GenesisPlanA’s diary(ジェネシスプランA・ダイアリー

主にシミュレーター関連に携わっています。世界的な範囲で扱った実績は多く、現在も複数台所有しています。日々の問い合わせが多く一問一答する側ら、掲載内容は検証・リサーチしたモノを含めて得られた情報など知的財産をオープンにしてます。レビュー等をTwitterやYouTubeなどの動画でも発信しています。現在は海外ブランド数社と友好関係にあり、技術的な面と、マニュアルの和訳にも携わってたりします。また、国内でも技術支援しています。此方の掲載内容は有効な情報を得たいと考える愛読者様への無償奉仕です。

格安のハンコンでレーシングSIMデビュー!のススメ。今でも現役で使える古い格安FFB付きハンコンを検証する

どうも!

ジェネです!

(๑•̀ㅁ•́ฅ✨

 

今回はチョイとばかり面白い企画をやってみました(笑)

(๑´▽`๑)

 

それは、PS2PS3世代のFFB(フォースフィードバック)機能付きのハンドルコントローラーLogicool「GT Force Pro」を使って、PCで本格的なレーシングSIMでのドライビングはどうか?というものです。決して茶化しではありませんので検証は大マジです!

目指せ!レーシングSIMレーサー!

(ΦωΦ)フフフ…

 

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これは私が所有しているGT Force Proですが、あまり使っておらずクローゼットに大切に保管されていたものです。コチラを使って検証しようと思い立ったのは、周りで、特に学生さんとか資金面で苦労されてる方々が多く、ハンコンまで手がいかない、又は欲しいけど買うまでには気持ちが行かないとか、色んな要素があったりします。

かと言って、折角なのでレーシングSIMを楽しむならパット(コントローラー)よりFFB付きハンコンの方が数倍楽しめるので、この企画を参考に実装して欲しいです(笑)

 

仮にFFB無しのスラストマスターT80やホリコン、又はコピー商品のハンコンだと1万円超え~2万程度の価格帯で売られていますが、折角なのでFFB付きのハンコンで格安で手に入るなら゛あり゛なんじゃないかな?と思います。因みに割と安い価格帯でもLogicool G27とかスラストマスターT150辺りのハンコンでも中古でいい値段しちゃいますもんね!

正直言って高いです。

 

◻️GT Force Pro

実はこの一世代前にもGT Forceってハンコンがあったのですけど、使えなくはありません。ですが、個体も少なく、ハンドル切れ角も少ない、、、。中古の相場を見ても差額は余り無い。ならばGT Force Proの方が規格も新しく、フォースフィードバック(以下FFBと記載)もより豊かなので、今回はコチラを推します。

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調べたところ、中古の相場は大体5000円前後の価格帯でオークションやメルカリなどで売られています。本体はUSBと電源用のアダプターを備えていますのですが、特にアダプターは欠品していると手に入ることすら難しいので欠品してないものをオススメします!

右側には固定式のシーケンシャルシフト(前でシフトダウン、引くとシフトアップする)が備わっていますがストロークは短いので手首の返しだけでもシフトチェンジが出来ます。

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勿論、ステアリングの背面にはパドルシフトも備わっています。(シフトと言うよりはボタンの様な仕様)

ハンドル径は240φなのでスラストマスターのT80やホリコンと同じくらいでしょうか。

グリップ部の材質は硬質ゴム系の様な強力なグリップ感がありますが、私のは保存状態が良かったのか、ベタつかず手に匂いが付かないのですが、この質感から察するにエンプラに軟質ポリアミド系?の素材がブレンドされたものではないか?と思います。

天然ゴム製品だと匂いも出ますし、可塑剤なるものも配合されますので経年と共に表面がネチャネチャになったりする事もあったりします。私のはネチャネチャはしていません。

 

