GenesisPlanA’s diary(ジェネシスプランA・ダイアリー

主にシミュレーター関連に携わっています。世界的な範囲で扱った実績は多く、現在も複数台所有しています。日々の問い合わせが多く一問一答する側ら、掲載内容は検証・リサーチしたモノを含めて得られた情報など知的財産をオープンにしてます。レビュー等をTwitterやYouTubeなどの動画でも発信しています。現在は海外ブランド数社と友好関係にあり、技術的な面と、マニュアルの和訳にも携わってたりします。また、国内でも技術支援しています。此方の掲載内容は有効な情報を得たいと考える愛読者様への無償奉仕です。

あの踏み難いFANATEC V3ペダルInvertidのアクセルも吊り下げ化に!~メンテナンスから改造まで~の記録簿

マイド!GenesisPlanAことジェネです。

 

今回は緊急でお困りだった方からの相談がありました。

故障修理の相談です!

 

私、今ではメーカーへの開発助力として技術的なサポートを主だった内容の活動をしておりますが、普通はこの様なメンテナンス作業的な話の内容に関して敢えて受けていません。しかし、今回の相談元は、最近ではあまり接点はなくお付き合いも薄くなってしまったものの、少し永い縁の有る方だったので話を伺いました。

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FANATECブランドの吊り下げ式ペダル”FANATEC V3 Pedals inverted”を所有してらっしゃる方で、これは前のオーナーから譲り受けたものであり、現在はそれを引き継がれて使用してらっしゃる代物。普段はASSETTO CORSAでドリフトを主体に活動してらっしゃる御方です。

 

今回の相談内容の主たる不具合の原因としては、お話を伺う限りでは、どうやら今回はクラッチペダルの軸部分の摩耗によるフランジスリーブ軸受け部品が何と真っ二つに割れている……。ワオ!

元々、V3シリーズは主要な骨格部分を含めて自社の汎用パーツを使用しているので設計的に無理があると私は判断していました。なのでこの辺のV3系ペダルに関してはそれなりの寿命でしかないという傾向もあります。

しかし、以前にもご紹介した改質的なチューンによって延命処置=フィーリングの大幅な改善が出来る事でかなり変わる!事もある。

変わると言ってもSimforge Mark-1ペダルやSimRacingProの超ハイエンドペダルの様な次元の違うコントロール性を得られるわけではないけど、それに少し近づけられる様な、そしてタネさえ分かれば誰にだってチューニングできるというものを紹介しています。

 

さて、今回のプランは、その使用感から当初はペダルを全解体し、新品のフランジスリーブを交換するつもりだったのだが……。それは前提でメンテナンスのプランを考えておりました。

実はフランジスリープと言うのは軸部分にある褐色のアルミのリング状のもので、これを普通に交換したいところではあるが、実はこのフランジスリーブは一般的な規格ではなく、FANATECペダル用に自社で調達しているものである。

しかもこれは材質的にアルミでであり、且つ1mm程度と凄く肉薄であり、アルマイト処理もされていないのと等しいくらいに滑らない。

多分、無処理か無処理に近いんだろうなと思います。

一昔前にHeusinkveldのペダルもこれと同じようなくらいにライフが短く、しかも生産ロットで若干の品質面でのバラつきがあるため、ワコーケミカルのバイダスドライみたいなドライタイプの濡れない摺動スプレーを小まめに吹き付けておかないと、幾度と踏み込んでる間に摩耗して鳴き始めるという……それを予防するケアは必要なものである。

 

実はこの辺の摺動効果のあるスプレーは、各ペダルによって相性があるので、FANATECペダルの場合は、このバイダスドライは有効ではない‼

余計に鳴きます。

 

  • フット部分の配列が元々不揃い

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実はこのペダル、私も過去に所有していた時期がありましたが、どうしてもアクセルペダルのみがオルガン式であり凄く踏み難い構造!!

しかも元々、各キーの高さや角度が不揃いであるため、個人的には凄く踏み難いペダルでした。

各ペダルのキーの角度は変えられるものの、可動域は限りがあります。そしてブレーキに対してアクセルペダルが立っているので、個人的にもヒール&トゥーする際にも踏み難く、どうしてもゲームチックなペダルワークになってしまう事に違和感があったりしたのです。

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しかし、例を挙げるならば、一般的にはオルガン式でもポルシェを含む海外のスポーツカーは普通に実装されている。このオルガン式では踏みやすいし違和感なくヒール&トゥーも問題ない訳です。

SimRacingProのInvertidキットのオードソックスなタイプはアクセルのみオルガンであるものの、この辺の踏み心地の不快さはなく、自然な形でコントロールできるし、踏んで行ける。

 

何故、FANATECはこんな中途半端な設計にしたのだろう?とつくづく思っていました。

そこで当時はこのV3ペダルInvertidのアクセルペダルのみの吊り下げ式に改造した経験がある事から、今回の入院で預かるペダルでイメージした煮詰めた設計でやってみようと思い立ち、暫くぶりにそれを実装しようと試みたのです(笑)

 

勿論、持ち主には一報を入れておきましたので、分解洗浄メンテナンスにプラス、アクセルペダルの吊り下げ化を提案したところ快く了承頂きました。

今回のモデルは更に煮詰めた仕様になっているので、多分もう二度とやらないと思いますので世界にひとつだけの”オリジナル改”になると思います(笑)

 

入院したV3ペダル Invertidはこちら。簡単な解説を交えて紹介していきたいと思います。

 

