マイドです!
ついに解禁!2024年2月20日に”Le Mans Ultimate”がリリース~スタート!
で、昨晩早速走ってみたのでインプレッションします。
先ず、一言申し上げておきますが、このSiMはまだ"アーリーアクセス"なのですよぉ!
勿論、動画の中でも感じられたことをお話ししてはいるのですが、チャンネルを知らない読者の方々、そしてLe Mans Ultimateを気になってらっしゃる方々に向けて情報発信致します。
さて、このLe Mans Ultimateは、そのタイトルからLe Mans(ル・マン)だけを連想しがちですが、WECというレースカテゴリーにも該当しますし属します。なので、ル・マンといえばサルトサーキットを舞台にしていると思われますが、現段階でこのLe Mans Ultimateは7つのコースが収録されています。
この流れはASSETTO CORSA COMPETIZIONEにも言える事で、リアルのカテゴリーの括りとしてパッケージされています。
ではWECの舞台はというと~
・カタール(ルサイル・インターナショナル・サーキット)
・イモラ(イモラ・サーキット)
・スパフランコルシャン(スパ・フランコルシャン・サーキット)
・ル・マン(サルト・サーキット)
・ローン・スター・ル・マン(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)
・富士(富士スピードウェイ)
・バーレーン(パーレーン・インターナショナル・サーキット)
となっています。※2024年WECカレンダーより
現段階ではLe Mans Ultimateは7つのサーキットを収録。2024年カレンダーをなぞるならば未だ収録していないサーキットが追加実装されるはず。そして気になる車輛ですが、ハイパーカーだけでも2024年度は既存メーカーのトヨタ、プジョー、フェラーリ、ポルシェ、キャデラックの5社に、新顔”のランボルギーニとBMW、アルピーヌ、さらにはイソッタ・フラスキーニの4社が参入し、参加ブランド数は計9つになるのではないかと推測しています。
ル・マン・ハイパーカー(LMH)規定のハイブリッド車を走らせるTOYOTA GAZOO Racingとプジョー・トタルエナジーズは今季と同様に2台体制を敷く。また、LMDhマシンを投じるキャデラック・レーシングのシングルカー体制も。
ニューカマーでは、今シーズンのLMP2クラスでシリーズチャンピオンを獲得したBMW MチームWRTが、2台のBMW MハイブリッドV8で参戦するという情報や、アルピーヌ・エンデュランス・チームもA424も予定だとしている。ランボルギーニ・アイアン・リンクスはランボルギーニSC63と、今後もしかしたらLe Mans Ultimateにも随時実装されていくのではと期待している。
LMP2やGTEカテゴリーにおいても多く、ここでは内容にボリュームが出てしまうので、WECの詳しい情報については検索して見て頂くと良いだろう。
さて、このLe Mans Ultimateに関しての物理的な動きはどうか?という事であるけれども、LMUにはStudio397が制作に関わっているのでお察しになるとは思いますが、既存のシミュレーターソフトであるrFactor2に似ている。
rFactor2の物理エンジンは、タイヤと路面とのグリップ間や溶けて粘っている感じがリアルに最も近いという事で、皆様がご存知のACやACC、R3E、iRacingなどは、このシミュレーターソフトの物理的な演算処理がベンチマークとなっている。
現段階において最も近しいラバーの質感を得られるのは新しいタイヤモデルになったRaceRoomRacingかなと個人的には思います。つい最近ですがFALKENタイヤになってから粘るラバーの質感が凄く感じられる様になり、更に楽しくなったので嬉しい限りです。
昔から馴染みのあるプレイヤー(特に海外のレースチームやレーサー)は既知である存在であるし、今ある有名どころのSIMソフトは、元々Studio397スタッフから派生で生まれた製作チームであるという事もあるけれども、独自の路線で各々で道を切り開いていった形が今のブランドである。
このリアルチックな物理エンジンにMOD色を残しているのも、各チームが己のブランドの車両を製作し、それをドライバーに載せてコースシミュレートさせるという事が目的であるので、それが今や一般のプレイヤーである私達が利用して楽しめるという時代になったのです。
ではLe Mans UltimateってrFactor2なの?って言われるとちょっと違う。
これは今どきホイールコントローラー(日本での俗称:ハンコン)で、感じられるFFBという情報は少々異なれど、このSIMソフトに予め情報としてインプットされているモノを上手く反映させることが出来たなら、よりリアリティーを感じる事が出来るでしょう。
今回のテストに使用したのは今ではお馴染みの存在となったCAMMUSのDDWB2021。
FFBセッティングは暫定で以前にセットを出してあったiRacingのものをベースに少々手直ししてみましたが、良い感じのFFBが得られるようになりました。
これは放送する数分前にセットを出してありましたので、その質感を継続的に得られるかの確認をすると共に、YouTubeでの配信もしておりました。
rFactor2の様なラバーが粘る質感と、スリップアングルでよじれる様に動くタイヤからの情報。また、一新された最新コースの路面情報が細やかに突き上げる感じが得られ、縁石に乗った瞬間もスピードレンジにマッチした、タイヤがそれを踏んでいく細やかな振動を感じることが出来ました。
