためにと思いつつ時間の合間を縫って掲載しております。

 

さて、今回のブログ記事の内容はというと・・・

私も日常的に使う事があるプレイステーション5用のVR!そうPSVR2について日ごろから不快に思う部分がありました。そのポイントの一つを挙げると長時間の装着感!

顔に接する額や目の周りなど、PSVR2は材質にシリコン系ラバーを使用しています。コストや衛生上の兼ね合いもあるかと思いますが、これが肌に長時間密着する事によって大量の汗をかいてしまいます。

通常、衛生面においてはこの密着している部位は、フェイシャルタオルやウエットティッシュなどで除菌する事によって清潔さを保たれますが、このラバー材質故に毛羽が付着したりと、ちょっと改善したい部分はある。

その他にも使用時にVRがズレてしまったりとか集中力が無くなる要素も・・・。

 

そこで御紹介するのがコチラのアイテム2点を御紹介します。

 

その① ”VR Cover”

f:id:GenesisPlanA:20240213112742j:image

VR Cover(ブイアール・カバー)というブランドで、その名の通り、お手持ちのVRに服を着せるかの様にカバーをするというアイテム。

PSVR2に限らず、他の一部の機種用にもラインナップを揃えている。

f:id:GenesisPlanA:20240213112817j:image
f:id:GenesisPlanA:20240213112814j:image

生地でVRの形に合わせて構成されたカバーを、服の様に被せることによって、発汗した時にも吸収してくれる点や、大切に使われる本体への部分的な傷防止にもなるというスグレモノ。カバーはマジックテープで簡単に着脱出来るため、洗濯も出来てしまう。

カバーはVRの形にぴったりとフィットするように形作られていますが、若干の伸縮性があるので少し引き伸ばすように服を着せるのがコツ。

ガチガチにキツイ訳ではないので着せる事は容易である。

f:id:GenesisPlanA:20240213112847j:image

私も実際に使用していますが、PSVR2のもう一つの利点としては額部分にクッションを仕込ませることによって、内部フレームの突起部分が額に当たらない様に細工も出来てしまう。クッション性のあるウレタンならホームセンターでも200円程度で売られているため活用すると良いだろう。

これならば長時間のプレイにおいても集中力を阻害される要素がない。

痛いのを我慢してプレイする事も無くなりましたね(笑)

f:id:GenesisPlanA:20240213112926j:image
f:id:GenesisPlanA:20240213112923j:image

f:id:GenesisPlanA:20240213112958j:image

カバーを着けるとデザイン的にはダサいとか考える人も少なくないのではないかと思いますが、清潔を保ったり、発汗時の汗の吸収も促してくれるのでプレイに集中できますね。頭頂部を跨ぐ様にバンドも付属しているのでズレ防止効果もあり、使っててなかなかいい感じです。

 

vrcover.com

購入サイトはコチラから。

今のところ、日本でのネットショップでは出回っていないモノで、直接買われるのが得策です。

 

2024年2月時点での為替で、送料込みで大体5800円程度のプライス。

https://int.vrcover.com/genesisplana

クーポンコードは「GenesisPlanA」

 

PSVR2のみならず、マーケットで出回っているVRの幾つかの該当機種様にラインナップを揃える。

 

その② フェイスパッド&フェイシャルインターフェイス

PSVR2のもうひとつのデメリットであるフェイスパッド部分。ジャバラになっていて伸び縮みするのでいろいろな形の顔の形状に合う様に工夫されている。・・・が、やはりここもシリコン系ラバー材質を採用しているので兎に角蒸れる部分ではある。

f:id:GenesisPlanA:20240213113021j:image

安価帯のVRでもこの辺の材質はゴム系を用いることが多いですが、確かに拭き取り出来たりとかフィット感を損ねるものではないものの、密着している間に発汗をした際に蒸れまくる。中・上級者向けのVRではソフトな生地を用いることが多いのですが、それらはこのフェイスパッド部分を含めて良い材質を使っているため阻害する要素は殆どない。高性能なVRであるPimaxやHTC Vive、HP Revarb G2などはソフトな肌ざわりな生地を採用していることが多いのだ。値段も値段なので使用感的に悪いと酷評される事も懸念して、この辺の材質選定には拘って作られていることが多いのだ。

