GenesisPlanA’s diary(ジェネプラA・ダイアリー

主にシミュレーター関連に携わっています。世界的な範囲で扱った実績は多く、現在も複数台所有しています。日々の問い合わせが多く一問一答する側ら、掲載内容は検証・リサーチしたモノを含めて得られた情報など知的財産をオープンにしてます。レビュー等をTwitterやYouTubeなどの動画でも発信しています。現在は海外ブランド数社と友好関係にあり、技術的な面と、マニュアルの和訳にも携わってたりします。また、国内でも技術支援しています。此方の掲載内容は有効な情報を得たいと考える愛読者様への無償奉仕です。

仮想とリアル~今どきのレースSIM環境は再現性が凄い!

(○・∀・)ノ マイド!!ジェネシスです。

 

最近、改めて想う.......。( ˙꒳​˙ ).。oO

 

今どきのレーシングSIMって、リアルコースを実際にレーザースキャン技術でスキャニングし、風景はおろか挙動までをもリアルに再現し、模造してくれるから便利な世の中と言いましょうか、ほんと凄い時代になりました。

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グラフィックが綺麗なだけでは雰囲気位しか実感出来ないけど、挙動までをもリアルにしてしまうと、実際にコースに赴いて走る必要性が無くなってくる。それを実現させる、物理演算を高度に処理するエンジン、そしてリアル挙動と綺麗なグラフィック.......。

!(*゚Д゚艸)

 

ここ数年の間にステアリングコントローラー(ハンコン)の性能もメキメキと向上し、トルク感をもリアルに感じられらる程に強力なユニットがリリースされ、それが一般のユーザーが手にするなど昔は考えられなかった。

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時代の流れと共に、産業技術の発展と共に次々と新技術へと進化していく過程で、少し前の技術の産物が安価となり、それらが一般ユーザー向けのものにコンバートされていく。

今やプロレーシングチームですらも、これらの媒体を利用し、シュミレートする事で効率とコストとの両立で考えられ、運営されるのが当たり前となっています。

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今や家庭用ゲーム機にもレーシングSIMが実装され、一昔前では考えられなかったリアル挙動に近しく、疑似体験が可能となった現代。勿論、リアルに忠実なGフォースは体感出来ないが、VRと併用すれば視覚的な要素も含め人間の感性に働きかけ、そして私達はリアルを感じられるのです。

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◻️思想を現実に

私が幼少の時代にはこんな優れたものは無かった.......。今時の若年層なら、今からでも英才教育が出来ちゃうほど優れたハード&ソフトがあり、ゲーム感覚だった時代から、リアル感覚の時代へと移り変わってきました。

今どきのこんな環境が実現出来ているのは、それを夢見て実現してきたエンジニアの並々ならぬ努力と、費やした時間と労力、そして想いがあってこそだと思います。そしてそれを思い描き、世の中の仕掛け人的な存在も然り。

(❁´ω`❁)

 

家庭用ゲーム機には実装されていないが、優れたソフトは数多く、そんな中にもコンシュマー機では実装出来ないが故に、一般ユーザーにはあまり聞き覚えのない優秀なSIMはあります。

ASSETTO CORSAがコンシュマー機に実装された時は驚きました。KUNOS様々ですが「良くぞやってくれました!」と思いましたね。

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PCでは優秀なSIMとしてrFactorなどがいい例で、rFactor2はレーシングSIMでもベンチマーク的な存在です。プロレーシングチームが当たり前のように実装しているレーシングSIMとは、自身の所有マシンの挙動シュミレート、リアルコースのレイアウトシュミレート等をドライバーに体験される事が主たる目的ですから、視覚的なものと挙動の両立が必要になる訳です。ですから自身のマシンをMODカーで挙動シュミレートするといった事も普通になってきています。

 

◻️リアルと仮想

トップカテゴリーにおいては、サーキットに車両を持ち込みテスト走行するだけでも数千万円は掛かってしまいます。昔なら実際にシェイクダウンとして、サーキットにマシンを持ち込み、コースの分析やらマシンのチェック、攻めた時の挙動を体に刻み込み、リアルにシュミレートする必要性があったが、いつの時代からか、大気汚染などの環境問題もあってか、「大気汚染」「土壌汚染」などなどが絡みますので、シュミレーター=ECOな部分もあってか、レーシングSIMという分野に時代がシフトして来たものと思います。