解体作業編

こちらのペダルが今回預かった持ち主さんのもの。

状態としては少しだけ時間は立っているものの経年劣化も少なく状態としては悪くない。

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診断した結果、ところどころに汚れの蓄積と摺動効果が薄れた状態で使われている感じがあり、ところどころ微妙に擦れてしました。ペダルを蹴っている事から、ピンの周りにクリアランスが発生しており、少々ガタがきていました。ペダルの支持部のピンの部分はホールセンサーの磁石がついているのですが、より大きくガタつく場合は、ノーマル8mmΦ⇒10mmΦ程度に穴を広げて、そこに摺動効果のあるスリーブを圧入してあげると効果がありますし、それ以上の変摩耗もしなくなります。ここは余談です。

 

この辺も含めて洗浄から始めたいと思いました。
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FANATEC V3 Pedals Invertidといえば、個人的にはこの不自然なペダルの角度が凄く気になっていたところ。寧ろ、ヒトに薦めるならこれより安価なV3ペダルの方が安価ですし、ペダルに付属しているパーツを併用してフットパネル角度を調整したほうが、寧ろペダルコントロールがやり易いと思いましたので、一般向けにはそちらの方が扱い易い。Invertidは値段も高いですしね!f:id:GenesisPlanA:20240208093341j:image

細かいところをチェックしていくと、古くなった滑剤が少しこびり付くような状態でした。元々、全てをバラシて組み立てるつもりでいたので、この辺は摺動パーツの摩耗度合いをチェックしたかったのです。

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さて、先ずはフレームの解体から始めるのですが、FANATEC V3ペダルのフレームに配したパイプ類は、それぞれ長さが異なるので、どの部位にどのパーツが着いていたのか把握する必要があります。そして、メインフレームのネジは凄く固いので、ヒートガンを使ってじっくりと時間を掛けて温めてひとつひとつ丁寧にネジを取り除いていきます。

お薦めなポイントとしては、一気にすべてを解体するのではなく、片側から外していく事!その方が分かり易いですし、順を追って点検しながら各パーツを外していけるからです。

この辺を一気に解体しがちですが、一気にやってしまうと、細かいところではありますが、常々踏み込んでいる時に、特にどの部分にストレスが掛かっているのか?というポイントを観察して見ていきます。

簡単な様で細かい観察で使用感をイメージしていくのは難しいところではありますが、自身のペダルであれば踏んでいる時のイメージと照らし合わせていくとフットワーク時の足の動きやペダルに踏み込んでる癖的なものも分かったりするので、案外無視出来ないところです(笑)

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クラッチペダルのフランジスリーブ。真っ二つに割れておりました。

実はここの異常や不具合に関しては、症状を聴取した際に聞いておりますので、この様になっているのではないか?という予想はしておりました。

因みにこのフランジスリーブは一般的な規格のものではないので、一番手っ取り早いのはFANATECから入手する方が得策です。メーカーサポートの窓口(ネットor電話)で直接交渉して入手するように指示をしておりましたので、ペダルが送られてきた際には同梱しておりました。

FANATECブランドはそのユーザーでないと部品を含めたサポートをして貰えないという背景があるので、中古で買ったユーザーさんは将来的なサポートを受けれる様にシリアル番号など登録しておこうね。

尚、予めストックしている部品とそうではない部品があったりするので、欲しい時に手に入らないなんてこともあったりします。予備として少し多めに入手したほうが得策化と思います。しかし、昔と違って大盤振る舞い(?)する窓口ではないので、必要最低限しか入手できない場合も想定できるので、そこは慎重に交渉すべし。

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割れていたフランジスリーブが固着していたので少々強引に剥がし取り、指でなぞってみてバリが立っていないか確認します。バリが立っていたら棒やすりなどで滑らかにしておきましょう。

フランジスリーブを挿入する前に、一度、パーツクリーナーで綺麗に洗浄した後に、スリーブが接触する淵穴や接触面部分全体にモリブデングリスを少々盛るくらいに引き伸ばしつつ指で塗ります。

写真のそれが嵌め込んだ形ですが、綺麗になったでしょう?

フランジスリーブが若干回るくらいにスムーズであるのか、指で感触を確認してみて下さい。
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ダンパー部分を洗浄し、このフランジスリーブを新品に交換した状態がコチラ。ピカピカでしょ!

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これを組む際に取り出しまするは、私が常に愛用しているキタコの高級モリブデングリス。これをペダル側のフランジ穴に綿棒で丁寧に塗布してからフランジスリーブを嵌めますが、稼動するジョイント部分や、すり減ってきたシャフトの穴にも塗布すると尚良い。FANATECのInvertidはその構造上、踏んだ時に掛かるストレスが大きいのだ。

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ブレーキにも細工をしていく。通常、V3ペダルのブレーキはノーマルの発泡PU(ウレタンの発泡体)が2個挿入されているが、こちらは幾度なく踏んでいると経年でCS性が薄らいでいって、どんどんとヘタリが出てくる。

短いPU発泡体と、余っていたプロMODソフトを2個。プロMODの片側にはホムセンでも売られている半球状ドーム型の防振ウレタンを接着しておく。

この方法は以前にもFANATEC V3ペダルのブログ記事にも載せていますが、たったこれをするだけでもタイムは大きく向上する。踏んだ質感もかなり変わるのだ。

ブレーキ部分のユニットパーツを全てパーツクリーナーで洗浄した後、グリーン+グリーン+防振ウレタン+PU発泡体という順番に挿入していく。

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依頼主はドリフトを主にプレイするので、ブレーキタッチもダンピング量を多めに、そして少し柔らかいタッチ感が良いだろうと、プロMODもこの組み合わせとしました。