そう考えるとPSVR2用のフェイスパットというかカバーが安価に作られていることを察する。f:id:GenesisPlanA:20240213113028j:image

先ず、取り付け方法ですが、純正のシリコンラバーはPSVR2本体の淵の部分に爪がついていて、その裏側にフックが存在するので、そのカバーが引っ掛かっている部分を優しく引っ張って、ゆっくりと順番に剥がしていこう。

f:id:GenesisPlanA:20240213113031j:image

純正のシリコンラバーを外した淵の部分に嵌め込む様に、このフェイスパッドを押し付けてカチンと固定していく。細かい事ですが、きちんとした作業をすれば外れてくることがないので注意しましょう。無理矢理嵌め込むのは純正部品の淵爪が破損する可能性が有るので丁寧にね!

f:id:GenesisPlanA:20240213112742j:image
f:id:GenesisPlanA:20240213113024j:image

このフェイスパッドには通気口が設けられているので熱がこもる事もないので、純正と比較すると幾らか快適なのだ✨

 

フィットネス・フェイシャル・インターフェイスとセットで海外にて入手可能。

日本円にして2300円程度。

 

AliExpress
https://ja.aliexpress.com/item/1005006140080637.html?srcSns=sns_Copy&spreadType=socialShare&bizType=ProductDetail&social_params=6000057362738&aff_fcid=538d513ce5684f1eb2778f9c6ac1cad9-1707799192053-04638-_olw68CQ&tt=MG&aff_fsk=_olw68CQ&aff_platform=default&sk=_olw68CQ&aff_trace_key=538d513ce5684f1eb2778f9c6ac1cad9-1707799192053-04638-_olw68CQ&shareId=6000057362738&businessType=ProductDetail&platform=AE&terminal_id=72b4af8d509b4a2897e54ba07c59111f&afSmartRedirect=y

 

VR Coverとフェイスパッドは約10日ほどで到着する。

 

PSVR2はあまり発熱しないVRに属するけれども、やはり使用感的には長時間でも快適に使いたいもの。

本体自体も比較的、高い値段設定ではあるものの、VRとしての出来は良いので、この辺の使用感に対しては不足している部分を補ってやるということもひとつの考え方であるけれど、日々、使っていて不快感を感じているなら”アリ”なアイテムなので是非とも参考にしてみて欲しい。

 

2024年!SIM界ではすっかりお馴染みとなったSimforge Engineeringブランドの最新情報!

マイド!ジェネです。

 

昨年度からSimforge Engineering(シムフォァージ・エンジニアリング)と水面下で活動してきたアイテムがいよいよ2024年にいろいろと動き出す!

今後のプランとしてSimforgeは幾つかの新アイテムのリリースを予定している。

 

 

先ずは主力商品であるハイエンドSIMペダル「Mark-1」

少しずつ進化してきて現在に至るが、元々の素性が良いSIMペダルだけに、もっともっと熟成を進めたかった背景もあり、このペダルを”10万円アンダーの価格で最強のもの”というコンセプトの下でプランを進めてきたのである。

※実際のプライスは直販だと5万円台

f:id:GenesisPlanA:20240115151105j:image

カットフレームデザインのSIMペダルって今では多くのモノが存在するが、実はどれでも気持ちよく使い続けられるペダルって意外と少ない。

各メーカーが生産国でポピュラーに手に入る部材を使う事がコストを極力抑えられるといったポイントもあって、ダンピング効果の得られるゴムやウレタンやシリコンラバーなどといったもので個々のメーカーの色(特徴)を出している。