固定方法は、Logicool G29とかと同じく本体上にあるダイヤルを締める事でテーブル等に固定できます。

質感的にはステアリングを回した感じはG29の様なギア咬みの様なゴリゴリ感は無く、細かく小さな擬音はするものの非常にスムーズです。G29は過大なトルクが掛かるとギアを保護する様に出来てますのでゴリゴリ音を立ててトルクを逃がしますが、GT Force Proはそれがありません。恐らくですが、この時代のハンコンは怪我防止という意味合いでの安全基準が未だ曖昧で、その辺を加味して設計されていないものと思われます。ですので、最大荷重のトルクは体感的にはG29より強力に感じます。(ステアリング径も小さいことも相まって)

ギア鳴りもしないのですがギュインギュインという微かに音がする程度です。静音性は高いと言えましょう。

 

あと、レーシングSIMのメニューの設定で、FFBの大きさ、センターFFBや路面からのインフォメーションとかを調整出来るSIMなら、より豊かなFFBを得られるでしょう。

シーケンシャルシフトはサイドブレーキに割当てる事も出来ますよ!

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ペダルは2ペダル仕様となってます。踏み込みの硬さは柔らかいですが、細やかなペダルワークに対してちゃんと追従してくれます。特にアクセルコントロールは現役のハンコンとそれほど差はないかと思います。

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ネットで検索してLogitecのサイトから、こいつを認識&調整可能にする為にアプリケーションをダウンロードしておきましょう。勿論、無料です(笑)

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これでWindows10でも使えるようになる訳です。

ダウンロードしてGT Force Proを繋いだら、勝手にハンドルが動いてキャリブレーション(補正)が作動します。

キャリブレーションが終わったら、アプリケーションを立ち上げて各部の作動状態&認識状態をチェックをしましょう。非常に簡単です。

ハンドル切れ角は900°まで対応しています。

 

◻️FORZA MOTOR SPORT7での検証

ハンコン個体は個別認識はしませんが、ステアリングを含めて割り当ててあげれば正常に動きました。

シーケンシャルシフターは、都度どちらを優先するかはプレイヤーによって異なりますので好みで使い分けて頂ければと思います。

ハンドル径が小さめなので切り過ぎるとピーキーさを感じるかも、しれませんが慣れれば問題ないと思います。切り込んだ感触はリニアに反応しますし、ブレーキ&アクセルも細かいアクションに対してちゃんと追従してくれます。

ステアリング舵角もズレは無く妥当でした。

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◻️最新のGRID(2019)での検証

まだ発売されたばかりのGRIDでも検証してみました。驚いた事にコントローラー設定でGT Force Proとして認識されていました!(笑)

古いハンコンでもちゃんとドライバソフトを実装してるなんて凄いぞGRID!!

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上級設定メニューを開いて各部のFFBを調整してみます。私は個人でメインFFBを130くらい、路面からのインフォメーション関連のFFBを60~80辺りで暫定的に設定してみました。標準値でも良いのですが、どちらも並行した設定だとDiRT Rally2.0みたいに伝えてくれるインフォメーションがボヤける事がありますので、ちょっとメリハリ感を出すことにしました。

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走り出して感じた事はステアリング径が小さいことも相まって、ステアリング切り始めの初期の応答性が速いかなと感じました。それは今時のガングリップタイプのレーシングカー等でも実装されているステアリングと同じく初期応答性が向上しているのと同じく、スパッと切り込めます。

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細やかなペダルワークも非常にレスポンス良く追従しますし、攻め込むと気持ちいい~。

マイルドな傾向のミニクーパーレース車両でも試して見ましたが、タイトな動きの個体にはシャープに、マイルドな動きの個体には相応に。問題なく応えてくれます。

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◻️American track simulator

御存知アメトラです!ETSと同じ様なSIMです。

こちらでも検証しましたがDriving Forces Proとして認識しました。ペダル類の設定は個別で割り当てることでオートブレーキ化しているのを解除できます。

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ウインカーなどお好みでボタン設定すれば普通に使えます。ステアリングはトラックにしてはチョイと小さいですが(笑)

