マイド!
ジェネです!
少し前くらいにSONY公式から”PSVR2”の在庫が過多により生産を一旦休止する!という事が報じられました。そこそこ性能が良いのに何故?売れないの?と思った方々もいらっしゃると思います。
PSVR2は4KクラスのVRですが、スクリーンドアも目立たないし、思いの外画質は凄く綺麗です。ハンドコントローラーのトラッキング精度も高くてドラムロックなどの音ゲーに関してもストレスフリーでプレイ出来るし、個人的には気に入っているVRです。
では、何故、出来の良いPSVR2のセールスが好調でないのか?
原因その① 前作のトラウマ
それは先代のPSVRでのトラッキング精度の低さと、その当時の画質が少々濁るという程度であったため、画像がブレて見えたり、細かく踊ったり、いわゆる「VR酔い」を訴える人が多かったことも原因のひとつであると考えます。
しかし、個人的には仲良しさんである失速番長さんからの情報だと、ヘッドマウント部のズレが揺れると余計に酔いも倍増するのでガチガチに固めてる!という情報から、使用感を駆使して使いこなしているプレイヤーも少なからず居る様だ。
※私は30分も持たずにゲーゲーしましたが(笑)
( ´∀` )
細かく揺れる原因としてのもう一つの要因はヘッドトラッキング精度の低さも挙げられるポイント。初代PSVRといえばPSカメラを利用してVRの測位を検出するスタイルの設計。今みたいな6DoFみたいなアウトサイドイン=インアウトサイドアウトという技術ではなく、XboxのKinect(キネクト)みたいなカメラで動きを検出するスタイルなので、それの応用技術として採用されたのがPSカメラ&PSVRというセットになっているものです。
今みたいなフェイストラッキング技術の精度レベルではない為に当時は細かくブレたのです……流石の私でも酔う。しかし安くてコスパが良いとされていました。
その② まだ対応タイトルが少ない
今回のPSVR2の販売価格の高さもネックになっていると思われる。しかし、4KのVRと言えども5Kクラスに似ているが若干濁る程度で、私個人的にはOKな範囲。
あとVR対応タイトルの少なさもアピールどころとしては薄いかなと。
自分がプレイするタイトルとして、グランツーリスモ7とドラムロック、エアーギターくらいで、他に魅力的なタイトルとしてはノーマンズスカイかなと。しかし此方はPCでのVRで既にプレイしているのでこの先もプレイしないだろう……。
しかし、PSVR2のコントローラーは比較的扱い易く、機能面的に言えば個人的にはよくできていると思う。
PSVR2のハンドコントローラーのトラッキング精度が高く、プレイしている際にはズレ的なものは感じられないのでドラムロックやエアーギターにおいてもプレイする際のミスは殆どない❣そこは高く評価しています。
その③ 価格とクオリティーのバランス
PSVR2の販売価格が7万5千円(2024年4月までの段階において)。家庭用ゲーム機専用としては本体を大きく上回る差額がネックになっていると思います。
個人的にPSVR2を購入する決め手になったのはグランツーリスモが唯一、レーシングゲームでの対応タイトルであるが、GT7では念願の混走レースが出来るという観点から人柱的に(笑)試してみようと思い立ったからです。
私はPCでも主にVRプレイヤーである事から、リアルチックな仮想現実に身を置くことを楽しむスタイルなので、これは試す価値は高いと思ったからです。
他ゲーとしてドラムロックとエアーギターを嗜みますが、公表スペック的見るとPICO4やメタクエ2レベルであるものの、使用感とタイトルの多さでは抱き込みしたメタクエ2に大きく軍配が挙がるし、画質を比較するとPICO4よりもPSVR2は遥かに上で、そこそこ画質が綺麗という私の感想はそこの比較の差によるもの。
PICO4とPSVR2ではゲームの画質だけ見ると大きくPSVR2に軍配が挙がるし、逆に本体やコントローラーの触感による質感においてはPICO4に軍配が挙がる。
パンケーキレンズのPICO4も確かに綺麗なVRの部類に入るのだけれど、最適化されていないタイトルではキャラも凄く滲むので見ていて不快感さえ感じてしまう。