Simforgeに関しては原産国がインドであるが、日本人的に遅れていると勘違いしている人も多いとは思う。それは職種やジャンルによっては古の技術を用いるけれどもエレクトロニクスや金属機械においては先進的なのだ。

材料に関しても自国で得られるので余計なコストが掛からずに入手出来るし、結果的に”安くて良いモノ”が作れてしまうのである。それはこの後にも紹介するリリース予定のアイテムにも言える事なのですが。

 

Mark-1ペダル、実は今回のアップデートで第7世代となる。

エレクトリックボードは今のところ現行のV5でひとつの完成形を迎えているので今後のアップグレードは無いとは思いますが、実は少し改良を検討している。それに関しては今回は触れませんが、近々、ペダルを踏んだ質感を大きく向上させるキットをリリースする事を予定している。

既存でもアップグレードのキット(MOD)はあるけれど、それとは別だ!

 

現段階において既にSimforge Mark-1ユーザーになられている方々のためにもこの様なアップグレードキットを追加で購入出来る様に講じているのですが、それがリリースされるタイミングにおいてはMark-1ペダルにも標準で備わる。

この新しいアップグレード「Elastomers and Spring Upgrades(エラストマーとスプリングのアップグレード)」で先にも触れた”第7世代”の進化!という事になります。

f:id:GenesisPlanA:20240115151143j:image
f:id:GenesisPlanA:20240115151140j:image
f:id:GenesisPlanA:20240115151204j:image

パッと見た目は大きく変わらないが、硬度とサイズ、そしてスプリングの径と長さが更に最適化されている。採用されているエラストマーはポリウレタン系となるがCS性(復元性)はバッチリだ。

元々、最初の目標としてはHeusinkveld Sprint(ヒューシンクヴェルド)ペダルと同等まで性能を底上げする事から始まり、現在においては同等かそれ以上か?という感じです。実際に使われているユーザーさんはレースシーンにおいて優勝している方々も既にいらっしゃるので性能面においては水準が追い付いている。しかしHeusinkveldにおいては、あの突っ張った感じのペダルフィールに違和感を憶えるユーザーは離れていってしまう訳で、実際にそうである傾向はあるが、テクニック上のミスを誤魔化せるという部分もあるため、日本においては人気がある。

そのHeusinkveld Sprintを超えるというコンセプトにおいては負けていないと思う。

しかし、Heusinkveldを含めカットフレーム構造のSIMペダルにおいては、やはり踏んだ後の足裏に残る反力の感触が軽めであることは否めない訳で、この制約のある構造で最高と思えるものを目指してきた形が今回のアップグレードパーツなのである。

f:id:GenesisPlanA:20240115151251j:image

実際のパーツに関しては少し前あたりからメタリックなスプリングに代わっているが、これらのガス・ブレーキ・クラッチペダルの全てにおいて最適な固さとしなやかさを付与したセットとなっている。

パーツ構成は、新設定のスプリング、ナイロン製ガイド、ポリウレタン系エラストマーMOD(赤・黄・黒)、そしてガスペダルのみ踏み込み角度を抑制する円柱状パーツとなっている。これにより踏み込んだ際に踏み込み角が深いと感じているプレイヤーならば、例えばFANATEC V3ペダルよりも少しストロークが深い程度までの範囲で踏み込める訳で、より自然な踏み込み角が得られるという訳です。

ブレーキにおいては、初期の踏み込みからのタッチから、ぐーーっと踏み切るポイントで底突き感を得られるだろう。

f:id:GenesisPlanA:20240115151238j:image

オンロード~ラリーSIMにおいてこの質感はマルチに使える!ブレーキングで制動させ始めた瞬間からリニアな減速感が自身の感覚に近くなるような味付けとなっており、これは結果的に心地の良いシンクロ感が得られるというもの。

実際にASSETTO CORSAやASSETTO CORSA COMPETIZIONEなど、ラリーにおいては今流行りのEA WRCにおいてもその感覚が得られている。