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事リアルにおいてはコストを投じる様な世界にしてしまうと、新規で参入するには敷居が高くなってしまいます。トータルのコスト面を見ると、やはり削りどころは、この様なレーシングSIMなどを用いる事も有効な手段であると言えましょう。

GTカーのトップカテでもスリックタイヤが1本30万~とお高いですし、それをテスト走行する度に贅沢にも消費する訳です。走らせたらそれで終わりではなく、車輌のメンテやら開発費やら、付帯コストがのし掛かりで、どんどんお金は飛んでいく。その点だけを見てもコストが半端なくかかる事をおわかり頂けると思います。

:;(∩´﹏`∩);:

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草レースだってそうです。車輌のメンテやらタイヤやブレーキ周りを含めた消耗部品やら、万が一クラッシュした時の事を考えたら修理まで嵩む.........。

幾ら趣味のレベルとは言え、多額な費用は付きまとう訳で、ほんと悩ましい部分ではあります。

(。-`ω´-)ンー

 

仮に軽自動車クラスの値段なら、モーションSIMなど実装すれば初期投資だけで済みます。機械が動く限りはずっと多額な負担は無いのです。

例え初めてのサーキットであってもシュミレーターならコースレイアウトも事前に予習しておく事も出来ますし、サーキットに行かなくともシュミレーターで満喫するには十分なクオリティのソフトウェアとハードウェアが今の時代だから、それらリアルに近い振動感をも体感出来るシステムが、今の時代には揃ってしまうのです。

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巷ではeスポーツなんて言葉も出てきました。日本はまだeスポーツって、どことなく「GAME感覚」って捉えられる感じがありますが、その辺の感覚がウブなんですよね。

 

バーチャルでも、ステアリングから伝わる強烈なキックバック感や、傾く時に生じる擬似的なGフォース実車と変わらぬほど重くてカチッとしたペダルさえあれば、立派なSIMレーサーです。

汗して格闘してれば立派なスポーツですよね。

 

今どきの言葉を引用すると「eスポーツ」だよね(笑)

 

◻️シュミレーターは使う環境、シチュエーションに応じて環境を揃える

一般的には、デスクにハンドルコントローラーを固定して使うプレイスタイルのユーザー、コックピットに備え付けてシートに着座して通常の乗用車スタイルでプレイするユーザーに大きく大別して別れますよね。それは家庭の事情だったり、部屋のスペースの問題だったり、そんなの関係なかったりします。

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リアルで走ってて、やっぱ仮装でも同じ様な体感出来るシステムが欲しい!とかだと、〇Axisとか軸数を有するモーションSIMに該当します。サーキュレーターなどで風を送って体感的な環境をよりリアルに少しでも近づけようとか思えば出来るんです。

 

あと、1つ言えることは、モーションSIMに関しては余計な軸数が多いと、多額なコストを掛けた割には不自然に感じる事も少なくはありません。設置スペースにも問題が出てきたりしますが、今や回転軸は旋回する方式の物もそれ等より安価に、今ある、より現実で実現可能なシステムって存在します。そして、この先ももっと進んだ技術のモーションSIMって登場すると思います。

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VRを併用すれば、これら等は非常に有効な選択肢であり、レーシングSIM以外にもフライトSIMとしても使えます。

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人って視覚的な部分と体感的な傾斜を含めた仮装Gフォースでも、あたかもそれに乗ってるかのような錯覚を感じる事が出来ます。勿論、リアルなGでは無いにしろ、所謂「忠実なリアル感」を得られるのです。

異国のプロチームもこれを実装しているのは、この「忠実なリアル感」をドライバーに感じ取って、それをシュミレートして貰う為のひとつのアイテムとして利用しているのです。

 

◻️ハンドルコントローラーの進化も凄い

数十年前までは取り敢えずハンドル回せる!って所から始まって、そのうちステアリングから情報を伝えるFFB(フォースフィードバック)が備わった事で、プレイする人間はより多くの情報を得られるようになりました。ソフトウェア(SIM)の作り込みが、より趣味的に、よりリアル感を演じる為にそれ等のインフォメーションを感じ取れる情報を盛り込んだシュミレーションがどんどんとリリースされてきた。

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ラリーSIMなんて、SEBASTIAN LOEB Rally(セバスチャン・ローブラリー)や最近ではDiRT Rally2.0なんて、雪のシャーベット感や圧雪によるスリップ感まで体験出来るような、より生っぽいFFBが得られる様にもなりました。

ソフトウェアの進化もそうですが、それらをより忠実に制御出来なければならない訳で、情報を伝達エネルギーとして忠実に再現するハードウェア、所謂ハンコン(ステアリングコントローラー)も進化してきました。

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世界広しといえど沢山のブランドが存在し、皆さんが手に入れやすいハードウェア(Logicoolやスラストマスターなど)も然り、FANATECやSimagic、そしてハイエンドなSimucubeやOSWやその他のブランドなどが最高峯として存在します。

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最早、大人のオモチャを通り越してしまう物だったりするので、ぶっちゃけた話、プロ用のツールなんですよね!

