GenesisPlanA’s diary(ジェネシスプランA・ダイアリー

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タイヤモデルが変わって走りの質感も爆上がり!RaceRoomRacing/2023年度末の大型アップデート!

マイド!

ᐕ)ノ🌱

 

2023年12月にRaceRoomが更に変わった。同時に実装されたDTM2023 GT2パッケージも当然ながら同時に入手しました。

 

今までのタイヤモデルとどの様に変わったのか?RaceRoomを長きに渡りプレイしてきた私の場合は結論的に言うとかなり好印象!

では、どんな感じになったのか?実は既にLive配信中にインプレッションしているのですが、遅ればせながらブログの方にも記事としてお伝えしたいと思っておりました。

 

RaceRoomのタイヤモデルの変更でどんな風に変わったのか

過去経緯幾度となく変更されているタイヤモデル。他のゲームやSIMにおいてはタイヤモデルが変更になったといっても全く分からないモノもある。そういうものは一体どのようにリアルへフィードバックするのだろうか?と甚だ疑問が残るのだが、RaceRoomみたいに体感的に感じられるものも存在するのだから面白いところ。

物理エンジンは基本的にそういった作用も反映されることが優れている部分だと思いますし、「こんなもんだろ」的なSIMとは違い、きちんと物理的に活かされているのだ。

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今回採用されたのはFALKENブランド。以前のタイヤモデルでもグリップに粘り気があって面白いところではありますが、ほんの少しだけゲームチックな分かり易いグリップの変化があった。スリップした瞬間からザラリとした質感がFFB(フォースフィードバック)としてステアリングから伝わり、その瞬間から手で感じ取ってコントロールしていく訳ですが、少しだらだらと横方向に流れていく傾向ではありましたが、それを感じるままに車体をコントロールしていくのが楽しい部分でもありました。

 

リアルでの話、”縦~横”への変化に合わせてスリップアングルをつけつつコントロールしていく訳ですが、昨今のタイヤの使い方は昔と違ってイメージ的には”縦”・”横”を使う。これはカテゴリーによってそうなのか、そうでないのか全てにおいてそうなのかは分かりませんが、所謂、「今どき」なモデルが今回の大型アップデートで実装されたのである。

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フレンドさんからは「走り難い」という情報を貰っていましたが、実際に走ると「自然」な感じのタイヤの粘り感や、スリップした瞬間からヌメ~っとしたグリップの変化が感じられるが、この質感はプレイに使うハンドルコントローラー(略:ハンコン)で表現できているか否かは分かれると思います。

大きく変更になったためにアップデートの所要時間は長かったので、その日の深夜はテスト走行を断念したのだけれど、次の日に早速テストしはじめから声が出た!

「おもしろい!!」

 

今までのタイヤの使い方とはだいぶ変わるけれども、縦のグリップが相当向上しているために、ブレーキングからの制動距離が凄く・明らかに短く感じられた。

それは他のどの車両に乗っても体験出来る訳で相当な進化を遂げていると個人的に思います。

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その昔、国内のカテゴリーにおいて大活躍したGr.A スカイラインGT-Rだと、今と違って徹底した低床低重心設計では無いので下手すると横転しそうになるくらいに(笑)

グリップバランスが変わったことで物理的な挙動変化も変わっており、サスペンションや車両の物理挙動も当然変わっている。車種やカテゴリーによっては、以前は凄く乗りこなし難かったモノも当然ながら変わっているので少し乗り易くなっていたりと、また違った味わいを見せる。

これは個人的には相当な当たりアップデートだと思いました。

 

rFactor2もスリックタイヤが溶けて粘っている感じも相当好きだけれど、RaceRoomでは更に細やかな路面の凹凸を拾うなど、細やかな情報がステアリングから伝わる事からいろんな観点から楽しめるSIMになった。

 

何回か前だか忘れてしまったが、アップデートでステアリング舵角が狭まってしまったので、個人的には少し落胆していた時期がありましたけれど、今回のアップデートで殆どそれらはどうでも良くなった感じはする(笑)

とにかく走るのが楽しいのです。

 

グリップの限界を感じられやすくなっているので、タイヤが温まるまではペースを上げずに適度にコースを流し、いざタイヤが温まってしまえば「前の周でここのコーナーはグリップが抜けたから今回はこう変えてみよう」とアプローチを変えて模索出来る。

タイムもみるみる内に速くなっていくので目に見えてグリップの向上とタイムアップが分かるのは、体感的なシンクロ感も上がっているので走ってて兎に角楽しいのだ♡

 