スノーやグラベルといった低ミュー路でブレーキが固い質感だったり、妙に強い反力を感じながら踏み込んでいくと、どうしてもブレーキング開始からブレーキを終わらせるポイントまでの制動距離のコントロールが難しくなる。そこを実際の車両においても同じ感覚で踏みこんで行ける様なブレーキコントロールが、かなりやり易く仕立てている。そしてブレーキを若干残して引き擦った状態でヤラシイ角度のコーナーにおいても荷重移動を微妙に誘発させて曲がる事も出来る。そんな感じです。

 

アクセルペダルにおいてはインナーガイドを装着する事で踏み込む深さが強制的に浅くなる事から、従来から備わっているストップバーに当たる手前で踏む角度が今日制定に止まる事から、従来比で少し踏み込み量が減るといった感じで、アクセルコントロールが楽になる。いろいろ試した結果がこの形となった。

個人的には”SIMペダルっぽい=おもちゃっぽい”コントロールの感触は薄めていきたいと考えていたので良い感じの味付けとなったかなと思います。

 

ユニバーサル・ホイールベースマウント

Simforgeからマルチに固定できるホイールベースマウントが間もなく発売する。

FANATECホイールベースは勿論、MOZA Rシリーズ、CAMMUS DDWB・LP8・C5・C12、AccuForceProV2、Simucube・Simucube2(※要アンダーマウント)、スラストマスター(※ボルトマウント直付け可能機種)など、ほぼ殆どのブランドに対応。

f:id:GenesisPlanA:20240115160439j:image

こんな記憶は無いだろうか?純正ブラケットはメーカーにラインナップはしているけれど、角度調整が無かったり、又は角度調整は出来るけど浅かったり。ホイールベースによっては奥行きも違うし、固定のネジ穴もメーカーによっては統一規格でないために、ホイールベースの固定に困ったというポイント。

 

実はこれらを解消すべくマルチにいろいろなブランドのホイールベースを固定できるばかりか、角度や深度も調整できるスグレモノなホイールベースマウント。それがSimforgeのユニバーサル・ホイールベースマウントだ!

f:id:GenesisPlanA:20240115160815j:image

材質はスチールで、表面には梨地の加工が施されている。

サイドガイドは角度調整が細かく出来る様に千鳥穴が設けられている。

ホイールベース固定するマウント上面には穴と長穴が設けられているが、各メーカーのホイールベースを設置・固定する際に、自身のコックピットに設置した時の自由度を高くすることによって、最適なドライビングポジションを得られる様に考慮されている。

f:id:GenesisPlanA:20240115160653j:image

f:id:GenesisPlanA:20240208143028j:image
f:id:GenesisPlanA:20240208143019j:image
f:id:GenesisPlanA:20240208143035j:image
f:id:GenesisPlanA:20240208143032j:image

私の場合は予め据え付けてあるライソン・レーシングファクトリー製のベース台の上にSimforgeのユニバーサル・ホイールベースマウントを固定して、深度や角度、そして保有しているあらゆるホイールコントローラーをこれ一つでマルチに且つ自在に固定出来る様になった!
f:id:GenesisPlanA:20240208143039j:image

業界で一般的にはFANATEC穴というレイアウトがスタンダードであるが、MOZA RacingやCAMMUS、そしてAccuForceProV2などは全く穴位置が異なる。そのそれぞれに対応しているのだ!

MOZA Racingに関しては他社製のWBと比較してもステアリング位置が手前に近すぎてしまったりするため、この様なマルチなホイールベースマウントが重宝する。

f:id:GenesisPlanA:20240115160521j:image

通常はクランプで固定するスタイルが主なCAMMUS Cシリーズであっても、既存の販売ロットではコックピットに直接ボルトで固定出来るように穴が多数設けられているので、コックピットリグに固定する事に困る事は無くなったが、純正ステーに角度調整はついているものの、高さが欲しい。そういったシーンにおいても活用できてしまう。

 

