マイド!ジェネです。
昨年度からSimforge Engineering(シムフォァージ・エンジニアリング)と水面下で活動してきたアイテムがいよいよ2024年にいろいろと動き出す!
今後のプランとしてSimforgeは幾つかの新アイテムのリリースを予定している。
先ずは主力商品であるハイエンドSIMペダル「Mark-1」
少しずつ進化してきて現在に至るが、元々の素性が良いSIMペダルだけに、もっともっと熟成を進めたかった背景もあり、このペダルを”10万円アンダーの価格で最強のもの”というコンセプトの下でプランを進めてきたのである。
※実際のプライスは直販だと5万円台
カットフレームデザインのSIMペダルって今では多くのモノが存在するが、実はどれでも気持ちよく使い続けられるペダルって意外と少ない。
各メーカーが生産国でポピュラーに手に入る部材を使う事がコストを極力抑えられるといったポイントもあって、ダンピング効果の得られるゴムやウレタンやシリコンラバーなどといったもので個々のメーカーの色(特徴)を出している。
Simforgeに関しては原産国がインドであるが、日本人的に遅れていると勘違いしている人も多いとは思う。それは職種やジャンルによっては古の技術を用いるけれどもエレクトロニクスや金属機械においては先進的なのだ。
材料に関しても自国で得られるので余計なコストが掛からずに入手出来るし、結果的に”安くて良いモノ”が作れてしまうのである。それはこの後にも紹介するリリース予定のアイテムにも言える事なのですが。
Mark-1ペダル、実は今回のアップデートで第7世代となる。
エレクトリックボードは今のところ現行のV5でひとつの完成形を迎えているので今後のアップグレードは無いとは思いますが、実は少し改良を検討している。それに関しては今回は触れませんが、近々、ペダルを踏んだ質感を大きく向上させるキットをリリースする事を予定している。
既存でもアップグレードのキット(MOD)はあるけれど、それとは別だ!
現段階において既にSimforge Mark-1ユーザーになられている方々のためにもこの様なアップグレードキットを追加で購入出来る様に講じているのですが、それがリリースされるタイミングにおいてはMark-1ペダルにも標準で備わる。
この新しいアップグレード「Elastomers and Spring Upgrades(エラストマーとスプリングのアップグレード)」で先にも触れた”第7世代”の進化!という事になります。
パッと見た目は大きく変わらないが、硬度とサイズ、そしてスプリングの径と長さが更に最適化されている。採用されているエラストマーはポリウレタン系となるがCS性(復元性)はバッチリだ。
元々、最初の目標としてはHeusinkveld Sprint(ヒューシンクヴェルド)ペダルと同等まで性能を底上げする事から始まり、現在においては同等かそれ以上か?という感じです。実際に使われているユーザーさんはレースシーンにおいて優勝している方々も既にいらっしゃるので性能面においては水準が追い付いている。しかしHeusinkveldにおいては、あの突っ張った感じのペダルフィールに違和感を憶えるユーザーは離れていってしまう訳で、実際にそうである傾向はあるが、テクニック上のミスを誤魔化せるという部分もあるため、日本においては人気がある。
そのHeusinkveld Sprintを超えるというコンセプトにおいては負けていないと思う。
しかし、Heusinkveldを含めカットフレーム構造のSIMペダルにおいては、やはり踏んだ後の足裏に残る反力の感触が軽めであることは否めない訳で、この制約のある構造で最高と思えるものを目指してきた形が今回のアップグレードパーツなのである。
実際のパーツに関しては少し前あたりからメタリックなスプリングに代わっているが、これらのガス・ブレーキ・クラッチペダルの全てにおいて最適な固さとしなやかさを付与したセットとなっている。