また、体験していないプレイヤーは、古くからあるフリーパッケージでもダウンロードして試せるので是非体験してほしい。

またRaceRoomはStoreから新型車両も選んで体験出来るのでテストして感じてみるのも良いだろう。

 

新たに追加されたDTM2023について

今回のアップデートで同時にDTM2023もパッケージとして追加された。

RaceRoomといえば私が乗ってて楽しいWTCRやADACなど他のSIMではなかなか実装しないマニアックなカテゴリーが多く収録されている。もともとRaceRoomをプレイするきっかけになったのは、先に触れたカテゴリーや、GT4カテゴリーのLotusエヴォーラ、X-Bowなど、日本ではあまり馴染みのないレーシング車輛をドライビングしたくてやり始めました。

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勿論、RaceRoomは過去のDTMシリーズをコンスタントに提供してきており、今回も最新のDTM車両を5台追加してきた。

これは個人的にも凄くうれしい♡

 

今回の追加車輛に関しても一通り乗ってみたが、一般的なGT3車輛よりは回頭性がマイルドで、感覚的には従来のDTM車輛よりは曲がり易くなっており、やはり新型車両なのでスタビリティーが高くなっているといった印象。

コックピットに着座した際に座席の位置がミッドマウントされているのでフロント突端までの視点距離が遠くはなるけれど、国内カテゴリーで往年のSuper GT車両も年々レギュレーションで合わせてきている感があるので、それほど違和感も無いだろう。

これを仮にVRでやろうものなら囲まれ感が半端なく、超リアルな体験をしつつ走れる訳なんだから面白くない訳がない!

 

過去に乗り難いと思った旧車両のフィーリングも向上!♡

今回のタイヤモデルで、より自然な粘り感とグリップ感により、物理的な挙動変化が穏やかになり、極端な変化はしない事から、古くからのものから、割と直近で追加実装された車両までをもが実は乗り易くなっている。

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普段からR3Eのバランスは凄く良かったんだけど、どことなく違和感を感じていた部分がこのグリップバランスのイメージのズレだ。実はこの辺も大きく感覚的にも変わっているため、従来から苦手としていた、又は乗り難いと思っていた車両でも操る事が楽しいのだ。これは嬉しいポイントの一つだと思います。

やはりこちらもブレーキング時の制動距離が短く、コーナー侵入時からスッと切り込むと滑らかなコーナーリングをしますし、新型XBOWに関しては、実装当時に凄く期待していたのに、旧タイヤモデルでは「ほんとにこんな感じなの?」と少し不快に思えたのです。・・・が、しかし、新しいタイヤモデルで激変!

以前よりも大きくは変わらないけど不自然さがかなり消えた~といった印象。

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Porsche カレラ964なんて、Hパターンシフター駆使してヒール&トゥーしながら慣性モーメントでコーナーを駆け抜ける喜びだって得られる。元々、面白い個体ではあったが更に奥ゆかしいコントロールが可能になったことで気分も高まる。

 

ジェネシス的総評!

実はR3Eに関しては、VRやヘッドトラキングも使える事もあってか、個人的な評価は高い。メインでプレイしているrFactor2も同様に愛用しているレーシングSIMではあるが、ソフトウェアの安定度や今回の新しいタイヤモデルによるフィーリングの向上により、rFactor2より一番リアルチックな位置づけのシミュレーターとなりました。それはiRacingやACよりも個人的な評価が高くなったと言えましょう。

 

VRに関して言えば丁度いいグラフィックで、何故この様な質感の画像なんだろうと思いますがレンズ越しに見えるその映像は自然にさえ感じます。

日本人的に、日本語表記じゃないと抵抗感があるとして、日本国内ではちょっとマイナーな位置づけのレーシングSIMだけど、質感は本物感あります。

 

Sector3のRaceRoomは元々の物理エンジンの質感はrFactor2と酷似して好んでいたレーシングSIMだっただけに今回のビックアップデートは嬉しい。

ランボルギーニのラインナップは無いものの、WTCR、ADAC、DTMなどちょっとマニアックであるが、一番乗りたいカテゴリーでもあり、これからドラテク磨く人にとってもお薦めのSIMであると思います。

 

体験するには一番古いノーマルパックが無料で試せるものの、Store内で試乗も可能であったり、欲しい車があるとするならばリバリー1色からでも買えるのでリーズナブル。

 

近々、ASSETTO CORSA COMPETIZIONEでも実装されるGT2カテゴリーにおいてもR3Eでは既にラインナップとして持っているので、先んじて楽しめます。

 

気になる方は是非、お試し下さい。