材質がスチールである事には訳があって、例えばSIMLABとかのブランドだとここがアルミ製なのですが、今どきハイトルクDDだとFFBの突き上げる振動を拾ってしまうのでコックピット全体に振動し擬音が発生する。また、WBが正確に表現しているFFBも濁ったりするので、可能であれば硬くて丈夫な材質が望ましいのだ。

 

これを日本国内で造ると、世界的に見ると国内での小ロット生産はコストが大きく跳ね上がるため、モノによっては3万~4万オーバーと高くつく。しかし、原産国で資源が豊富なインドなどでは簡単に材料が入手出来るばかりか、全体的なコストも安く済む。

そして品質面においても国内や他国のブランドとも差は無いので、導入するメリットは爆上がりするのです。

 

品質的には私も納得で、凄くクオリティーが高い。

 

気になる価格は検討した結果、日本では送料込みで$100。

ドル・ユーロに比べて円はかなり乖離しており、普通なら購入金額は高くなってしまうが、重たいスチール材質でマルチに使えるこのマウントはサービス価格。

 

Simforge4080リグ(コックピット)

以前から検討していたプランの中にSimforgeブランドとしてのコックピットリグがある。皆さんが一般的にお見受けする、あのSUSで構成されたコックピットリグだ。

ネーミングから40mm×80mmという一般的には少し値段が上がってしまうSUS材ですが、実は原産国では安価に手に入ってしまうため、複雑で超丈夫なコックピット構成でもトータルコストでは安価なセットで組める。

f:id:GenesisPlanA:20240115172718j:image

f:id:GenesisPlanA:20240115172745p:image

最終的な形が写真の様になりますが、基本的なフレーム構想は図の様になっており、ハイトルクDDから発せられる強烈なFFBでさえも十分に耐久性がある。

販売価格に関しては、SIMLABなどのブランドよりもプライスを下げたいというSimforgeブランドの意志から、一般相場から比較してもかなり抑えた価格設定になっている。

 

価格は$500‼

 

また、輸送コストを抑えるためにも船便設定となる可能性が高いが、”良いものを安く”という面においては、購入を検討する余地は大いにあるだろうと思う💛

良いものを安価で得るには少しは待つことも大事です!

 

まさかの開発が進められていたアレも発売される?❣

昨年度、2023年の夏ころに具体的な形となった、一つの完成形プロトタイプが送られてきたので最中的な煮詰めをするのにテストしていた。

細かい部分の仕様について検討し、結果的にどんな風に最終的に仕上げたら良いかは決定している。テスト結果を含めてSimforgeにはフィードバックしている。

後はちょっとした装飾くらいか🤔

f:id:GenesisPlanA:20240208143920j:image

それは、Simforgeのハンドブレーキキットだ!

コンセプトとしてはペダルで既に信頼性が立証されているスチールカットフレームと大容量100kgというロードセルセンサーとの組み合わせ。

縦引き・横引き・ロング又はショートストローク、角度調整など一通り備わる贅沢な仕様となっている。

カットフレーム構造のハンドブレーキの中ではハイエンドなSIMハンドブレーキに仕立てており、下手に安価な中華製ハンドブレーキや、類似した仕様のハンドブレーキの中では、耐久面でも品質面でも、引いた質感でさえも高い。

ハンドブレーキはかなりな本数を試している実績から、信頼性が低いと不快感が伴ってしまうのがこの辺のデバイス

f:id:GenesisPlanA:20240208144021j:image

これらが完成する間に、一時は信頼性の高かったHeusinkveldハンドブレーキをテスト的に使っていたものの、引いた瞬間からあのガチンとしたタイトな硬さは不自然な引き心地なので不満は残る・・・。