クラッチのフランジスリーブが摩耗で減っていたのはクラッチを頻繁に蹴るからで、この過酷な使用感から察するに、仮に油分の効果が薄くなってもモリブデン粒子が摺動効果を得られるので、キタコの高級モリブデングリスを採用しているという訳です。

実はこのキタコのグリスはヌメっとした強い粘り気があるので損じゃそこらじゃ摺動効果は薄れないので、V3ペダルにはうってつけのグリスなんですよね。

一般的には呉55○みたいなシャバシャバした滑剤を使う人が多いんですけど、あれだと乾いてしまうのと強い応力が掛かると金属が剥き出しになるので、私としてもお薦めしておりません。

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さて、ここで取り出しまするはアルミニウムのパイプ。FANATECのパイプは内径16mmで厚みが2mmというものを採用しているので、これに併せてカットしていきたいところですが、今回はアクセルペダルも吊り下げ式にするプランなので、これを任意の長さにカットしていきます。

ペダルの軸受け部分と、可動部分のシャフトの長さが異なりますので、各々ノギスで測って個々に切り出していきます。

因みに最初に取り寄せたアルミニウムパイプは柔らかすぎるモノでしたのでカットの際にバリが凄く出ました。これでは過酷なペダルの使用感に合わない、ライフ的な懸念も当然ありましたので、後に長尺のアルミパイプを探して調達してきました。

このアルミパイプですが、普通ならグラインダーなどでカットする方が手っ取り早いのですが、水平且つ平面の面精度が出しにくいので、結局は万能なパイプカッターを使用してカットしていきます。

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カットしたアルミパーツを細かいバリと面精度を高める為に肌間隔で研磨していきます。ここも大事なポイントです。

何せありものの工具類で自作していく訳ですから、やれる事にも限りがありますので、この辺は経験が活きます(笑)
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アクセルペダルまで全て洗浄及びグリスアップが済んだら一度仮組みしてみます。

3つのペダルの感覚的にアクセルが内側に寄り、少し窮屈になります。

そこで、先程カットしたアルミパイプを使います。独自で任意の寸法でカットしておいたアルミパイプは、この3つのペダルの間隔を調整するものです。
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そして、アクセルペダルのフットパネルを単純に上下変えただけではMAXに踏み込んだ際に床面のステーに当たってしまうので〜

アクセルペダルのフットパネルを上気味に固定してから角度調整し、先程のアルミパイプを差し込んだ状態で一度チェックします。

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ちなみに今回は負荷の掛かる背面側フレームに内径16mmのシャフトカーラーという軸ブレ防止用固定具と、短くカットしたアルミパイプと併用して、こういう細工をする事により踏み込み側への応力に対して、より踏ん張りを効かせて軸ブレを防ぐ手段を用いました。

欲を言えば上面側の軸足側にもこの細工をしたかったのですが、シャフトカーラーがこのサイズしか無かったということもあって、上面に備わるガードに擦ってしまう感じでしたので、今回は少し簡略化したためです。

本来なら時間があればグラインダーなどを併用して削ってでも外寸のサイズダウンとかするのですけど、ここであまりリスクを誘発する可能性がある部分があったりすると嫌なので敢えてスルーした次第です。


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一度、きちんとした形で組み立ててみて、アクセルペダル側の配線の取り回しを確認します。それと同時に各ペダルの間隔をチェックします。
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納得のいく位置関係が得られるまで、何度も外してはパイプをカットして、先程の工程を繰り返し行っていく訳ですが、従来はアクセルのみオルガン式の設計であるため、この辺の作業が実際にペダルワークした時に気持ちのいい使用感を生みます。

因みに上の写真のアクセルペダルの位置関係ですと、フルに踏み込んだ際に下部の座面に接触したり、踏み込んだ角度が不自然になるので、この後にフットパネルごと位置関係を細かく調整しています。

 

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各ペダルのフットパネルの高さや深さ、踏み込んだ時の位置関係などをチェックしながら丁寧に組んでいきます。

場合によっては純正のネジ類の固定も違うタイプのネジに換えたり、ランブルモーターの固定位置など、いろいろと微調整していきます。

そしてフットパネルの位置関係も当然チェックしながら作業を進めます。

 

全ての位置関係が整ったら、ネジにネジロック剤を塗りながら丁寧に組んで行きましょうね。

( *˙ω˙*)و グッ!

 

 

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これで完成です!

 

メンテナンス着工前と後ではこんなにも印象は変わりますし、当然ながら操作性も抜群に跳ね上がります。ヒール&トゥーした時のブレーキとアクセルペダルの踏み込んだ時の位置関係も大事な要素であるため、その辺も考慮してバランスをとってあります。
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細かいところではありますが、配線を保護をするための施工をしたり、各ペダルの配線がたわまない様に極細結束バンドで纏める作業も最終的な美的な部分にも関係するので、その辺もぬかりなく仕上げていきます(笑)

 

そ・し・て・最後の仕上げに錆びていたネジ類を外して錆取りをし、今回はマッドブラックを噴いて塗装して仕上げてみました。
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あのInvertidのアクセルペダルが浮いてるって何だか新鮮な感じでしょ?

