GenesisPlanA’s diary(ジェネシスプランA・ダイアリー

主にシミュレーター関連に携わっています。世界的な範囲で扱った実績は多く、現在も複数台所有しています。日々の問い合わせが多く一問一答する側ら、掲載内容は検証・リサーチしたモノを含めて得られた情報など知的財産をオープンにしてます。レビュー等をTwitterやYouTubeなどの動画でも発信しています。現在は海外ブランド数社と友好関係にあり、技術的な面と、マニュアルの和訳にも携わってたりします。また、国内でも技術支援しています。此方の掲載内容は有効な情報を得たいと考える愛読者様への無償奉仕です。

更に本物志向になった!?WRC9インプレッション

(○・∀・)ノ マイド!!ジェネです。

 

実は先日、プレリリースされたラリーSIM『WRC9』をプレイしてみました。

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グラフィックの品質は前作の8とそれ程変わりませんが、中身が大きく進化しておりました。先ずは初動段階でのインプレッションをお伝え出来たら良いなと思います。

 

今回、使用したハードは、FANATEC Podium DDとCSL elite for PlayStation4、CSW2.5と、そしてSimexperience AccuForce Pro V2でテスト。

Podium DDとAccuForceはダイレクトドライブで、CSL elite、CSWはベルトドライブになります。何故、こうしたかと申しますとDD(ダイレクトドライブ)とベルトドライブではFFBの情報量が違うこともあり、より細やかな再現度の有無を調べる為です。

 

ペダル類とか各々の接続方法が異なります。ペダル、シフター、ハンドブレーキはFANATECになります。因みにAccuForceとの抱き合わせの時はペダルをUSB接続で、シフターとハンドブレーキはアダプターを介して接続しております。

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◻️WRC9の進化は如何に!?

先ず感じたのは前作の『8』での低μ路感(滑る)はそのままいい塩梅で演出されています。個人として8は足回りとか固い印象があって、それはそれで楽しいんですが、もっと重量物感が欲しくて物理MODを実装してました。そうする事で箱車の物理感が出ますし、何しろ慣性が付けやすいので振り回しやすくなります。フェイント入れてドリフトしたりとかやり易いのです。

 

今回の新作『WRC9』は初動段階で「おっ!」と思わせる様な味付けがされております。それは、足周りの動きが掴みやすく、荷重移動させ易く、そして、タイヤのグリップの変化も分かりやすい。超ドライビングし易いんです!荷重移動の基本が分かっていれば手に取る様に車の動きが分かる。

それはけしてアーケードな味付けではなくDiRT Rallyシリーズの様にしなやかでもあり、今どきの最新ラリーマシンを操るタイトな質感をも感じる事が出来ます。

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没入するくらい走ってて楽しい!

 

そして何よりも嬉しいのがJAPANラリーが収録されてるんです。実際に走ってみると日本の道路事情っぽい狭さはあるものの、走ってるテンポは日本の道路のつくりそのもの。

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まだ若かりし頃、山奥の林道でターマックやってた時代を思い出します。

( ¯꒳​¯ )ᐝ

 

◻️機構の違いでFFBの情報量に差はあるのか?

没入感を更に底上げしているのはFFBの情報量もあるかと思います。テスト車両はTOYOTAのヤリスを使用しました。

FFBトルクは大凡6~8Nm位の設定で走ってますが、設定値より軽いインフォメーションです。体感的には3分の2くらいでしょうか。

先ず感じたのは路面とタイヤの接地感の変化や、足回りの動きはとにかく瞬間瞬間で分かりやすく、直感的に身体も反応して動いちゃいます(笑)

シフトアップ時のシフトショックの演出や、スリップした時のFFBなどは細やかに情報が来ます。ベルトドライブのハンコンではスリップFFBが柔らかい印象でガガガッってキツく来ないので自然に感じます。

原因としては一瞬のインプットに対しての応答スピードの違いと、ベルトドライブ故の情報飽和が原因と見ております。DDではPodiumもAccuForceもスリップFFBは、ステアリングを小刻みに強くバイブする感じで伝えてくれます。

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しかし、DDでもベルトドライブでも走る楽しさは同じ位であり、より細かいインプットが欲しい場合はDDの方がより一層リアル感を感じる事が出来ますね。

モーター直結故に見方を変えると、ややオーバーなインフォメーションだと思いますが、そこはGを感じない固定SIM機材でも身体が反応するくらい分かりやすくる為の演出だと思っています。

 

◻️画質のクオリティは

画質に関しては前作の8とそれ程変わりません。一昔前のラリーSIMに比べれば格段に綺麗ではありますが(笑)

しかし、比較されるとすると同じジャンルのラリーSIMであるDiRT Rally2.0が出てきますが、DiRT Rally2.0はシャープネスが低いので見た目ソフトな感じで、WRC9に関してはシャープネスが際立つのでモニターやプレイする環境によっては粗く見えてしまうかも知れません。好みの問題でしょうか。

 

◻️トータルの評価は

車体の物理的な動きは、足周りの動きやタイヤのグリップ感も相まって荷重移動を起こしやすく、前作よりも遥かにコントーローラブルになって帰ってきました。前作の8ではPCだと物理的な動きを改善するためのMODが配布されてましたが、それでも動きは『固い』と感じました。デフォルトよりは遥かにいいフィールを得られます。しかし、7から大きく玄人志向に転じた事で評価は上々でしたね。

今作に関しましてはリアルのラリーカーの様な足周りのしなやかさや、路面を蹴り出すグリップ感もかなり良くなっております。

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慣性モーメントが働き、斜めに滑らせながらコーナーを抜けていく感覚は何ともたまりません。

 

スノー路面も、湿ったウェットスノー路面との差別もキチンとFFBからのインフォメーションは差別化されており、伝わってくる情報は違います。そこは体験して頂ければ分かります(笑)

 

圧倒的に多いFFBの情報量と、挙動感は体験する価値はあると思います。

 

後日に配信映像をお届け出来たら良いな!と思っております。

 

 

今回はこの辺で。

 

では!また!

アディオス!!( -`ω-)b💕