GenesisPlanA’s diary(ジェネシスプランA・ダイアリー

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2024年どこよりも詳しい最新情報!CAMMUS新型ダイレクトドライブ登場!”C12”のすべて~

マイド!

 

今回の記事は2024年度初旬にCAMMUSからの新型DD(ダイレクトドライブ)

”C12”が登場する!という事で内容をご紹介する。

(※この記事は2023年12月12日頃から書き始めています)

以前にも軽く匂わせた記事内容をお送りしておりますが、今回はラスベガスで行われた国際展示イベントSECが終わったことで、CAMMUS側からも公開OKが出たという事でお披露目する。

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さて、CAMMUS(ケーマス)と言えばダイレクトドライブの一般的な情報を覆した先陣のロートルク型ダイレクトドライブ”C5”が先んじて販売されたが、よく聞かれるのがスペックと使用感。

 

此れに関しては既に以前から私も常々説明しておりますが、後にこのC5を体験されたYouTuberなどが口を揃えてM社のDDとは比較にならない位にパワフルであり、F社のブーストキットと比較してもそれ以上の体感パワーとフィーリングだと言っております。

実は現段階においても最新ファームウェアーで上限解放されているみたいで、プレイするレーシングSIMにおいては大人であっても100%トルクで扱うのが大変なほど力強いデバイスなのです。

そう!CAMMUSはモデルのタイプのベースになる位置づけは名前に反映されているものの、他社のダイレクトドライブとは比較にならない位にパワフルでタフな造りをしているのです。

C5と言えども体感的なパワー差はFANATECのCSL DDの8Nmブーストキット以上、MOZA RacingのR12相当かなと。

 

さて、今回登場する新型ダイレクトドライブである”CAMMUS C12”とはどんなものなのかをご紹介していく事と致しましょう。

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実際に初期型プロトタイプが手元に届いたのは、既存の”C5”改良バージョンをテストしている最中に追加で贈られてきたものだ。今回、CAMMUSとして追加でラインナップされる”C12”が到着したのは、タイミング的には2023年12月5日ほどだったと記憶しています。到着初日からシェイクダウンテストを開始しています。

 

私も当時は何が送られてきたのか知らされていなかったがサプライズ的な感じだったのかも知れません。濁した言い回しされていたので(笑)

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CAMMUSに対しては兼ねてからリクエストしていた、今までとは異なる、ちょっと派手目なデザインと装飾を施した新型DDである”C12”。

これをパット見て「やるじゃんCAMMUS」

ボディー構成は相変わらずの高強度で、ボタン以外の主要部品は金属とカーボンで構成されている。

新たに増設された両端部に備わるダイヤルはアルミの削りだしだ。

下部両サイドに備わるシルバーのジョグキーは、左がマウスモード、右がダイヤルとPUSHも兼ねている。

更に下部に備わる黒いダイヤルはPUSHも出来るので、各ボタン、各ダイヤルなどを併せるとかなりな盛り沢山な構成となっている。

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贅沢な造りはいつものCAMMUSスタイルであり、他社のDDコントローラーと比較しても高級感がある。だが、そこはCAMMUS。

見た目の質感もさることながら、触った感触も贅沢だ。

これはC12に限った事ではないけれど、CAMMUSブランドは基本的にこの様な造りが主だったポイントだ。

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堀深いヒートシンク形状の背面。C5ではフラットな背面デザインでしたが、C12では放熱性を相当重視した設計となっています。

しかし、フルトルクで何時間もプレイしていましたが、全く熱くなることも無く、ほんのりとも全然熱は発していなかったので、この高効率で過剰な冷却効果が凄い!

 

通常、熱でパワーが垂れてくるといった他社のDDはあるけれども、C12は継続的に安定しており、私もこのコンパクトなボディーでこれ程までのクーリング性能を持っていることに驚きました。
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CAMMUSとしては全く新設計の大型パドルシフト。ストロークは適度にあってコチコチと子気味の良い感触と確かな節度感のあるシフトフィールが得られている。

材質はアルミでパネルはドライカーボンを採用。

素早くシフトするF1においても正確にシフトが可能なので気持ち的に全く阻害される要素は無かったですね。これは凄く良いです。

10万円かそれ以上のクラスのステアリングについているパドルシフトの質感と同等かなと。節度感としっかりした感触はちょっと病みつきになります。

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ダイヤルで唯一樹脂パーツを使っている部分はこんなとこくらい。PUSHは出来ないので回転させるのみです。

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CAMMUS Cシリーズと言えば、このボディー全体がモーター!