各ペダルの奥行や高さ、可動域などなど、いろいろ動かしてみて微調整していって仕上げるという部分においては純正部品だけでも組み合わせ方次第では足ります。

これを組んだ後は約2日間ほどシェイクダウンで試運転しておりますが、使用感は良い意味で激変してるもんなんです。

( ˙▿˙ )☝

 

あと、余談ですが、吊り下げにした際に、背面側の踏ん張りで軸ブレ防止を利かせるために16mmシャフトカーラを使っていますが、ここの部分において何ら細工をされていないモノを稀に見掛けます。ここにこの様な固定の細工をするのとしないのでは雲泥の差がありますよ。

 

今回の改造プランは当初は依頼の中には無かったモノではありますが、今回のメンテナンスで、以後、こんな感じでFANATECのペダルをメンテナンスするのは引退かな~と思ってます。

全てを解体し、洗浄してますので、新品に近いとまではいきませんが、かなり蘇った感がありますよね❣

 

という訳で、本件は一件落着!

*˙︶˙*)ノ"

 

CAMMUS LC100ペダルがBIGマイナーチェンジしたゾ

マイドです!

(○・∀・)ノ 

 

今回のブログ記事の内容はというと~

CAMMUS(ケェィマス:ケーマス)に従来からラインナップとしてあったLC100ペダルが大きくマイナーチェンジしましたので紹介する事とします。

 

実は他の検証と同時進行していたので掲載が遅れてしまったという事情もある(笑)

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マイナーチェンジした理由は添えて述べるとして、先ずはCAMMUSペダルの歴史を少し振り返りましょう。

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コチラがCAMMUSの初代3ペダル。3つ共にロードセルを採用するという独特のスタイルでした。アクセルとクラッチもロードセルによって踏み込み量をボリュームでコントロールするというスタイルは凄く珍しく、安価帯のペダルにしては贅沢な仕様でした🤔
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安価帯と言っても、この強靭な造りと性能は敢えて例えるならばFANATEC V3ペダルの強力バージョンとでも申しましょうか、車で踏みつけでもしない限りは変形しそうにも無いくらいな丈夫な造りでした。フットパネル部分もナローな形状で足の裏にフィットする感じも良かったという印象もあります。

 

しかし、セッティングが少々難しい印象で、バネのダンピングに対する踏み込む感覚に対して、今度はキャリブレーションを含む感度調整には少々慣れが必要でした。この段階でCAMMUSとしては、未だどこも実装していなかった3ペダルのジョイントにはUSBタイプCで各ペダルを統合するというスタイルも独特でしたね(笑)

 

そして、次に生まれたのがこのLC100ペダル。

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上の箱が新型で、もう前期型となったLC100ペダルの箱が下になります。

実は2024年に次々とリリースされる製品に合わせて箱のデザインも一新されております。
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新型となったLC100ペダルは見た目も一新しました。

パーツの殆どが金属製でプラスチックパーツは殆ど使用されていません。

エッジの効いたシャープなデザインは前期型からスタイルだけは継承されているものの、角をカットして金属の輝きを添える事で見た目も際立たせていますね。


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(上)旧型と(下)新型のペダルを見比べて頂くとお分かりだと思いますが、それはデザインだけではなく、主要な部分のバージョンアップも意味しています。

実は軸の強度やセンサーのタイプを変えるなどしており、長期的なライフを考えてゴッソリ変えております。コネクターの接続に関しても前期型と大きく異なります。
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フレーム部分の大きな違いは、従来ですと溶接されていたのですが、今回の新型に関しては複数のブロックで構成されたシャシーに変更しております。

別にここの部分に関しては強度が不足しているとかそういう理由ではないのですが、センサーと基板のオフセットを考えるとカバーで覆う形としたデザインの方が美的にも良好であると判断したのでしょう。

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前期型は各ペダルを外部BOXに集約してからUSBケーブルで接続するスタイルでした。これは割とオードソックスな方法ですが、新型からは各ペダル間をバイパス接続する事によってスッキリと纏めるという事だけではなく、ケーブルを引っ掛けたり、BOXが振動で揺れたりする事で、将来的な接触不良を誘発しそうな要素を排除したものとなっています。
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テーブルは各ペダルの間隔を従来より詰めたものに設計を変更。これにより固定する際の幅を取る事も無くなりましたし、少しGTなども意識したペダル感覚になっています。
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実は以前から打診はしていましたが、相変わらずテーブルの裏側にボルトが突き出るので、一般的な安価なコックピットリグに据え付けるには出っ張りが少々邪魔ですよね。

私の場合はホームセンターかネットショップで安価に入手出来るゴム足を着けています。こうする事によってネジの突起の問題はクリアーになりますので、宜しければ参考にしてみて下さい。これはコックピットリグのペダル台がフラットであるならば有用な手段だと思います。

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前期型と新型。見比べてみると似て非なるモノなレベルなくらいに変更点が多いですが、主要なダンパー類はそのまま継承しているのでフルモデルチェンジではない。

骨格やセンサー類が変われば、ヒトがコントロールする際のフィーリングも変わるので、今回の変更はBIGマイナーチェンジと言えましょう。

因みに、この間のテスト期間は約一か月ほど行っていますが、各インフルエンサーやショップさんに渡るタイミングには、ペダルを踏み込んだ際のSSカーブも変えれるなどプログラム的なものも変わっているので、ある種の武器は増えています。

 

この辺のペダルとしてはアンダー10万円クラス帯に生息するレベルのものであるので、イメージされてるよりかは遥かに高性能。強いてライバルを挙げるならFANATEC V3ペダルやMOZAのCRPなどといった所だろうか🤔

いろんなペダルを踏んできてますけど、感覚的にはFANATECやMOZAレベルだと、それよりも上かな〜と思ってます。

踏んだ感触はとても固いので少し脚力要ります。

 

RJ端子を使うも良し、USBやUSBタイプCを使ってCAMMUS C5や新型Cダイレクトドライブに接続するも良し、マルチな接続スタイルも実現しているぞ!

https://cammusracing.com/?ref=sOniIlnTM578KL

お値段は今だと33%オフで$259ですね。

因みに通常価格は$399です。

 

LC100ペダルはスプリングが固いのでソックススタイルだと踏むのが少し大変だと個人的には感じておりますので、私の場合は従来通りシューズを履いてプレイするスタイルで付き合っていこうと思っております。

 

それでは今回はこの辺で~

またね!