そこで、適度な初期ダンピング効果とスッと引けるスムーズさ、そして引き切った時の固さなど細かく調整をしてみたが、Simforgeハンドブレーキはそれの上を行く。

f:id:GenesisPlanA:20240208144425j:image
f:id:GenesisPlanA:20240208144421j:image

SUSリグの平面又は再度固定が出来るように専用ステーを装備。SUS直付け又は、ご自身のコックピットリグに安易な感覚でポジションを詰めれるので、設置セッティングも比較的簡単だろうと思います。
f:id:GenesisPlanA:20240208144428j:image

また、ロッドの長さは任意で変えられ、ハンドグリップ毎そっくり倒せば横引きスタイルにもなるし、直立させるとWRCみたいなラリースタイルでもイケる。スプリングで若干の初動段階でのダンピング効果が得られ、MODの硬度を好みに合わせてカスタムすれば、感覚とシンクロするポイントも見つかるはず!

私の場合はショート化の縦引きなので、その様なスタイルでも簡単に帳尻が合う。

 

安価な中華製も良くなってきてはいるけれど、FANATECの様な壊れやすいものもある事から、Simforgeのハンドブレーキみたいな信頼性の高い、安価なハンドブレーキも後に用意を進めてあるので見逃せない存在。

勿論、Simforgeハンドブレーキ専用のアプリケーションをダウンロードしてドライバーを認識させるのですが、この専用ソフトでキャリブレーションや、引いた時の効き具合を変化させるカーブも変更できるスグレモノ。

 

実は販売代理店も増えるけれどまだ先の話になるかも!

現段階では両社間と話を進めている段階です。乞うご期待❣

 

今後とも是非、Simforgeブランドを宜しくお願いします。

 

 

FANATEC CSL DD&GT DDシリーズ/何故か瞬時にFFBトルクが抜ける症状が出る⁉️についてトラブルシューティング

(○・∀・)ノ マイド!!

ご無沙汰しております。ジェネです🍀*゜

 

今更か?と思えるでしょうが、実はここ数ヶ月の間に御相談があった、FANATEC GRANTURISMO DD Proを用いてSIMをプレイしてる最中に瞬間的なFFBトルク抜け的な症状が出ているという内容である。

これに関しての対策はかなり前からSNSでも紹介しております。

 

そして、実はこのブログ記事を書いたタイミングって、CSL DDが発売されてから間もなくの時期なので、相当前の原本である事を付け加えておきます。

f:id:GenesisPlanA:20220907113424j:image

日本ではPlayStation対応機種としてバカ売れした人気個体ですが、FANATEC人口が急激に増えた為に目立つ不具合を訴えるユーザーさんが何人か、そして不特定多数で情報が欲しい(ヘルプ)と呼び掛けてらっしゃる方も居ましたね。

(´-ω-`;)ゞポリポリ

 

私の方にもそれなりな数の御相談があったのですが、対処法としては全てが網羅されませんが、FANATECコミュニティの中でも出ている情報と、そうでないものがありますので、その中でも公になっていない経験則による改善策を提案したところ「直った~」とか症状が収まったなどの声を頂いてますので、統計的に見てもそれなりにお困りの方が少なくはないと思いまして情報展開する事としました。

 

対象となるのはFANATECダイレクトドライブでも安価帯の機種

・CSL DD

・GT DD

この同系統の二機種に多く見受けられる。

QR部分の設計・構造が異なるPodium DDには見られない症状なのです。

 

先ず、スラストマスターやLogicool製品では実装されていないクイックリリース(QR)が備わるFANATECというブランドのホイールベース

これはプレイ中にも簡単にステアリングが脱着出来るというメリットを持ちますが、このシステム構造自体は歴史が長いです。

ここのところ頻発して起きている不具合のひとつではあるポイントですので、今回はその部分を御説明していきましょう。

f:id:GenesisPlanA:20220907114123j:image

私もFANATEC歴はかなり長いけれど今までに色んな相談事がされてきました。

今回の症状はQRというポイントに絞るだけでも複数の改善がされる。

 

