GenesisPlanA’s diary(ジェネプラA・ダイアリー

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適正なGPU環境を考える~ゲーミングPCグラフィックボードに関するあれこれ

どうも!

デス(๑•̀ㅁ•́ฅ✧

 

いつも来る相談事が絶えないジェネです!苦笑

 

今日はGPU(グラフィックボード)について相談があったので、ここに紹介していきたいと思います。

ゲーミングPCのグラボって、一体どこまで求めるの?って事で選定するにも熱対策にも問題は絶えないです。お金を湯水の様に投資すれば確かにいつかは問題は解決する。いや、そこだけでは完全体にはならない部分はあるのだけれど、それでは普通の人に当て嵌めて考えれば適度な投資で快適にゲーミングPCを楽しみたいって事には当てはまらず、延々とした改善策に追われてしまうと考えます。プチフリか?とか、いろいろな症状が出た時に憶測で判断する人もいるでしょうけど、消去法で潰していかないと、なかなか難しい。

 

今回、取り上げますのは特定のメーカーのグラボです。これを実装しているユーザー様から相談がありました。

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RTX2080クラスだと、グラボ+冷却装備は有りきな感覚で考えないといけなくなってきます。折角、高い投資をしても性能を抑えて使っていては、一体何のために高スペックのグラボを実装したのか?という問題点が出てきてしまいます。

 

◻️相談があったGPU(グラボ)

コレは、とあるユーザーさんが某BTOショップでゲーミングPCを購入した時に搭載されていたグラボ。

30万円という本体価格でありながら水冷化も推さなかった事から、その使用感をメーカーが試していないものと思われます!

このユーザーさんは、前々から常に熱による性能低下の訴えをしていた人で、以前から相談されてたのですがメーカーは、つい先日に聞かされました。

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調べてみたところ「Manli」というブランドでした。

通常、デフォルトのデザインでもある程度の放熱性は確保されている訳ですけど、ゲーミングPCの電源をONにした時から既に70℃~80℃も熱が上がってる状態だと言う事でした。なので出力を抑えた設定でプレイされている訳ですが、そんなに長い時間プレイする事は出来ない状況だと言います。

酷い時にはそれ程プレイされていなくてもオーバーヒートしたみたいにブラックアウトや、場合によっては固まる、、、なんて事もありましたね。

現在、80%程度の性能に抑えて使ってて、何とか支障なく使えていますが、時々不調を訴えてます。

 

RTX2080と言えば現在の相場(2019年10月初旬)

だと10万円以上します。

 

◻️冷却ファン(羽根)のデザインに問題が、、、

よく観察するとManliのグラボは冷却ファン(羽根)は3つ備わっているものの何故冷却効果が薄いのか?そこを考えました。どうやらデザインを重視してか冷却フィンの柱が細い!という結論が出てきました。

羽根が細いとどうなるか?当然、空気が当たるペラの面積が小さいですから、グラボに送り込まれる風も半減する。特にRTX2080クラスだと発熱量は物凄いですから冷却効果を重視しないとフルスペックで使う事はこの状況だと不可能だという事ですよ。場合によってはグラボが「ボン!」とお釈迦になる事もありますから、これは早急な対策が必要だと伝えました。

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上がManliで、下がMSI。冷却ファン(羽根)の隙間から覗かせる冷却フィン(金属の積層)が丸見えになってるのがお分かり頂けると思います。通常よく見られるデザインは後者のMSIの様に羽根の形状や表面積を上げて、冷却効果をある程度確保される様に設計されています。ですが、プレイするゲームの重さや4Kや3画面モニター等、出力を食う環境下でプレイするとなると相当な高温に晒されながら稼働し続けなくてはなりません。高価なグラボも短命になってしまいます、、、。

 

◻️冷却効率を上げる(熱対策)

先ずは冷却効果を高める!という事からサードパーティーなんかでも売られている増設型冷却装置を実装する事を推奨します。モノによってはケースByケースですが、冷却ファンをグラボに被せるタイプ、水冷化をする。この2つの選択になりますよね。

どれを実装するかは温度の上がり度合いと睨めっこしないといけないのですけど、より確実な方法は水冷化の一択です。ですが、グラボにお金を掛けたのに更に冷却装置にまでお金を掛けるという矛盾が生じますが、この辺のクラスのグラボを実装するなら人によっては「実装不可欠!」と取るのが普通かも知れません。

今回はManliのRTX2080の熱の上がり方が異常な事と、プレイされてる際にケースの真横からサーキュレーターを使って送風しているにも関わらず、熱が思いのほか下がっていない!と言うか全然冷えない!という使用感から考えますと、強く水冷化を勧めます!