 

あ、CAMMUS製品を買われる場合は、私の無期間クーポン使えるらしいので有効なお買い物の足しにして下さいませ🤲

 

クーポンコード"Genesis"

PSVR2の装着感を変えたい!を解消するのにコレ!/VR Cover&フェイスパッド

マイド!(○・∀・)ノ 

 

いつも沢山の講読有難う御座います。

よりよい情報は今のネット社会によって有意義な情報を探索するのに、昔とは違って大きなメリットを見出しています。

当方のブログも無料で読めるようにと情報を開示していますが、いつか誰かのためにと思いつつ時間の合間を縫って掲載しております。

 

さて、今回のブログ記事の内容はというと・・・

私も日常的に使う事があるプレイステーション5用のVR!そうPSVR2について日ごろから不快に思う部分がありました。そのポイントの一つを挙げると長時間の装着感!

顔に接する額や目の周りなど、PSVR2は材質にシリコン系ラバーを使用しています。コストや衛生上の兼ね合いもあるかと思いますが、これが肌に長時間密着する事によって大量の汗をかいてしまいます。

通常、衛生面においてはこの密着している部位は、フェイシャルタオルやウエットティッシュなどで除菌する事によって清潔さを保たれますが、このラバー材質故に毛羽が付着したりと、ちょっと改善したい部分はある。

その他にも使用時にVRがズレてしまったりとか集中力が無くなる要素も・・・。

 

そこで御紹介するのがコチラのアイテム2点を御紹介します。

 

その① ”VR Cover”

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VR Cover(ブイアール・カバー)というブランドで、その名の通り、お手持ちのVRに服を着せるかの様にカバーをするというアイテム。

PSVR2に限らず、他の一部の機種用にもラインナップを揃えている。

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生地でVRの形に合わせて構成されたカバーを、服の様に被せることによって、発汗した時にも吸収してくれる点や、大切に使われる本体への部分的な傷防止にもなるというスグレモノ。カバーはマジックテープで簡単に着脱出来るため、洗濯も出来てしまう。

カバーはVRの形にぴったりとフィットするように形作られていますが、若干の伸縮性があるので少し引き伸ばすように服を着せるのがコツ。

ガチガチにキツイ訳ではないので着せる事は容易である。

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私も実際に使用していますが、PSVR2のもう一つの利点としては額部分にクッションを仕込ませることによって、内部フレームの突起部分が額に当たらない様に細工も出来てしまう。クッション性のあるウレタンならホームセンターでも200円程度で売られているため活用すると良いだろう。

これならば長時間のプレイにおいても集中力を阻害される要素がない。

痛いのを我慢してプレイする事も無くなりましたね(笑)

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カバーを着けるとデザイン的にはダサいとか考える人も少なくないのではないかと思いますが、清潔を保ったり、発汗時の汗の吸収も促してくれるのでプレイに集中できますね。頭頂部を跨ぐ様にバンドも付属しているのでズレ防止効果もあり、使っててなかなかいい感じです。

 

vrcover.com

購入サイトはコチラから。

今のところ、日本でのネットショップでは出回っていないモノで、直接買われるのが得策です。

 

2024年2月時点での為替で、送料込みで大体5800円程度のプライス。

https://int.vrcover.com/genesisplana

クーポンコードは「GenesisPlanA」

 

PSVR2のみならず、マーケットで出回っているVRの幾つかの該当機種様にラインナップを揃える。

 

その② フェイスパッド&フェイシャルインターフェイス

PSVR2のもうひとつのデメリットであるフェイスパッド部分。ジャバラになっていて伸び縮みするのでいろいろな形の顔の形状に合う様に工夫されている。・・・が、やはりここもシリコン系ラバー材質を採用しているので兎に角蒸れる部分ではある。

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安価帯のVRでもこの辺の材質はゴム系を用いることが多いですが、確かに拭き取り出来たりとかフィット感を損ねるものではないものの、密着している間に発汗をした際に蒸れまくる。中・上級者向けのVRではソフトな生地を用いることが多いのですが、それらはこのフェイスパッド部分を含めて良い材質を使っているため阻害する要素は殆どない。高性能なVRであるPimaxやHTC Vive、HP Revarb G2などはソフトな肌ざわりな生地を採用していることが多いのだ。値段も値段なので使用感的に悪いと酷評される事も懸念して、この辺の材質選定には拘って作られていることが多いのだ。

そう考えるとPSVR2用のフェイスパットというかカバーが安価に作られていることを察する。f:id:GenesisPlanA:20240213113028j:image

先ず、取り付け方法ですが、純正のシリコンラバーはPSVR2本体の淵の部分に爪がついていて、その裏側にフックが存在するので、そのカバーが引っ掛かっている部分を優しく引っ張って、ゆっくりと順番に剥がしていこう。

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純正のシリコンラバーを外した淵の部分に嵌め込む様に、このフェイスパッドを押し付けてカチンと固定していく。細かい事ですが、きちんとした作業をすれば外れてくることがないので注意しましょう。無理矢理嵌め込むのは純正部品の淵爪が破損する可能性が有るので丁寧にね!