パーツ構成は、新設定のスプリング、ナイロン製ガイド、ポリウレタン系エラストマーMOD(赤・黄・黒)、そしてガスペダルのみ踏み込み角度を抑制する円柱状パーツとなっている。これにより踏み込んだ際に踏み込み角が深いと感じているプレイヤーならば、例えばFANATEC V3ペダルよりも少しストロークが深い程度までの範囲で踏み込める訳で、より自然な踏み込み角が得られるという訳です。
ブレーキにおいては、初期の踏み込みからのタッチから、ぐーーっと踏み切るポイントで底突き感を得られるだろう。
オンロード~ラリーSIMにおいてこの質感はマルチに使える!ブレーキングで制動させ始めた瞬間からリニアな減速感が自身の感覚に近くなるような味付けとなっており、これは結果的に心地の良いシンクロ感が得られるというもの。
実際にASSETTO CORSAやASSETTO CORSA COMPETIZIONEなど、ラリーにおいては今流行りのEA WRCにおいてもその感覚が得られている。
スノーやグラベルといった低ミュー路でブレーキが固い質感だったり、妙に強い反力を感じながら踏み込んでいくと、どうしてもブレーキング開始からブレーキを終わらせるポイントまでの制動距離のコントロールが難しくなる。そこを実際の車両においても同じ感覚で踏みこんで行ける様なブレーキコントロールが、かなりやり易く仕立てている。そしてブレーキを若干残して引き擦った状態でヤラシイ角度のコーナーにおいても荷重移動を微妙に誘発させて曲がる事も出来る。そんな感じです。
アクセルペダルにおいてはインナーガイドを装着する事で踏み込む深さが強制的に浅くなる事から、従来から備わっているストップバーに当たる手前で踏む角度が今日制定に止まる事から、従来比で少し踏み込み量が減るといった感じで、アクセルコントロールが楽になる。いろいろ試した結果がこの形となった。
個人的には”SIMペダルっぽい=おもちゃっぽい”コントロールの感触は薄めていきたいと考えていたので良い感じの味付けとなったかなと思います。
ユニバーサル・ホイールベースマウント
Simforgeからマルチに固定できるホイールベースマウントが間もなく発売する。
FANATECホイールベースは勿論、MOZA Rシリーズ、CAMMUS DDWB・LP8・C5・C12、AccuForceProV2、Simucube・Simucube2(※要アンダーマウント)、スラストマスター(※ボルトマウント直付け可能機種)など、ほぼ殆どのブランドに対応。
こんな記憶は無いだろうか?純正ブラケットはメーカーにラインナップはしているけれど、角度調整が無かったり、又は角度調整は出来るけど浅かったり。ホイールベースによっては奥行きも違うし、固定のネジ穴もメーカーによっては統一規格でないために、ホイールベースの固定に困ったというポイント。
実はこれらを解消すべくマルチにいろいろなブランドのホイールベースを固定できるばかりか、角度や深度も調整できるスグレモノなホイールベースマウント。それがSimforgeのユニバーサル・ホイールベースマウントだ!
材質はスチールで、表面には梨地の加工が施されている。
サイドガイドは角度調整が細かく出来る様に千鳥穴が設けられている。
ホイールベース固定するマウント上面には穴と長穴が設けられているが、各メーカーのホイールベースを設置・固定する際に、自身のコックピットに設置した時の自由度を高くすることによって、最適なドライビングポジションを得られる様に考慮されている。
私の場合は予め据え付けてあるライソン・レーシングファクトリー製のベース台の上にSimforgeのユニバーサル・ホイールベースマウントを固定して、深度や角度、そして保有しているあらゆるホイールコントローラーをこれ一つでマルチに且つ自在に固定出来る様になった!
業界で一般的にはFANATEC穴というレイアウトがスタンダードであるが、MOZA RacingやCAMMUS、そしてAccuForceProV2などは全く穴位置が異なる。そのそれぞれに対応しているのだ!