先ず、FANATEC製品でQR部分が一体型構造になっておらず組み立て式になっているPodium DDをはじめ、CSL DDやGRANTURISMO DD Proは設計上、QRの部分が組み込み式になっているため、生産工程上のボルトの締め付けなどが起因してズレてくるというケースもあったりする。

f:id:GenesisPlanA:20220907114131j:image

特にCSD DDやGT DDのQR部分はこの様に若干のずれがあると刺さっているピンの深度が浅くなるという部分においては、これがFFBトルク抜けの原因となっている。

QRの芯部分を抱き込む形で組まれているクランプの形状が片側カット構造となっているため、使っている間、経時でここの部分に僅かなズレが生じる事が稀にある。

実は此れが症状に対する主な原因の一つであったりする!

Cクランプのボルトを一度緩めて、QRを奥に当たるまでキチンと差し込み、再びボルトを締めてガッチリと固定する。これで大凡の改善を見込めるだろう。

f:id:GenesisPlanA:20240205090735j:image

ここでもう一つ注意点として、FANATECを含め同じ様なQR接続方式をとるダイレクトドライブは、接続するステアリングと情報を行き来する信号を共有する構造となっているため、本体部分が健全でないとステアリングも機能しない。また、その逆も然りだ。

この不具合が起きている間に、ファームウェアを更新したりしてしまうと、本来なら実装される必要なプログラムも中途半端にステアリングにも反映されるので、先に御紹介したQR部分のCクランプを正常な位置に戻したなら、再度、マニュアル操作でファームウェアを上塗りする事をお薦めします。

 

f:id:GenesisPlanA:20240205090732j:image
f:id:GenesisPlanA:20240205090738j:image

海外サイトではかなり前からこの様な形状のFANATEC安価帯DD用のクランプが個人製作で販売されている。主にeBayだが、Cクランプとは異なり両側からQRのシャフトを抱き込むために均一な締め付け状態が得られるので先の様な抜けは発生し難いのだ。

どうしても保険として抜けを防止したいと思うなら実装して損は無いパーツであると言えましょう。

実際にX(旧Twitter)で紹介してみたところ、多くのユーザーが買い求めており、そして先に触れたQR抜けによるトラブルは今のところ全く出てない。

 

尚、私もFANATEC歴は凄く長いけれど、この様なFFBトルクが抜けるという症状は全く出ていないものの、この件に関する相談は非常に多かった。これに起因するトラブルは消去法からいってもQR部分の接合部でしかないのである程度、特定されるというもの。

f:id:GenesisPlanA:20240205100431j:image

現在は新しいQR2がリリースされているが、新しいQRの設計になったところで、QRシャフトの固定部分は基本的に変わっていないので注意が必要である。故にこの様なアイテムがあれば安心ですよね!

 

間違った対処法をしてはダメ!

当時からよくお見受けしているのが、QRピン側に”接点復活剤”を吹き付ける事!

QRピンの接触不良化と思い、接点復活剤を吹いてるユーザーを多く見受けられますが、それは多分、良かれと思ってアドバイスした人が居るのか、口コミを参考に見たのか分かりませんが、多分そういう事を鵜呑みにしたのだと思います。

結果的に見ると改善はされなかった訳で、今回のこのケースで、この接点復活剤の改善方法は間違いであるという事です。

じゃぶじゃぶ掛けた事によって結果的に致命的なダメージを負っていたDD個体もありましたが、これはメーカー修理案件になると思います。

ご自身で解体出来るなら、QR部分を一旦外して、パーツクリーナーでこれでもか!ってくらいに洗浄してあげると接点復活剤は流れ落ちていくので対応は出来ると思います。が!素人がやっていい事はない。

 

何故、QRが抜けたのか?ある種の原因の特定として

一番イメージとしてあるのはステアリングを引いてプレイするドライビングポジションにあると思われます!あと離着座する際にも同じことが言えます。

f:id:GenesisPlanA:20240205100059j:image

幾らLogicoolやスラストマスター製コントローラーよりも強度が強いFANATECと言えど、ある程度の強度設計の見積でしかないので徐々に抜けてくる可能性だって十分にある。

f:id:GenesisPlanA:20240205100114j:image

私自身のドライビングポジションから、ステアリングへのアプローチは押して操作している。ステアリングに手を添えた際に載せますよね?これは実際に自動車を運転している時も同じ様にステアリングを少し押す方向に力を加えて操作しています。例として写真のソレです。