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このフェイスパッドには通気口が設けられているので熱がこもる事もないので、純正と比較すると幾らか快適なのだ✨

 

フィットネス・フェイシャル・インターフェイスとセットで海外にて入手可能。

日本円にして2300円程度。

 

AliExpress
https://ja.aliexpress.com/item/1005006140080637.html?srcSns=sns_Copy&spreadType=socialShare&bizType=ProductDetail&social_params=6000057362738&aff_fcid=538d513ce5684f1eb2778f9c6ac1cad9-1707799192053-04638-_olw68CQ&tt=MG&aff_fsk=_olw68CQ&aff_platform=default&sk=_olw68CQ&aff_trace_key=538d513ce5684f1eb2778f9c6ac1cad9-1707799192053-04638-_olw68CQ&shareId=6000057362738&businessType=ProductDetail&platform=AE&terminal_id=72b4af8d509b4a2897e54ba07c59111f&afSmartRedirect=y

 

VR Coverとフェイスパッドは約10日ほどで到着する。

 

PSVR2はあまり発熱しないVRに属するけれども、やはり使用感的には長時間でも快適に使いたいもの。

本体自体も比較的、高い値段設定ではあるものの、VRとしての出来は良いので、この辺の使用感に対しては不足している部分を補ってやるということもひとつの考え方であるけれど、日々、使っていて不快感を感じているなら”アリ”なアイテムなので是非とも参考にしてみて欲しい。

 

2024年!SIM界ではすっかりお馴染みとなったSimforge Engineeringブランドの最新情報!

マイド!ジェネです。

 

昨年度からSimforge Engineering(シムフォァージ・エンジニアリング)と水面下で活動してきたアイテムがいよいよ2024年にいろいろと動き出す!

今後のプランとしてSimforgeは幾つかの新アイテムのリリースを予定している。

 

 

先ずは主力商品であるハイエンドSIMペダル「Mark-1」

少しずつ進化してきて現在に至るが、元々の素性が良いSIMペダルだけに、もっともっと熟成を進めたかった背景もあり、このペダルを”10万円アンダーの価格で最強のもの”というコンセプトの下でプランを進めてきたのである。

※実際のプライスは直販だと5万円台

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カットフレームデザインのSIMペダルって今では多くのモノが存在するが、実はどれでも気持ちよく使い続けられるペダルって意外と少ない。

各メーカーが生産国でポピュラーに手に入る部材を使う事がコストを極力抑えられるといったポイントもあって、ダンピング効果の得られるゴムやウレタンやシリコンラバーなどといったもので個々のメーカーの色(特徴)を出している。

Simforgeに関しては原産国がインドであるが、日本人的に遅れていると勘違いしている人も多いとは思う。それは職種やジャンルによっては古の技術を用いるけれどもエレクトロニクスや金属機械においては先進的なのだ。

材料に関しても自国で得られるので余計なコストが掛からずに入手出来るし、結果的に”安くて良いモノ”が作れてしまうのである。それはこの後にも紹介するリリース予定のアイテムにも言える事なのですが。

 

Mark-1ペダル、実は今回のアップデートで第7世代となる。

エレクトリックボードは今のところ現行のV5でひとつの完成形を迎えているので今後のアップグレードは無いとは思いますが、実は少し改良を検討している。それに関しては今回は触れませんが、近々、ペダルを踏んだ質感を大きく向上させるキットをリリースする事を予定している。

既存でもアップグレードのキット(MOD)はあるけれど、それとは別だ!

 

現段階において既にSimforge Mark-1ユーザーになられている方々のためにもこの様なアップグレードキットを追加で購入出来る様に講じているのですが、それがリリースされるタイミングにおいてはMark-1ペダルにも標準で備わる。

この新しいアップグレード「Elastomers and Spring Upgrades(エラストマーとスプリングのアップグレード)」で先にも触れた”第7世代”の進化!という事になります。

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パッと見た目は大きく変わらないが、硬度とサイズ、そしてスプリングの径と長さが更に最適化されている。採用されているエラストマーはポリウレタン系となるがCS性(復元性)はバッチリだ。

元々、最初の目標としてはHeusinkveld Sprint(ヒューシンクヴェルド)ペダルと同等まで性能を底上げする事から始まり、現在においては同等かそれ以上か?という感じです。実際に使われているユーザーさんはレースシーンにおいて優勝している方々も既にいらっしゃるので性能面においては水準が追い付いている。しかしHeusinkveldにおいては、あの突っ張った感じのペダルフィールに違和感を憶えるユーザーは離れていってしまう訳で、実際にそうである傾向はあるが、テクニック上のミスを誤魔化せるという部分もあるため、日本においては人気がある。

そのHeusinkveld Sprintを超えるというコンセプトにおいては負けていないと思う。

しかし、Heusinkveldを含めカットフレーム構造のSIMペダルにおいては、やはり踏んだ後の足裏に残る反力の感触が軽めであることは否めない訳で、この制約のある構造で最高と思えるものを目指してきた形が今回のアップグレードパーツなのである。

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実際のパーツに関しては少し前あたりからメタリックなスプリングに代わっているが、これらのガス・ブレーキ・クラッチペダルの全てにおいて最適な固さとしなやかさを付与したセットとなっている。