MOZA Racingに関しては他社製のWBと比較してもステアリング位置が手前に近すぎてしまったりするため、この様なマルチなホイールベースマウントが重宝する。
通常はクランプで固定するスタイルが主なCAMMUS Cシリーズであっても、既存の販売ロットではコックピットに直接ボルトで固定出来るように穴が多数設けられているので、コックピットリグに固定する事に困る事は無くなったが、純正ステーに角度調整はついているものの、高さが欲しい。そういったシーンにおいても活用できてしまう。
材質がスチールである事には訳があって、例えばSIMLABとかのブランドだとここがアルミ製なのですが、今どきハイトルクDDだとFFBの突き上げる振動を拾ってしまうのでコックピット全体に振動し擬音が発生する。また、WBが正確に表現しているFFBも濁ったりするので、可能であれば硬くて丈夫な材質が望ましいのだ。
これを日本国内で造ると、世界的に見ると国内での小ロット生産はコストが大きく跳ね上がるため、モノによっては3万~4万オーバーと高くつく。しかし、原産国で資源が豊富なインドなどでは簡単に材料が入手出来るばかりか、全体的なコストも安く済む。
そして品質面においても国内や他国のブランドとも差は無いので、導入するメリットは爆上がりするのです。
品質的には私も納得で、凄くクオリティーが高い。
気になる価格は検討した結果、日本では送料込みで$100。
ドル・ユーロに比べて円はかなり乖離しており、普通なら購入金額は高くなってしまうが、重たいスチール材質でマルチに使えるこのマウントはサービス価格。
Simforge4080リグ(コックピット)
以前から検討していたプランの中にSimforgeブランドとしてのコックピットリグがある。皆さんが一般的にお見受けする、あのSUSで構成されたコックピットリグだ。
ネーミングから40mm×80mmという一般的には少し値段が上がってしまうSUS材ですが、実は原産国では安価に手に入ってしまうため、複雑で超丈夫なコックピット構成でもトータルコストでは安価なセットで組める。
最終的な形が写真の様になりますが、基本的なフレーム構想は図の様になっており、ハイトルクDDから発せられる強烈なFFBでさえも十分に耐久性がある。
販売価格に関しては、SIMLABなどのブランドよりもプライスを下げたいというSimforgeブランドの意志から、一般相場から比較してもかなり抑えた価格設定になっている。
価格は$500‼
また、輸送コストを抑えるためにも船便設定となる可能性が高いが、”良いものを安く”という面においては、購入を検討する余地は大いにあるだろうと思う💛
良いものを安価で得るには少しは待つことも大事です!
まさかの開発が進められていたアレも発売される?❣
昨年度、2023年の夏ころに具体的な形となった、一つの完成形プロトタイプが送られてきたので最中的な煮詰めをするのにテストしていた。
細かい部分の仕様について検討し、結果的にどんな風に最終的に仕上げたら良いかは決定している。テスト結果を含めてSimforgeにはフィードバックしている。
後はちょっとした装飾くらいか🤔
それは、Simforgeのハンドブレーキキットだ!
コンセプトとしてはペダルで既に信頼性が立証されているスチールカットフレームと大容量100kgというロードセルセンサーとの組み合わせ。
縦引き・横引き・ロング又はショートストローク、角度調整など一通り備わる贅沢な仕様となっている。
カットフレーム構造のハンドブレーキの中ではハイエンドなSIMハンドブレーキに仕立てており、下手に安価な中華製ハンドブレーキや、類似した仕様のハンドブレーキの中では、耐久面でも品質面でも、引いた質感でさえも高い。
ハンドブレーキはかなりな本数を試している実績から、信頼性が低いと不快感が伴ってしまうのがこの辺のデバイス。
これらが完成する間に、一時は信頼性の高かったHeusinkveldハンドブレーキをテスト的に使っていたものの、引いた瞬間からあのガチンとしたタイトな硬さは不自然な引き心地なので不満は残る・・・。
そこで、適度な初期ダンピング効果とスッと引けるスムーズさ、そして引き切った時の固さなど細かく調整をしてみたが、Simforgeハンドブレーキはそれの上を行く。
SUSリグの平面又は再度固定が出来るように専用ステーを装備。SUS直付け又は、ご自身のコックピットリグに安易な感覚でポジションを詰めれるので、設置セッティングも比較的簡単だろうと思います。
また、ロッドの長さは任意で変えられ、ハンドグリップ毎そっくり倒せば横引きスタイルにもなるし、直立させるとWRCみたいなラリースタイルでもイケる。スプリングで若干の初動段階でのダンピング効果が得られ、MODの硬度を好みに合わせてカスタムすれば、感覚とシンクロするポイントも見つかるはず!
私の場合はショート化の縦引きなので、その様なスタイルでも簡単に帳尻が合う。
安価な中華製も良くなってきてはいるけれど、FANATECの様な壊れやすいものもある事から、Simforgeのハンドブレーキみたいな信頼性の高い、安価なハンドブレーキも後に用意を進めてあるので見逃せない存在。
勿論、Simforgeハンドブレーキ専用のアプリケーションをダウンロードしてドライバーを認識させるのですが、この専用ソフトでキャリブレーションや、引いた時の効き具合を変化させるカーブも変更できるスグレモノ。
実は販売代理店も増えるけれどまだ先の話になるかも!
現段階では両社間と話を進めている段階です。乞うご期待❣
今後とも是非、Simforgeブランドを宜しくお願いします。