( ´◉ω◉` )σ

 

故にどのコントローラーでも接触不良によるトラブルなんて全く発生していないのです。

 

ドライビングシートを寝かしてしまうとステアリングを無意識の内にも含めて、引いて操作しているからQRが抜けてくる。

そういう事です!

 

QR部分をパーツを変えて丈夫にするのも良いですが、ドラポジを見直すのもトラブル0への近道でもあります。

 

まあ、この件に関しては未だに相談事が多いのでブログ記事として開示しますが、お困りの際には参考までに見て頂ければ!と思っております。

 

SIMAGIC DS-8Xシフターのノブを変更したゾ編!ベストマッチを探せ!

マイド!

いつもブログ講読有難う御座います。

コロナ過の時よりも一日の講読数は減ったものの、プロの方々やSIM界隈、そして情報を探されていた方々等、凄く沢山の方々に読まれております。

アリ*:・(*-ω人)・:*ガト

 

さて、今回はちょっとした拘りで、私がいつも気にしている使用感からシレッと変更しているパーツがあります。

 

今回はそんな中で、幾つかある中の愛用アイテムの中の一つとして”SIMAGIC DS-8Xシフターのノブ”について触れていきたいと思います。

永く愛用していたFANATECにも長いものと丸いノブが付属していましたが、SIMAGIC DS-8Xに関してはノーマルノブのみ付属となります。

f:id:GenesisPlanA:20240117145027j:image

ノーマルノブ……個人的には少し玉が大きくてシフトし難いな!という事で、実は早いタイミングでこのノブを交換しております。

この辺に関しては気になっている方々もいらっしゃると思いましたので敢えて記事にしてみました。

f:id:GenesisPlanA:20240117145051j:image

ノーマルノブはSIMAGICシフターの標準ノブで、丸く下側に少し柄のついた、一見普通のノブに見えますが、個人的には少しサイズが大きい。

f:id:GenesisPlanA:20240117145313j:image

初動段階で、ネットショップでMOMO(Italy)のコンパクトで見た目も映える安価品を見つけたので購入してみた。

確かにノブは小ぶりでシフトもし易く、見た目も映えるけれども、実はノブのシャフトに捻じ込んだ後にイモネジで締め付ける固定方法でありながら、少しずつ緩んできてしまう。これはプレイしている最中には気になった点で、シフト操作を何度もしているとグニャグニャと緩んできたのでプレイに集中できなかったのだ!

という訳でMOMO案はボツ!見た目と使用感は良かったのにね!

f:id:GenesisPlanA:20240117145411j:image

そこで、SIMAGICシフターオプションのカーボン柄の丸型ノブを入手し、早速取り付けてみることにした。パッと見はサイズ感も変わらない様に見えるけれど実は少し玉が小さい。

f:id:GenesisPlanA:20240117145503j:image

最初は単純に無地の黒か、カーボン柄というビジュアルだけが違うのかと思ったら、細かく観察すると、丸いノブの下に柄が無い。……そう!僅かにショートストローク化が出来てしまうのだ!

実際の使用感は現段階においては、気持ちの良い丁度いい玉の大きさが手のひらに馴染む感じで、シフト操作も僅か20mmショートしただけで可動範囲が狭くなり、そしてコキコキとシフト操作がキマルのだ♥️

 

旧車を含め、現代でも僅かにラインナップされるHパターンのマニュアル車や、DS-8だとシーケンシャルにも切り替えられるので、操作した感じはノーマルノブより操作が容易だ!

 

 

気になってた方々は是非お試しあれ✨‪(っ ॑꒳ ॑c)✨