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水冷化する為のユニットとしては、物によっては値段がピンキリとまでは行きませんが、大体2万半ば~3万以下で売られており、これらを実装する事で強制的に温度を確実に下げられる様になります。

ですが、グラボに10万、水冷化に3万、、、。ちょっと考えちゃいますよね(笑)

 

それと、忘れてはいけないのが水冷化によるリスクです!水冷化は文字通り冷却に水を使う訳ですから、稀に発生する可能性がある「水漏れ」には十分に注意を!!

仮に水漏れした場合はゲーミングPCそのものが丸ごと逝く可能性がある事も秘めています。水漏れによるトラブルはほんと稀ですが、実際に被害に会われた方々はいらっしゃいますので、、、。

プレイする前にとか、電源を入れる前に都度チェックされた方が宜しいです!

 

以上、この様な結果になりましたので、2080クラスを実装する前に、その辺は有りき!と考えるべきだったでしょうね。

 

◻️面倒ではないグラボ(GPU)を考える。

多くを求めるとキリがないのがハイスペックゲーミングPC。では、先程に御紹介した水冷化レベルを必要としないグラボって何だ?という事を考える。4Kで3画面、尚且つ、激重ゲームをプレイしつつ、同時にハイビジョン配信なんて欲張りだと、かなり難しい選択になります。要は適度な環境下でも、そこそこ十分なプレイ環境が整うので、ある程度の妥協が必要だという事に行き着きます。

4Kモニターのみなら負担は軽くなる。それにするなら仮に3画面は捨ててウルトラワイド(3440✕1440)にするのか、VRとかにするのか?とかいろいろ削ぎ落としどころはあったりします。

 

◻️予算や使用感に合ったグラボの選択を

Intel CORE i7 9〇〇〇クラスで、グラボをRTX2060を例に挙げますと、、、

ASSETTO CORSA COMPETIZIONE(アセットコルサ・コンペティツィオーネ)は今や軽快に動きます。初期に比べてかなり軽く設計が見直されてきてます。Arkなんかも高画質設定でサクサク動く位のパワーは持ってます。フルハイビジョンやウルトラワイド画面位のレベルでも、併用してヘッドトラッキング使って同時に配信していたとしても、高品質ながらこれ位は軽く動きます。私の環境が一時そうでしたから。

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もう少しパワーが欲しいな!と言う方には、今ではRTX2060SUPERや、それ程大きな値段の差がないRTX2070クラスが必要にして十分であると考えます。

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仮にRTX2070SUPERやそれ以上になってくると、先程触れた冷却化を意識し始めるレベルになってくる訳で、この辺がボーダーラインと捉えても間違いは無いと思います。

当然、SUPERはオーバークロックでブースト掛かりますから発熱量も相応に上がりますので御注意を。

 

◻️予算に合ったゲーミングPCライフを

アンダースペックでもそう長くは使えないなら、少し背伸びしたスペックを求めた方が、より長い期間遊ぶ年数も見据えれます。折角買ったのに2年程度で終わってしまっては勿体ない、、、。欲張っても首を締めるだけなので、先ずは予算を立てて、自分が何をやりたいのかを考える!ですね。

 

 

今回はこんな感じで、相談を受けたので一例として紹介させて頂きました。皆さんに当てはまる部分もあるかも知れないと思いますので参考にして頂けると幸いです。

 

ゲーミングPCには、個人の価値観は人それぞれですので読んで頂いて共感出来るなら試してみて下さい。

 

 

それでは!またね!

アディオス!!( -`ω-)b💕