ꉂꉂ(ˊᗜˋ*)ʬʬ

 

路面やエンジンの振動でさえも細かく情報を伝えてくれるSIMですが、ちゃんとGT Force Proはそれを伝えてくれますね。

後は小径ハンドルには慣れが必要ですかね。

 

レーシングSIMやってて、ちょっと気になる点としては、カウンターを当てる際に戻す時、少し重みを感じます。ですが、それは実際の車でも同じく重みを感じるものなので、実際に運転している人ならば違和感はあまり無いかと思います。逆を言えば、シュルシュルと重みを感じないのはリアルでは無いので現実的ではなかったりしますが、既存販売されている現役のハンコンは、それが顕著に軽さが出たりするものもありますので、そこはリアルじゃないよね~?って個人的には思います。その仕様が悪い訳ではなく「扱いやすさを考慮したら、そうなった!」という設計上のものであるので、今やそれが普通になりつつありますね。ステアリングをブン投げて回すなんて芸当も出来る訳ですが、私の愛用しているFANATECハンコンでは、ステアリング戻しも重いので、ブン投げは出来ません。寧ろこちらの方がリアルだと思っていますので、GT Force Proのこの質感は個人的には゛あり゛だと感じました(笑)

 

◻️昔の他のハンコンでも同じく動くのか?

一応、参考までに昔のハンコンをもうひとつ引っ張り出してきて検証してみました。その名もXBOX360ワイヤレスホイールコントローラー!勿論FFB機能は付いていますので同じ土俵に上げて検証してみました。

こちらも後生大事に持っておりましてピカピカです(笑)

( ゚∀゚)・∵ブハッ!!

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実はコイツはワイヤレスでしかPCに接続出来ないので、別体でMicrosoftからリリースされていたワイヤレスアダプターなるものを別途購入しないとPCでは認識されません。

※今ではプレミア付いて4000円位で売られていますが個体数が少なく探すのも難しい。

 

ここからが注意点ですが、実はWindows10でもワイヤレスで繋いで認識まではするのですが、どのレーシングSIMを用いても機能すらしません。個別割り当てでハンコンを調整しても認識すらしてくれません!

あくまでも特定される古いタイトルのレースゲームのみ!(SEGAアウトランなど)動くという結論になる訳で、マルチにどのレースゲーム&レーシングSIMでも使えるといった代物ではありませんのでご注意を!!

強いて言うなれば360時代のパットなら互換性があります。うん、それは使えるが、、、

(。-`ω´-)ンー

 

なので、今回は「どれでもマルチに使えるGT Force Pro」を御紹介した訳であります!どれでも動かないとススメる意味ありませんから。

\_(・ω・`)ココ大事

 

 

さて、説明が長くなってしまいましたが如何だったでしょうか?格安だけども機能的には網羅してるハンコン。決してバカには出来ません。露骨にコストを意識した作りでは無いので、当時としては模索しながら設計されたのではないかと思います(当時は3万円位だった記憶がありますが、現在の通貨の価値に例えると5万円位でしょうか)。

中古相場は流石に安くなってますけど、質感は悪くないので普通に付き合っていけるハンコンだとおもいますよ!初動段階でFFB付きハンコンでデビューするのも身近に思える筈です。

それを体験した後に更に上を目指すもヨシですよ。

(`・д・)σ 

 

 

あ!PlayStation4とかコンシュマー機では動きませんのでご注意下さい。あくまでもPCでの話なので、今回の検証はPCユーザーで、尚且つレーシングSIMをハンコンでやってみたい方!に特定されます。

これらを踏まえて実装を御検討されてみては如何でしょうか?

 

私の配信でも説明してたりしますので宜しければ参考にして頂ければと思います。

レーシングSIMライフを満喫しましょう♪

 

 

それでは!またね!

アディオス!!( -`ω-)b💕