(○・∀・)ノ マイド!!
ジェネです。
今回の記事は、幾度となく相談に来られて、その中でも質問が多かったひとつ‼️を御紹介します。
"SIMペダルの鳴き"です。そう!あのキコキコとした金属混じりの鳴き音です‼️
今回は代表例としてSIMペダルをピックアップし、何故、鳴きが発生するのかを参考までに説明と対処法を記載したいと思います🍀*゜
設計したデザインや構造にもよりますが、その設計故に鳴きやすいペダルと鳴かないペダルが存在します。軸部は相当な負担が掛かる部分なので、通常は写真の軸部に見えるゴールドのガイドは通常アルマイト処理されたものが使われております。
アルマイト処理された軸部は滑りと磨耗に対する耐久性を意識して使われているので、普通は"鳴りにくい"筈なのですが、SIMペダルによっては使ってる間に鳴き始めてしまうモノがあります。
"キコキコ"、"ギコギコ"とした擬音はプレイしてる最中にも不快に感じてしまいますよね❓……🤔
代表例としてFANATEC V3 PedalやHeusinkveldのSPSなども良く相談や質問に来られるユーザーが多く、どの様にメンテナンスされてるのか聞かれます。
◻️FANATEC V3 Pedalの場合
FANATEC V3 Pedalの場合は、このアルマイト処理された軸部ではなく、ペダル間の円柱状パイプの断面にアタリがついて来た時にキコキコと鳴りやすい傾向にあります。粘度の高いグリスを使っても長期的な安定が見込めないため、後にご紹介する方法をオススメしたいと思います🍀*゜
この円柱状のスペーサーは、表面を見るとフラットであり、その接触部分がアルマイト処理された軸部。しかし、材質からか、パイプのカット断面の表面処理がキレイであってもキコキコと鳴り始めるのです。
新品時からの対処で少なからず鳴り始めるタイミングや頻度に差が出ます💡
それは吊り下げ式のInvertedにも言える部分だと思います。
◻️Heusinkveld SPS
HeusinkveldのSim Pedal Sprintも同じく、この軸部にアルマイト処理されたモノが採用されているはずなんですけれど、やはり使用しているうちに、経年でキコキコ鳴り始めます。
デザインや設計上の関係か、踏んでる最中の軸部に掛かる負担が想像以上に大きい様で、やはり此方も相談が数件来ておりました💡
海外のユーザーからも、"アルマイト処理されたモノ使ってる筈なのに何故擬音が鳴るの?"って質問も来てた事もありましたね。
これらは本来なら新品時に対処しておくと幾らかは安定しますが、いつかは発生します。何れにせよ、いつかは鳴り始めるSiMペダルって少なからず存在します🍀*゜
しかし、Simforgeの様に似たようなレーザーカットデザインであってもキコキコ鳴りにくい設計のタイプのSIMペダルもありますので、この様なタイプはセルフメンテナンス性に優れていると私は考えてます。
通常、当方ではメンテナンスの際に、新品やメンテ依頼品においても、この部分に滑剤を注油します💡
◻️対処法その①
FANATEC V3Pedalなどにオススメ‼️
モリブデン系滑剤《安価だけれど湿式です》
モリブデン系滑剤スプレーを局所的に吹く💡
( ・_・)r鹵~<巛巛巛💭
モリブデンは鉱物ですが一般的に使われるのは二硫化モリブデンというモノになります。このモリブデン粒子は摺動効果があるのでOILが無くなってもモリブデン粒子は残存するので滑るという事になります。
因みに摺動効果とは滑りを意味します💡
◻️その②ドライ系フッ素樹脂配合滑剤《オススメ》
吹くとオイリーなウエットタイプの滑剤だとホコリや塵も付着しちゃいます。ペットを飼ってるとペットの毛まで関係しちゃいます。
しかし、ドライ系滑剤であればサラリとしてるので、それ等を寄せ付けないメリットがあります。
オススメなのが私も時々メンテナンスに使っている「ワコーズのVDバイタスドライ」。
ワコーズ VD バイダスドライ フッ素樹脂系乾性能潤滑剤 200ml A211 [HTRC2.1] https://www.amazon.co.jp/dp/B00782DU2I/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_KSRMWFX0K6GX8667JC2P?_encoding=UTF8&psc=1
これはフッ素樹脂系の乾性能潤滑剤で湿式みたいにオイリーな感じになりません。オイルの塗膜と違って摩擦軽減と負荷による耐圧にも強い傾向である為、長期的な安定が見込めますぞ💡
因みにフッ素樹脂も摺動効果があります。
余談ですがフッ素樹脂って撥水効果と摺動効果があって(品種にもよる)、プラスチックの王様みたいな存在でもあるんですよね🍀*゜
👑 ✩°。⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝✩°。⋆
但し、燃やすとフッ酸という猛毒なガスを出すモノもありますので、燃やすのは大変危険です⚠️
《メモ①》
シリコーン系の滑剤とか世の中に出回ってますけれど、シリコーン系はシロキ酸が発生するので通電しなくなるという事もあり、付近の電装部品に影響を受けることもあって、自動車部品の電装用途や半導体用途にも使われていません。
しかし、このシロキ酸……加熱しないと出てこない傾向なのですが、そうでないケースもあったりするので、一概には言えませんが使わない方が宜しいかと思います🍀*゜
( ´◉ω◉` )σ
《メモ②》
低粘度なジャバジャバとした質感の滑剤スプレー、または高粘度グリスなど、何でも使えばキコキコ鳴らない訳ではありません。
一般的に有名ブランドのものであっても、用途や長期的な安定が薄いものがあったりしますから個人的にはあまりオススメしてませんね💡
余計にキコキコ煩くなったりするケースもあります。
但し、効果としては長期的な安定を見込むことは薄いですがPTFE配合(フッ素樹脂)という潤滑スプレーの場合は、少々有効です💡
( ´◉ω◉` )σ
◻️鳴かないペダルってあるの?
何年も使ってて鳴る可能性はあるにせよ、購入して使い始めてからキコキコ鳴るペダルでは無いモノは存在します🍀*゜
(๑•̀ㅂ•́)و✧
SRPもそのひとつではあります。
セルフメンテナンス性はパーツの磨耗も気にすることすら薄くなりますので、ユーザーの精神的な不快感も無いですし、負担も減ります💡
ハイエンドなSIMペダルだから~とか、高額だから~とかでセルフメンテナンス性を確保できてる訳ではなく、その難しい部分の両立を上手く網羅してるペダルってそれ程多くは無いんですよね🍀*゜
( ˙꒳˙ )ウン!!¨̮⑅*
コストを掛けてでも、ユーザーが使うにあたり、そんな細やかな部分でさえも、なるべく永く使って欲しいという設計者の想いから、トータルな品質の高さって出てくると思います☀️
私も普段はモノづくりしているエンジニアなので、その辺は共通している部分だと思います✨
(👍 ̄▽ ̄)👍
今回記載した記事は、愛用しているペダルを永く愛して付き合っていくには最低限のメンテナンスが必要な訳ですが、適したモノをチョイスすることによって寿命って凄く差が出ます。
ましてや「新品だがら大丈夫」といった事もないので、適したものを適した箇所に使えば、永く御愛用出来るものと思っております。
今回の記事がメンテナンスの何かのお役に立てれば幸いです🍀*゜
今回はこの辺で!
それでは!またね!
アディオス!!( -`ω-)b💕