深度が短く、モーターは大口径なので、通常の10Nm超えハイトルクDDでは出ない、鋭く細かいFFB表現と、力強い粘りのあるパワーを絞り出す。

C12と言えどもCAMMUSの規格としては12Nmと位置づけになっているけど、体感パワー的には上のクラスのDDWB21(CAMMUS規格15Nm)と近しい。

MOZA RacingのR16相当かそれより少しパワーが余裕であるくらい。FANATEC Podium DD1とか同クラス帯でも張り合えるくらいの力強さをもっている。

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ボタンのイルミに関しては、最初は淡色でしたが、異色で切り替えられるようにプログラムを変えてあります。現行のファームウェアではそれが普通に実装されていますので、任意で好きなカラーが選べるようになっています。

ピットアウト時にレンジメーターの両サイドのイルミも光る様になっていますし、センターの文字盤も大口径のものを採用しているので視認性は抜群です。

 

ライバル機種と比較して
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所有しているMOZA RacingのR16とR21。R16よりもC12は少しトルクは上回るかなと。

CAMMUS C12は全域でトルクフルで細かく表現するのでその質感の体感差は全然違う。

 

MOZA RacingはSumucube2と同じくFFBを過剰表現するのですが、どちらかと言うと中間域での抜けが気になる。だから波が大きいので瞬間的な力強さは感じる。

初めてのDDでこれを使うなら「あ~DD楽しいな」と思えるのがMOZA Racingの特徴であるので、深い懐の深いFFBを堪能するなら将来的にこのDDに慣れた頃に飽きてしまう可能性も。
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FANATECだとClubSport DD(12Nm・15Nm)やPodium DD1もライバルになるかと。

FANATEC Poddiumは良い意味ではフラットな傾向のDDですが、一辺倒な感じで感じるFFBの感触はとにかく硬くてタイト。

実は滑った時のエフェクトがヒトによっては分かり難いという傾向があって、この辺のエンコード処理が苦手な様で、MOZA RacingやSumucube2、CAMMUSと全く異なる印象。

リアルチックではないカクっとしたモーターの抜け感がPodiumの特徴だ。

発売してから年数も経っているので設計に古さを感じるかなと。
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言わずと知れたCAMMUSブームの先駆けとなったお兄ちゃん。CAMMUS DDWB21

奥ゆかしいFFBの表現とCAMMUS規格では15Nmクラスになるものの、実は20Nm近くのパワーを発揮する凄いやつ。

CAMMUS C12との違いはFFB体感的なパワーの質感が異なる。

奥ゆかしい粘りの強いFFB表現をするのがDDWB21で、シャキシャキと歯切れのいいFFB表現をするのがC12といった印象だろうか。

C12は瞬間的な抜け⇒加力の表現がこれより強い印象なので、感覚的に鈍い傾向のヒトでもそれを感じることが出来ると思います。
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SimExperience AccuForceProV2(アキュフォース・プロ・ブイツー)は今ではマイナーな存在ですけど、保持トルクは13Nmでピークトルクは実は先程紹介したDD達とヒケをとりません。メーカーによってはピークトルクで謳ったり、保持トルクで謳ったりするけど、このDDの本当のパワーを知るものはユーザーしか居ない。それほどパワフルなユニットなんです。

AccuForceProV2はぱっと見シンプルなDDですけど、その見掛けより裏腹にダイナミックなFFBの表現の仕方をします。しかし、作動音がノイジーなので少々煩いかと思われますがFFBは絶品です。

やはりこれもCAMMUS C12と比較するならば、パワー的にはC12は同等かそれ以上。

FFBの表現もC12の方が緻密で細かい表現をします。

 

写真は載せていませんが、CAMMUS C12のライバル機種はこれ以外にSimucube2のSPORT以上~Pro以下、SIMAGIC αも該当すると思います。

 

最後に

文章だけで細かいニュアンスの部分までお伝えするのは難しいので、今後は動画でも手元カメラなどでもお見せしていくとは思いますが、CAMMUS C12は兎に角楽しい。

独自性を行く新時代のモーターの設計もEVスーパーカーやEVレーシングカートなどを手掛けるメーカーだけあってモーターの特性を引き出すことを良く知っているCAMMUS。

これはDDコントローラーに関しても新時代の幕開けともいえる全く新しいカタチであり、これらの技術を活かして次なる次世代のコントローラー開発にも活かせると思っています。

 

奥ゆかしい粘りの強いCAMMUS DDWB21、歯切れの良い表現を繰りなすCAMMUS C12。最早ハイトルク、ハイクラスのDDに割って入ってきたこの新しいユニットは、そのコンパクトさ故にクランプでデスクに固定も出来るので場所も食わないという部分においてもメリットとしてプラスになる。

勿論、私の様にクランプを使わずにコックピットに直接固定して使えるので、使い方はマルチだ。

 

また、此方も実は2024年2月28日より予約販売開始となっています。

尚、割引クーポンも使えるので是非とも少しでもお得にこのCAMMUS C12を楽しんで欲しい!

https://cammusracing.com/?ref=sOniIlnTM578KL

割引🈹クーポンコードは「genesis」です。

◝(⑅•ᴗ•⑅)◜