パーツ構成は、新設定のスプリング、ナイロン製ガイド、ポリウレタン系エラストマーMOD(赤・黄・黒)、そしてガスペダルのみ踏み込み角度を抑制する円柱状パーツとなっている。これにより踏み込んだ際に踏み込み角が深いと感じているプレイヤーならば、例えばFANATEC V3ペダルよりも少しストロークが深い程度までの範囲で踏み込める訳で、より自然な踏み込み角が得られるという訳です。

ブレーキにおいては、初期の踏み込みからのタッチから、ぐーーっと踏み切るポイントで底突き感を得られるだろう。

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オンロード~ラリーSIMにおいてこの質感はマルチに使える!ブレーキングで制動させ始めた瞬間からリニアな減速感が自身の感覚に近くなるような味付けとなっており、これは結果的に心地の良いシンクロ感が得られるというもの。

実際にASSETTO CORSAやASSETTO CORSA COMPETIZIONEなど、ラリーにおいては今流行りのEA WRCにおいてもその感覚が得られている。

スノーやグラベルといった低ミュー路でブレーキが固い質感だったり、妙に強い反力を感じながら踏み込んでいくと、どうしてもブレーキング開始からブレーキを終わらせるポイントまでの制動距離のコントロールが難しくなる。そこを実際の車両においても同じ感覚で踏みこんで行ける様なブレーキコントロールが、かなりやり易く仕立てている。そしてブレーキを若干残して引き擦った状態でヤラシイ角度のコーナーにおいても荷重移動を微妙に誘発させて曲がる事も出来る。そんな感じです。

 

アクセルペダルにおいてはインナーガイドを装着する事で踏み込む深さが強制的に浅くなる事から、従来から備わっているストップバーに当たる手前で踏む角度が今日制定に止まる事から、従来比で少し踏み込み量が減るといった感じで、アクセルコントロールが楽になる。いろいろ試した結果がこの形となった。

個人的には”SIMペダルっぽい=おもちゃっぽい”コントロールの感触は薄めていきたいと考えていたので良い感じの味付けとなったかなと思います。

 

ユニバーサル・ホイールベースマウント

Simforgeからマルチに固定できるホイールベースマウントが間もなく発売する。

FANATECホイールベースは勿論、MOZA Rシリーズ、CAMMUS DDWB・LP8・C5・C12、AccuForceProV2、Simucube・Simucube2(※要アンダーマウント)、スラストマスター(※ボルトマウント直付け可能機種)など、ほぼ殆どのブランドに対応。

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こんな記憶は無いだろうか?純正ブラケットはメーカーにラインナップはしているけれど、角度調整が無かったり、又は角度調整は出来るけど浅かったり。ホイールベースによっては奥行きも違うし、固定のネジ穴もメーカーによっては統一規格でないために、ホイールベースの固定に困ったというポイント。

 

実はこれらを解消すべくマルチにいろいろなブランドのホイールベースを固定できるばかりか、角度や深度も調整できるスグレモノなホイールベースマウント。それがSimforgeのユニバーサル・ホイールベースマウントだ!

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材質はスチールで、表面には梨地の加工が施されている。

サイドガイドは角度調整が細かく出来る様に千鳥穴が設けられている。

ホイールベース固定するマウント上面には穴と長穴が設けられているが、各メーカーのホイールベースを設置・固定する際に、自身のコックピットに設置した時の自由度を高くすることによって、最適なドライビングポジションを得られる様に考慮されている。

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私の場合は予め据え付けてあるライソン・レーシングファクトリー製のベース台の上にSimforgeのユニバーサル・ホイールベースマウントを固定して、深度や角度、そして保有しているあらゆるホイールコントローラーをこれ一つでマルチに且つ自在に固定出来る様になった!
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業界で一般的にはFANATEC穴というレイアウトがスタンダードであるが、MOZA RacingやCAMMUS、そしてAccuForceProV2などは全く穴位置が異なる。そのそれぞれに対応しているのだ!

MOZA Racingに関しては他社製のWBと比較してもステアリング位置が手前に近すぎてしまったりするため、この様なマルチなホイールベースマウントが重宝する。

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通常はクランプで固定するスタイルが主なCAMMUS Cシリーズであっても、既存の販売ロットではコックピットに直接ボルトで固定出来るように穴が多数設けられているので、コックピットリグに固定する事に困る事は無くなったが、純正ステーに角度調整はついているものの、高さが欲しい。そういったシーンにおいても活用できてしまう。

 

材質がスチールである事には訳があって、例えばSIMLABとかのブランドだとここがアルミ製なのですが、今どきハイトルクDDだとFFBの突き上げる振動を拾ってしまうのでコックピット全体に振動し擬音が発生する。また、WBが正確に表現しているFFBも濁ったりするので、可能であれば硬くて丈夫な材質が望ましいのだ。

 

これを日本国内で造ると、世界的に見ると国内での小ロット生産はコストが大きく跳ね上がるため、モノによっては3万~4万オーバーと高くつく。しかし、原産国で資源が豊富なインドなどでは簡単に材料が入手出来るばかりか、全体的なコストも安く済む。

そして品質面においても国内や他国のブランドとも差は無いので、導入するメリットは爆上がりするのです。

 

品質的には私も納得で、凄くクオリティーが高い。

 

気になる価格は検討した結果、日本では送料込みで$100。

ドル・ユーロに比べて円はかなり乖離しており、普通なら購入金額は高くなってしまうが、重たいスチール材質でマルチに使えるこのマウントはサービス価格。

 

Simforge4080リグ(コックピット)