結論から言うとrFactor2の進化系とでも申しましょうか。
次の世代のrFactorがあるとするならば、こんな感じに進化するんだろうな~って感じでしたし、個人的には好感触でした。
従来のrFactor系とは一つ突き抜けたFFB特性で、今後のStudio397はこの物理エンジンをベースに次世代のrFactorを作り上げていくのか~と思いますね。今後の活躍に期待❣
さて、現在までの問題点や課題について、私なりに少し検証してみました。
問題点として
先ずは次のステージに移行する遅延が大きい事と待機時間が長い事。
これに関しては2024年2月22日時点まででテストをしていて明確になっている点を挙げていきます。
因みに自分のゲーミングPCスペックは以下になります。
- AMD Ryzen9 7900X
- ASUS TUF GAMING X670E-PLUS
- Corsair DDR5 6000 32G
- CドライブSATA SSD⇒Cドライブのみ以前のPCより移植。近々にM.2に変更予定
- DドライブM.2 SSD(ゲームデータ)
- ASUS NVidia RTX 4070Ti
- 電源1000W
御覧の様に過剰なスペックではないものの、誰しもが少し頑張れば揃うセットに敢えて留めているスペックにしています。そこを踏まえて”Le Mans Ultimate”でプレイした場合の現状は~
- 実はGPUにかなり依存するSIMで現段階において頭打ちになる傾向である。98%~99%ほど張り付く傾向。画質設定をUltra⇒Lowに変更しても差ほど変わらない事から、どうやらNVidiaのドライバー側の処理か、Le Mans Ultimat側との相互関係が現段階において保たれていない傾向が伺えます。ページ間の大きな遅延(97%以降から100%になるまでの時間が掛かる)の点についても、恐らくはコレが起因しているものと考えます。
- ホイールコントローラー(ハンコン)によって互換又は異変があることが分かっています。FANATEC CSL DDやGT DD、そしてCSL elite、スラストマスター製のコントローラーの一部に不具合が発生しています。コーナーではFFBが来るものの、ストレートではスカスカだったりする事がある。しかし、問題なく使用できている人も居たりするため、PCを含めプレイ環境において著しく不安定な部分がある傾向の様です。
因みにこれらの一部は公式より近々に修正パッチが入るという告知がありました。
- に関してはRadeon GPUでは試せていないので分からない部分はありますが、NVidiaに関してはRTX3000番台、RTX4000番台においてもGPU使用率がMax近くで頭打ちする傾向の様で、実際に走行中にはUltra画質にして走ってもそれほど重たくカクツク事もないので何かがトリガーになっているという事で、ピットに戻った際のメニュー画面において過剰に重たい傾向になっている事から、バックで何かが重複して動いているという感じでした。また、フリーズかと思われる長い滞空時間(レース待機画面に移行するまで)については96とか97%で停滞していても100%になるには、短くも長くもマチマチで、少し時間が掛かる事があるけれど、時には1分以下、時にはそれ以上待っていれば画面が切り替わるタイミングが来る。2024年2月22日の朝に公式から発表された内容で軽減するか、又はNVidiaの最新ドライバーでDLSSで軽く処理されるのかは今のところ不明です。
- に関してはFANATECコントローラーのユーザーの多くはストレートでスカスカで、コーナーではそれなりなFFBがくるという事から上手く作用していない傾向が伺えました。仮に他のユーザーでもCSL DDで問題なく作動している人も居るため、状況としてはマチマチといったところです。しかし、此方も2024年2月22日の朝に公式から修正パッチが入る旨を公表していますので、遅かれ早かれ対応されるのではないかと思います。
尚、これらの観察に関しては、PCだとデバイスマネージャーでも見ることが出来ます。
コントローラーに関しては、そのコントローラーに関連するアプリケーションとSIMとの相互観察が必要になると思います。
現段階でこの程度の問題点が挙がっている事から、アーリーアクセス版とはいえ初日から安定している部分も多いため、全く遊べていない訳でもないので概ね合格点と言えると思います。
某有名なSIMでさえも完全体に近い形になるまで約1年ほど掛かっているため、Le Mans Ultimatはそこそこ完成度が高い状態でリリースされているのではないだろうか?というのが率直な感想です。
プレイしてしまえば次世代rFactorを伺えるような最もリアリティーのあるSIMに
実際に”これがリアルだ”といえるSIMソフトウェアって数少ないですよね。
そんな中にももうひとつ加わりそうなLe Mans Ultimat。
まだ”アーリーアクセス”版ではあるので、そこは安定するまで少しだけ気長に待ちましょう!
初動段階での酷評レビューが目立ちますが、あまり参考にはなりません。
ご自身のPC環境や、健康状態など全て環境が揃った状態で評価すべきであるし、何しろ、個々の修正箇所を洗うためのアーリーアクセス。いきなりすべてを求めてはいけません。
尚、家庭用ゲーム機である対応機種に対する提供の可能性はあるのか?という問いに対しては、「何らかの方法で提供出来ないかという事を模索している」ということから、PS5とかXBOXへの実装は、各ブランドのダウンコンバートソフトとかライセンスを含む契約上の内容とかは未だ不明なので、可能性としては今のところ薄いかなーと。