(○・∀・)ノ マイド!!
ジェネです🍀*゜
未だ、メンテナンス依頼が絶えませんが、そこは自身が愛用している機材だから愛着があるから使い続けたい!って気持ちは凄くよく分かります💡
ଘ(੭ˊ꒳ˋ)੭✧
しかし、経年により鳴り始めるFANATEC V3ペダルのあのキコキコ……🥺
今回はその対策と、そして、このペダルの更なる底上げ改質チューンを紹介していきたいと思います✨
これ私のメンテ改質チューンなので参考までに。
(๑•̀ㅂ•́)و✧
自分で所有しているV3ペダルにはこの対策が施されているわけで、ペダルの鳴り防止は勿論、ペダルの性能を底上げするGenesis流チューンがされています。
そこで、今回は急遽メカニカルトラブルで入院したペダルのメンテナンスを基に紹介していきますね。
この写真は当方でメンテナンスを完了した状態です‼️
綺麗でしょー✨でしょ-( ̄ε ̄✨✨
それだけでは無いのです(๑•̀ㅂ•́)و✧
◻️ペダル修理👩🔧
こちらのペダルは、とある友人Iさんの愛用しているペダルです。
症状としてはブレーキペダルのシャフトがいつの間にか脱落しており、シャフトが脱臼……、芋ネジも効いていない状態です🥺
ペダルをバラしていく訳ですが、V3ペダルの特徴としてはセンターの四角いフレームとサイドのプレート、フロントとリアの金属シャフトからなる升の構造です。
先ずは片側から赤いネジを外していく訳なんですが、実はここのネジに生産過程で塗布されたボンドがベッチョリと塗られている事が多いのと、ネジ自体の材質がアルミなので非常に弱くネジ舐めし易い。
精度の高い六角レンチを使い、テコの要領で六角レンチを嵌めた状態で優しくトントンと叩くようにしてあげると実は緩みやすいです。
フロントのネジは、ネジの先端部分だけ噛み込む状態のモノなので無理は禁物です。
緩みにくい時は家庭用にもあるヘアードライヤーで熱くなるまで温めてあげると緩みやすかったりします🙋♀️
兎に角、ネジ舐めしないように気をつけましょう
( 👍 ˙-˙ )
全てバラバラにしてしまうと実は各所のパイプの長さとか違ったりするので、それは再度、組み立てる際に間違えの原因にもなり兼ねません。
ここは焦らず、アクセル、ブレーキという順に外していきます。ここで配線類を強く引っ張ると故障の原因にもなりますので、各々のコネクターを外しておくと良いです👌
ブレーキペダルですが、スライドシャフトが脱落……。芋ネジの固定効果が無くなり、いつの間にか緩んで脱落したシャフトがコレです。
固着して動かなくなっていたので、脱落してる反対側の突起してるスライドシャフトをトントンとプラハンマーで叩いていく。そうすると固着していても動いたりします。
押してもダメなら引いてみな💡の逆の発想(笑)
スライドシャフトを無事に引き抜くと、ぐるりと芋ネジがスライドしてシャフトに大きく傷をつけている事が分かります。
フレームに備わる可動穴も微妙に変形…。これは丸型の細い棒ヤスリ又はリューター等の切削工具で削りすぎない程度に様子を見ながら穴を整えていきます。
芋ネで付いたこの傷は埋めることが出来ないので、ここではサンドペーパーか目の細かい棒ヤスリで丁寧に適度な力加減でシコシコと傷による突起部分を削っていき、表面を触った感じ引っかからない程度にまで研磨していきます🔥
削り過ぎは禁物です。削った部分は元には戻りませんからね!
(*゚▽゚)ノ
そして、このシャフトが刺さってた穴……微妙に断面に歪みが出ていたので、ここではリーマーという工具を使って穴の断面を滑らかにするのに軽く削って補修しておきました。
◻️キコ鳴りの原因を改善せよ!
経年の使用によりキコキコ鳴り始める事が多いこのペダルは、そもそも何処で鳴っているのか?
実はこのキコキコ鳴り始める原因は、この円柱状のパイプのカット断面とメタルリング(薄くアルマイト処理された金色の金属のリング)との擦れによって発生しています。
さて、細工です💡
ここで目の細かい棒ヤスリを使います。サンドペーパーでも良いんですが、「引っかかり感」が分かりにくいので棒ヤスリがオススメです。
棒ヤスリを軽く当ててスルリと滑らかに滑る断面は良好な平滑状態です。触る程度に当ててるのに妙に引っかかり感がある物は、実は僅かなカット時のバリが立っている事が殆どです。
実はこのカットバリ✂️を削ります。削ると同時に断面に細かい傷を付ける事で、メタルリングに接触する表面積を減らすのと、その微細な溝にグリスが残留するという事で長期的な安定化を齎すという効果もあります。
濡れた指でワイングラスの縁を撫でるとキュインキュインと鳴りますよね💡
アレと同じ様な現象が起きる事で鳴りが出るので、この方法で対策を施します。削った後はパーツクリーナーで綺麗にする事を忘れずにね!