価格差は少々大きいけれど、公表スペックや謳い文句とは裏腹に、贔屓目無しで比較するとこんな感じの個人的な評価です。
天は二物を与えずなのか?とさえ思える(笑)
その④ 材質に難あり
PSVR2は随所にコストダウンと品質維持する努力が伺えるポイントが幾つかある。しかし、それとは裏腹に、他の同価格帯のVRと比較すると少々チープさを感じてしまう。
デザイン的には流石SONYといった感じで纏まり感があってカッコいい!しかし、衛生面を気にしてからか、使用感を極力損なわない努力の影が伺えるも、コストダウンするのに材質選定を間違えてるのではないか?という部分が個人的には気になった。
額や目の周り、後頭部においてシリコーンラバー材質のクッション材が採用されているけれど、これはこのコロナ過において”拭き取って清潔に保つという”部分において採用した材質だろう。細かいところだけれどスリップ防止のシボにはプレイステーションの〇✕△□の細か~い模様が施されている。
確かにズレ防止としてのシボの効果はあるものの、長時間の装着時にめちゃくちゃ汗ばんでびしょびしょになるくらいだ……。
これに関しては先日に御紹介したフェイスガードとVR Coverというアイテムで大きく改善出来るので、できればPSVR2もオプションでアップグレードパーツをリリースしておくべきだったと感じられるポイントですね。しかし、追加でアイテムを買うとなると更にコストが圧し掛かるわけでして、だったら脱着式の布表皮のクッションを採用して欲しかったというところが正直な感想です。
デザインは確かに良いんだけど、本体以外にもハンドコントローラーにも随所にコストダウンの傾向が見られる。
同価格帯の他社のPCVRとの比較において、ボタン類のストロークも短く、長時間のプレイにおいても握る力も必要や、PUSH時の感度・精度の問題もあまり良いとは言えない。しかしPSVR2本体とハンドコントローラーの検出精度は凄く高いので、この造りのチープさは残念な感じがしました。
何度か、PSVR2もハンドコントローラーもデーターのアップデートが行われ、「検出精度」というポイントにおいては相当良くなっているのに……。
パソコン接続でマルチに対応するPSVR2となる今後の展開について
PSVR2はUSBタイプC一本でPS5と接続するのですが、実はこのUSBタイプCをPCに接続しても認識しません。認識したとしても使えないのが現状です。
実はコレ、PSVR2を入手した当時に、PS5本体のUSB接続が少ないと思っていたのでUSB接続口を増やす為に、USBタイプCを備えたUSBハブを噛ませたときに全く認識しないという事が分かっており、その時にPSVR2のUSBタイプCの口から観察した時に「おや?」と……。
このUSBタイプCをよーーーく観察すると端子の数がちょっと少ない。そう!細工してあるのです。なので幾らプログラムでアドオンを作ったとしても本体が正常に機能しなければ”ただの箱”
私的にいろいろ試したうえで推測するに、SONY陣営はこのPSVR2をPCで認識させるためのコンバーターを出すのではないか?と予想しています。設計上のPCで普通に使えないための細工であると思われ、所謂、保険です。
実は公式でPC対応させる旨を公表しましたがサードパーティーで今もPSVR2をPCで認識させるべくプログラムでも試行錯誤しているのを知っていますが、初代PSVRの様にアドオンをプログラムで造ったとしても、肝心なUSBタイプCが正確にPCで認識しない限りは何をしても無駄なのである。しかもそのドライバーはRadeonに特化した形でリリースを予定としており、NVidia GPUでは今のところ未定。
※2024年4月現在
だとすると、現時点で、その不足している端子部分を補正するためのちょっとしたコンバーター?ハーネス?アダプター?みたいなものをSONYが用意しないとPSVR2はPCでは使えないのです。
トータルコストを考えるとPSVR2をPCで使えるようにするにはメリットがあるのか?
