皆様が所有しているであろうFANATEC CSW又はCSL eliteにはチューニングコマンドが備わっています。一般的に知られるFFB(フォースフィードバック)を含め、細やかに調整出来る様になっています。
他社のハンコンとは異なり、本体となるホイールベース&ステアリングで予め5パターンをお好みでカスタマイズ&メモリーしておけるのがFANATECハンコンの便利機能。それはPCが無くても行えるので非常に容易な手段で変更が可能となっております。勿論、同社製ハンコンPodium DDにもこの機能が備わっています。
FANATECユーザーでありながら、この辺の機能は「これは何?」と思いつつ、無調整で使っている人も過去に私の周りでは何人か居ました。ユーザーでありながら意外と知り得ない情報だったりするので、お節介焼きのジェネシスはこれらの情報を載せちゃいます!(笑)
英文のマニュアルを読めるユーザー様は既に既知な情報だと思いますが、この記事は英文が分からないユーザー様向けに情報提供という形で掲載したいと思います。私が提供したFANATEC CSL等のホイールユーザー様にはサービスとして受け止めて頂きたく、そしてこれ等を参考にして頂ければ幸いです。
◻️先ずはステアリングのメニューボタンを押してみよう
ステアリングホイールに備わるチューニングメニューボタンを押して、チューニングメニューをアクティブにすると、FANATECステアリングホイールのチューニングディスプレイにチューニングメニューが表示されます。このボタンの呼称は「ホットキー」。
ホットキーは、BMW wheel GT2等ではインジゲーター左側にある小さなボタンがありますのでそれに該当します。
チューニングメニューをナビゲートするには、FANATECステアリングホイールのFunkySwitch(ファンキースイッチ)を上下左右に押すか、時計回り/反時計回りに回します。
※注:ClubSport Universal Hubでは、Universal Hubの上部にあるD-Padボタンも使用できるため、個別のFファンキースイッチを操作する必要はありません。
尚、設定した後に元に戻せなくなるなんて事の無いようにデフォルト値も記載してあります。参考にして下さい。但し、新しいフォームウェアアップデートを行った際には強制的にデフォルト値に戻されますので、都度、好みの設定値は覚えておくようにしましょう。
◻️S_1~S_5(セットアップ)
予め5パターンの設定を記憶できる機能を持っています。個々で割り当ててゲームまたはSIMで使い分けも出来ます。
設定範囲:S_1 ... S_5設定のデフォルト:S_1
ClubSport Wheel Base V2.5並びにCSLには、調整値を互いに独立して保存するための5つの異なるセットアップが用意されています。 使用されているアクティブなセットアップを変更するには、FANATECステアリングホイールのFunkySwitchで上下方向を押すか、FunkySwitchを時計回り/反時計回りに回します。
◻️SEN(感度=ステアリング角度)
SEN範囲:090~900° ※CSLは90~1080°、OFF / Aut SENデフォルト:OFF / Aut(※CSLはMAX1080°時にAut表示)
感度はステアリング角度を定義します。 SENが090に設定されている場合、ステアリングホイールのみを90°(キャリブレーションされた中心位置から左側に45°、右側に45°)回すことができます。 SENが900に設定されている場合、ステアリングホイールは機械的に最大900°(調整された中心位置から左側に450°、右側に450°)の機械的方法で調整できます。 SENがOFF / Autに設定されている場合、感度はPCドライバーによって制御されます。
または、一部のゲームでさえこの機能をサポートします(例:Codemasters F1およびGT5)。 使用されているアクティブな値を変更するには、FANATECステアリングホイールのFunkySwitchで上下方向を押すか、FunkySwitchを時計回り/反時計回りに回します。 ファームウェア094以降、値OFFは「Aut」と呼ばれます。 これは、ドライバーとゲームがリモートでこの設定を自動的に変更できることを意味します。
PlayStation4やXbox ONEも同様です。
◻️FF(フォースフィードバック)
FF範囲:OFF、010 ... 100
FFデフォルト:100
フォースフィードバックは、ソフトウェア/ゲームからのフォースフィードバック効果がClubSport Wheel Base V2.5又はCSLに送信されるときのモーターの最大出力=強度を定義します。 FFがOFFに設定されている場合、ClubSport Wheel Base V2.5又はCSLのモーターによって実行されるフォースフィードバック効果はありません。 FFが010に設定されている場合、モーターは最大モーター出力の10%のみを実行します。 FFが100に設定されている場合、モーターは最大モーター出力の100%を実行します。 使用されているアクティブな値を変更するには、FANATECステアリングホイールのFunkySwitchで上下方向を押すか、FunkySwitchを時計回り/反時計回りに回します。
※PlayStation4やXbox ONEなどはコンシュマー機の安全基準に準じてパワーを抑制させるので、表示数値は同じですが、体感的なパワーは異なります。
◻️SHO(ショック)
SHOの範囲:OFF、010~100
SHOのデフォルト:100
FANATECステアリングホイール内の衝撃/振動モーターの強度は、100%から0%に調整できます。 これらの振動モーターは、ゲーム(Fanatec SDK)で直接使用することも、ABS機能で使用することもできます。
※BMW GT2ステアリング等には振動機能が備わります。