 

それを一般のユーザーからプロユースまで、予算が許す限り、又は構築可能な、初動段階で実装出来るツールがステアリングコントローラー(ハンコン)なんですよね。

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材質を含めた質感も、より細やかな制御を実現する解像度(BITレート)、そしてトルク感やインフォメーション(FFB)も、僅かこの数年で大きく進化を遂げました。ベルトドライブからダイレクトモーターへ、より強大なトルク感を生み出す設計へと進化し、今日に至るわけであります。

PlayStation4Xbox ONEなどのコンシュマー機を有する若年層のキッズを含むユーザーですらも、レーシングSIMなどでリアルを求める時代になりました。その中でも「いつかはプロになりたい!」と夢見てる子等もいる事も、また事実でもあります。

 

僅か6歳の子が、アセットコルサでカウンターステアを覚えるとか.........私の周りでもそんな事があったりします(笑)

体感Gは無いもののドライビングテクニックは磨ける、そんな時代が当たり前の様にもなってきましたね。

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私達の子供の頃はこんな良いツールは無かったですし、今や良い時代になりました。

二十歳以下の若年層プロドライバーがどんどん生まれてる理由のひとつとしてもシュミレーターは単なるツールでは無くなってますよね。

 

これは寧ろプロへの近道でもあると思います。

 

近くにサーキットが無いからとか、お金が無いから出来ないとか、地方だからモータースポーツとはかけ離れた環境だとか。そんなネガティブな発想や時代はとうの昔の話だと思うんです。

 

勿論、リアルで走ってて若年の頃に活躍すればスポンサーだって付く可能性は高いし、いち早くトップカテゴリーにステップアップ出来る可能性もある。

 

だけど、プロを目指してる、又は夢見てるけど環境が無いからと諦める必要性は無く、寧ろ今やシュミレーターという便利なツールは揃っています。そこら辺の穴埋めにもSIMは一役かっているのです。

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仮装とリアルは勿論違います。しかし、リアルに少しでも近づいているなら、一般のユーザーでもプロと同じ様にもなれるそんな時代になってきつつある訳です。時には、あの憧れの車に乗りたい!とか、あのドライバーみたいになりたい!とか、単純な動機で如何程にでもなるんですよね。

 

また、PCならより情報も細やかに、より忠実な情報を身体が体験出来ますしね!コンシュマー機から、ワンステップ水準を上げるとよりリアルに近づけると思うんです。ハンコンからくる情報等も細かいですしね。

 

それで、ちゃんと筋トレして、Gフォースに耐えうる体力と、ドライビングテクニックが備わっていれば、本人が望めばいつかはプロのレーシングドライバーになれるかも知れません!

仮装で速くても、現実は体力を大きく消耗します。過大なGフォースを発生するフォーミュラ(GT車両もそう)では血液の流れだって体内で変わるんですよ。耐えうる体力が無いと身体は数周と保ちません。プロになるなら身体の能力も問われます。

\_(・ω・`)ココ大事

 

リアルを感じ取れる何かがそこにあれば、憧れも、プロに目覚めるのもアリな、きっかけ的なツールが今どきのSIMだと思うんですよね。

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さて、長々と書いてしまいましたが如何だったでしょうか?

私が幼少の頃にこんな便利な物が手に入ってたら、また違った人生を歩んでいたかも知れない。もっと楽だったかも知れない。デビューした初動段階では自腹でお金も沢山使ったしね.........。

これからの時代は、プロへの近道とでも捉えられますし、より今よりも趣味の領域で存分に楽しめる時代になりつつあります。

 

皆さまも、また違った感覚でこれら等と向き合いつつ、より一層楽しんで頂けたらなぁ~と思います。

 

それでは!また!

アディオス!!( -`ω-)b💕