購入、又はPCでのマルチな使い方に結論に近くなる内容に触れていきますが、PSVR2の本体価格が7万5千円。スクリーンドアは見えないという今どきの高性能VRに近しいクオリティーではあるものの、この価格と比較すると選択肢としてライバルは幾つかある。
PSVR2はplaystation5のスペック上、出力を抑えないとVRの方がオーバースペックで、PS5は出力を抑えないとコントロールし切れないというのが現状。しかし、後に控えるPS5Proではこの辺がどのくらい改善、又はPSVR2の画質がどこまで底上げされるのかが気になるところです。
※写真はPS5Proリーク画像です。
ピントが合うスイートスポットに関しては初期のころから少しだけ広げた感がありますが、そこもやはり現状のPS5のスペックを考えるとギリギリなところではありますね。
以前にご紹介したVR ROCKという度付きレンズ。実はPSVR2のスィートスポットが広がるという効果があって人気です😮´-
PSVR2のライバルは、そのヘッドトラッキング精度の高さからはPICO4やReverb G2など。比較材料として画質を挙げるとなるとそれ等より下のクラスに該当しますね。
一昔前で例えると画質に関してPSVR2はそこそこ綺麗なんです。その一昔前って事で挙げるならばスクリーンドアを無くしたHTC Vive Proみたいな感じです。そう、そこそこ良いんです。
質感の差は天と地ほどありますが(笑)
流石、一昔、ちょっと前まで王者たるやViveと思います。
しかし、PSVR2をPCで接続し、フルコントロール出来たときに、今のイメージで行くと先に挙げた2台には少々劣る程度で、今どきのハイスペックVRとそれほど大差も無いと考えます。
因みにコスト比較すると……
- PSVR2(7万5千円)+多分SONY陣営から出すコンバーターでプラスα
- PICO4はゲーム向きではないと思いますが(4万円台)
- 旧Reverb G2価格(7万円弱)
- 今の時期ならDPVRが(7万円弱)
やはりそう考えるとPSVR2に仮にコンバーターを噛ませたとしても割高感があります。
何故なら、本体の質感も大きく差がありますし、画質的には圧倒的にReverb G2やDPVR E4の方が綺麗だからです。濁りもありませんし画質は鮮明に映るのでスカッとした映像が目に飛び込みます。
コストカットバリバリなPSVR2をマルチに使えるようにしたところで、果たして売れるのでしょうか?といったところです。
現段階での結論として
個人的にはplaystation5Proが出た時点で、レーシングゲームを含めてVR互換タイトルを増やし、現状の画質を底上げする!というのが適切な戦略ではないかと考えます。
以上、多角的な見方や分析した結果からすると勝手な考察を含みますが、普段からPCでもPS5でもVRを主眼に置いたプレイヤーとして、個人的に真剣に考えた未来予想図です。
7万5千円というプライスは決して安くはないけれど、現状PS5にて楽しめる魅力あるコンテンツが増えPSユーザーにとってはメリットがあるのでは?
PCでもDiRT Rally2.0や、PCではクソ重たいASSETTO CORSA COMPETIZIONE、EAからF1 23、今後VR対応となるEA WRCなどなど、仮想現実と一体感があるとう事にVRの魅力があると思いますし、PSVR2だって家庭用ゲーム機用として開発したにしてはそこそこ良い性能であるからして、絶対的な画質の限界を突き詰めた、PSVR2らしい、もっと性能を活かせる工夫をして頂きたいと思います。
いろいろ所有して使ってきたから言えること。
今どきPCでもVR使うとクソ重たいゲームも、PS5として遊べるなら凄くメリットありますし、そういう重たいSIMの使い分けってのも使用用途として大きいと思うんですよね。
家庭用ゲーム機ならではの最適化によって利用するプレイヤーも増えるはず。
しかし、レースゲームに関してはPCとPS5などではFFBなどの情報量が大きく違うけれど、それならばプレイしよう!って考える人も少なくは無いはず…🤔
私なら、PSVR2はPSタイトルで増やして欲しいし、PCでは現状のPCVRを使った方がメリットを感じます。
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