◻️ABS
ABS範囲:000~100 、OFF
ABSデフォルト:OFF
この機能を使用すると、ブレーキ入力に関する直接の感覚的なフィードバックを得ることができます。 値を100に設定すると、ゲームに100%のブレーキ入力を与えるとすぐに振動が始まります。 95%に設定すると、ブレーキを95%以上に押すと振動が始まります。 ABS機能は、ホイールリム内の振動(SHOTINを「0」に設定することでオフにできます)およびCSP(V2やV3)ペダルセットの振動モーターを使用します(USBでなく個別にホイールに直接接続されている場合)。 開発者がFanatec SDKを使用する場合、ABSはゲームによって動的にシミュレートすることもできます。 使用されているアクティブな値を変更するには、FANATECステアリングホイールのFunkySwitchで上下方向を押すか、FunkySwitchを時計回り/反時計回りに回します。
※V2、V3ペダルにはアクセルとブレーキペダルの背面に振動を発生させる回転ウェイトが備わっています。
※PlayStation4やXbox ONEでは、プレイするゲーム又はSIMによっては対応していない為に動かない場合があります。
◻️DRI(ドリフトモード)
DRIの範囲:-05~-01 、OFF、001~005
DRIのデフォルト:-05
ドリフトモードは、ホイールの全体的な抵抗を減らし、ホイールをより簡単に回転させることができます。 それはほとんどパワーステアリングのように機能します。 -05からOFFの範囲でホイールの基本的な減衰を減らし、001から005の範囲でホイールをより速く回転させます。値が-05を超える値に設定されている場合(またはゲームのFFBがこの機能に干渉する場合) )振動が発生する場合があります。 その場合は、値を減らすか、DRIを「-05」に変更します。
使用されているアクティブな値を変更するには、Fanatec Steering WheelのFunky-Switchで上下方向を押すか、FunkySwitchを時計回り/反時計回りに回します。 「-05」から「-01」はダンパー効果(ナチュラルダンパー)、OFFはダンパー効果なし、001以上はステアリングホイールを加速するためのモーター支援付きです。
◻️FOR(力)、SPR(バネ)、DPR(ダンパー)
範囲:オフ
SPR範囲:オフ
DPR範囲:オフ
010~120
010~120
010~120
デフォルト:100(%)
SPRデフォルト:100(%)
DPRのデフォルト:100(%)
これらのフォースフィードバックは、ゲームのフォースフィードバック信号を変更する機能を提供します(ゲームがこれらの効果を使用する場合にのみ適用可能)。
理論的には、ゲームが送信できる信号には、フォース(ホイールを特別な方向に押す)、スプリング(ホイールを中心に向かって引っ張る)、ダンパー(摩擦を発生させる)の3種類があります。 すべてのゲームがすべての種類の効果を使用するわけではなく、一部のゲームはすべての異なる感情を作成するために1つの種類のみを使用します。 CSW又はCSLのチューニングメニューを使用して、これらのさまざまな効果を個別に増減できます。 使用されているアクティブな値を変更するには、FANATECステアリングホイールのFunkySwitchで上下方向を押すか、FunkySwitchを時計回り/反時計回りに回します。
※注:SPRが低い値または「オフ」に設定されている場合、ClubSport Wheel Base V2.5又はCSLは、キャリブレーションの実行後、取り付けられたステアリングホイールを正しい中心位置に移動できません。 Xbox Oneではフォース、スプリング、ダンパーモディファイアーを使用できません。これらの分離されたFFB信号はXbox Oneフォースフィードバックシステムでは使用されないため、ホイールベースがXbox Oneモードの場合は表示されません。
◻️FEI(Force Effect Intensity)
FEI範囲:OFF~100
FEIデフォルト:100
このパラメーターは、フォースエフェクトの強度を調整し、エフェクトをより滑らかにすることができます。OFFは非常に滑らかでノイズが少なく、100は非常にシャープで直接的なノイズです。 このパラメーターを調整すると、ゲームによってはホイールのフィーリングが向上します。 これは、特にテーブルやリグに組み立てられたベースのノイズレベルを下げるのに役立ちます。
◻️BRF(ブレーキ力)
BRF範囲:OFF 010~100
BRFデフォルト:050
このブレーキ力調整機能により、好みに応じてブレーキ感を調整できます。BRFを100に上げると、ユーザーは100%のブレーキ信号を得るために最小限の力でブレーキを押す必要があります。 BRFをオフにすると、ユーザーは100%のブレーキ信号を得るために最大の力でのみブレーキを押す必要があります。
PCドライバーのブレーキ信号レベルを確認するか、接続されているステアリングホイールのRevLEDで確認できます(ステアリングホイールのタイプによって異なります)。 使用中のアクティブな値を変更するには、上または下の方向を押します
FANATECステアリングホイールのFunkySwitchまたはFunkySwitchを時計回り/反時計回りに回します。
※組み合わせるペダルキットや個人の脚力に応じて調整する事をオススメします。
◻️MODE切り替え
本体右側の電源ボタンの下にMODEボタンがあります。
PCだと赤
Xbox ONEだと黄緑
PlayStation4だと青 ※CSL elite for PlayStation4
V2モードは紫
ボタンは押す度、又は長押しで切り替わります。
以上になります。
設定マニュアルとして御活用下さい。
(〃・д・) -д-))ペコリン
では!また!
アディオス!!( -`ω-)b💕