◻️さて、組み立てよう☀️
組み立てる際には二硫化モリブデングリスを全ての箇所に塗布します。綿棒など使うのも手です。
ゆっくり丁寧に仕上げていきましょう💪
各部のスライドシャフトや穴に綿棒等で丁寧に塗布していきます。
前にも動画で紹介したコレ。バイク部品で名を知るキタコの高級二硫化モリブデングリスを今回は使っています。中粘度タイプで垂れず、超微粒子化された二硫化モリブデングリスはソコに留まります。
二硫化モリブデンはグリスの油膜が無くなっても、モリブデン粒子が摺動するのでよく滑る。フリクションロスにより超スムーズな作動を齎します💡⠜
芋ネジはネジロック剤をちょっとだけ付けるのがコツ。
勿論、各部のネジ全てに少量塗布してつかいましょ❣️
コチラもシフターメンテナンスの時に紹介した"ロックタイト"です。
最初は水っぽい粘度ですが、速乾性は無いので落ち着いたら固まるって感じです。
ネジを緩める時にはちゃんと緩むので扱いやすくオススメです🍀*゜
◻️ちょっとチューニング~ブレーキをワンランク上の質感に~たったコレだけでフィーリングも爆上がりする
FANATEC V3ペダルのノーマルのMODは低発泡タイプのPU(ポリウレタン)を使っています。実はブレーキを踏み続けると経年でヘタり、復元力(CS性)がどんどん落ちてきます。
ブレーキのこの赤いアルミ製のケース内にそれが2個入ってるのですが、これをFANATECのプロMODに交換するのも手です。
しかし、ノーマルPUの時とは違いタイトな硬さが出る事も事実。
踏み込んだときにじわりと効くタッチ感アップとコントロール性を付与したいところ。
そこで取り出しまするや、この3Mのクッション材💡(笑)
プロMODの表面をパーツクリーナーで綺麗に脱脂しておき、この表面に3Mのクッション材を1個貼り付けて仕込んでおきます。
アルミ製のケース内に収める並びは、①プロMOD②プロMOD+クッション材③プロMODに付属しているショートPUです。
クッション材はPUにめり込む様にフィットするので、使っていくウチに形が馴染みます。
クッション材は何でもいい訳ではなく、写真の様に半球状の厚みもしっかりある。
実はココがミソです💡⠜
ヾ( -`д´-
この3Mクッション材はAmazonなどの通販でも買えるので、同じものを選んで下さい。
クッション材がプラスされるので全体長が長くなります。ダイヤルを回してアルミ製のケースをショートして嵌め込みましょう。
◻️どれくらい変わるのか?
実際にこの方法をTwitterで公開しましたところ、実践された方で、通常のV3ペダルやInvertedでも試してみて頂きましたが、フィーリングが大きく向上した事でブレーキング時のしっかりとした踏力加減に反応してくれるので、人によっては直ぐにタイムが1秒縮まった!という人も現れましたゾ❣️(笑)
当然、今までいろいろ試してきた結果、単純だけれどもより効果の高かったブレーキフィーリングを得られる素材の組み合わせがコレでした。
◻️組み立てる~最終
実は組み立てがちょっとコツが要る💪🏻
ペダルがフリーになってる時にペダルステップが当たる四角いフレームを、先ずはサイドフレームに嵌め込んでから、フロントとリアのネジを軽く締めて、組み立てて行く方がスムーズに作業が進む。
最後に、各接合部、軸部をチェックして、はみ出たグリス等をウエスて拭き取れば、はい!出来上がり♥️
(*´ ³ `)ノ
今回御紹介した内容は、私が独自でいろいろ試してみて、最終的に辿り着いたのがこの方法です。
ブレーキのMODに関しても、あれやこれやと組み合わせや素材を変えたりとかしてみましたが、この方法が一般の方々でも一番手っ取り早く質感と性能を底上げする改質方法だと思います。
私の場合は「green」「green」「防振クッション」「PU」という組み合わせですが、球面をPU側にするのを忘れずにね💡
馴染んでくると球面がPUにフィットしてくるので、その時に理想的なダンピングとブレーキ性能が発揮される。
FANATEC V3Pedalのロードセルセンサーがコレ。
コスト的にも比較的安価なコストに抑える為に、基本設計はヘルスメーター(100kgスケールの体重計など)のロードセルを使ってる。
パッと見の形こそ違えど歴代のV1やV2ペダルも同系統のロードセルセンサーを採用している。
小さいながらも理にかなったチョイスをしています。だけれども緻密且つ正確にコントロールに追従し、踏み込んだ時から踏み抜くまでのフィーリングの気持ち良さを求めると、どうしてもハイエンドなSIMペダルには及ばない。
普段からSRP(SimRacingPro)やSimforgeペダル等を扱ってるのですが、効き具合の懐の深さがV3ペダル位のクラスでは出ないんですよね💡
そこで、上質な質感を持つSRPには遠く及ばないものの、Simforgeの様なブレーキタッチ感やコントロールの懐の深さをV3ペダルでも近づける改質フィーリングを得られるチューニングとして、あの半球面の防振クッションが良い感じに効いてくれるのです。
そして、今回御紹介したキコキコとした鳴きの防止策として誰もが簡単に細工が出来て、且つ、永く愛用するにも快適に使える様にと考えてきた結論がこの方法💡(笑)
普段から気になってらっしゃる方がいらっしゃいましたら、お試ししてみて下さい。
また、コチラのメンテナンスの紹介動画を制作中ですので後に公開するかもです🍀*゜
(๑•̀ㅂ•́)و✧
それでは!今回はこの辺で!
またね!
アディオス!!( -`ω-)b💕