以前から検討していたプランの中にSimforgeブランドとしてのコックピットリグがある。皆さんが一般的にお見受けする、あのSUSで構成されたコックピットリグだ。

ネーミングから40mm×80mmという一般的には少し値段が上がってしまうSUS材ですが、実は原産国では安価に手に入ってしまうため、複雑で超丈夫なコックピット構成でもトータルコストでは安価なセットで組める。

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最終的な形が写真の様になりますが、基本的なフレーム構想は図の様になっており、ハイトルクDDから発せられる強烈なFFBでさえも十分に耐久性がある。

販売価格に関しては、SIMLABなどのブランドよりもプライスを下げたいというSimforgeブランドの意志から、一般相場から比較してもかなり抑えた価格設定になっている。

 

価格は$500‼

 

また、輸送コストを抑えるためにも船便設定となる可能性が高いが、”良いものを安く”という面においては、購入を検討する余地は大いにあるだろうと思う💛

良いものを安価で得るには少しは待つことも大事です!

 

まさかの開発が進められていたアレも発売される?❣

昨年度、2023年の夏ころに具体的な形となった、一つの完成形プロトタイプが送られてきたので最中的な煮詰めをするのにテストしていた。

細かい部分の仕様について検討し、結果的にどんな風に最終的に仕上げたら良いかは決定している。テスト結果を含めてSimforgeにはフィードバックしている。

後はちょっとした装飾くらいか🤔

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それは、Simforgeのハンドブレーキキットだ!

コンセプトとしてはペダルで既に信頼性が立証されているスチールカットフレームと大容量100kgというロードセルセンサーとの組み合わせ。

縦引き・横引き・ロング又はショートストローク、角度調整など一通り備わる贅沢な仕様となっている。

カットフレーム構造のハンドブレーキの中ではハイエンドなSIMハンドブレーキに仕立てており、下手に安価な中華製ハンドブレーキや、類似した仕様のハンドブレーキの中では、耐久面でも品質面でも、引いた質感でさえも高い。

ハンドブレーキはかなりな本数を試している実績から、信頼性が低いと不快感が伴ってしまうのがこの辺のデバイス

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これらが完成する間に、一時は信頼性の高かったHeusinkveldハンドブレーキをテスト的に使っていたものの、引いた瞬間からあのガチンとしたタイトな硬さは不自然な引き心地なので不満は残る・・・。

そこで、適度な初期ダンピング効果とスッと引けるスムーズさ、そして引き切った時の固さなど細かく調整をしてみたが、Simforgeハンドブレーキはそれの上を行く。

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SUSリグの平面又は再度固定が出来るように専用ステーを装備。SUS直付け又は、ご自身のコックピットリグに安易な感覚でポジションを詰めれるので、設置セッティングも比較的簡単だろうと思います。
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また、ロッドの長さは任意で変えられ、ハンドグリップ毎そっくり倒せば横引きスタイルにもなるし、直立させるとWRCみたいなラリースタイルでもイケる。スプリングで若干の初動段階でのダンピング効果が得られ、MODの硬度を好みに合わせてカスタムすれば、感覚とシンクロするポイントも見つかるはず!

私の場合はショート化の縦引きなので、その様なスタイルでも簡単に帳尻が合う。

 

安価な中華製も良くなってきてはいるけれど、FANATECの様な壊れやすいものもある事から、Simforgeのハンドブレーキみたいな信頼性の高い、安価なハンドブレーキも後に用意を進めてあるので見逃せない存在。

勿論、Simforgeハンドブレーキ専用のアプリケーションをダウンロードしてドライバーを認識させるのですが、この専用ソフトでキャリブレーションや、引いた時の効き具合を変化させるカーブも変更できるスグレモノ。

 

実は販売代理店も増えるけれどまだ先の話になるかも!

現段階では両社間と話を進めている段階です。乞うご期待❣

 

今後とも是非、Simforgeブランドを宜しくお願いします。

 

 

FANATEC CSL DD&GT DDシリーズ/何故か瞬時にFFBトルクが抜ける症状が出る⁉️についてトラブルシューティング

(○・∀・)ノ マイド!!

ご無沙汰しております。ジェネです🍀*゜

 

今更か?と思えるでしょうが、実はここ数ヶ月の間に御相談があった、FANATEC GRANTURISMO DD Proを用いてSIMをプレイしてる最中に瞬間的なFFBトルク抜け的な症状が出ているという内容である。

これに関しての対策はかなり前からSNSでも紹介しております。

 

そして、実はこのブログ記事を書いたタイミングって、CSL DDが発売されてから間もなくの時期なので、相当前の原本である事を付け加えておきます。

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日本ではPlayStation対応機種としてバカ売れした人気個体ですが、FANATEC人口が急激に増えた為に目立つ不具合を訴えるユーザーさんが何人か、そして不特定多数で情報が欲しい(ヘルプ)と呼び掛けてらっしゃる方も居ましたね。

(´-ω-`;)ゞポリポリ

 

私の方にもそれなりな数の御相談があったのですが、対処法としては全てが網羅されませんが、FANATECコミュニティの中でも出ている情報と、そうでないものがありますので、その中でも公になっていない経験則による改善策を提案したところ「直った~」とか症状が収まったなどの声を頂いてますので、統計的に見てもそれなりにお困りの方が少なくはないと思いまして情報展開する事としました。

 

対象となるのはFANATECダイレクトドライブでも安価帯の機種

・CSL DD

・GT DD

この同系統の二機種に多く見受けられる。

QR部分の設計・構造が異なるPodium DDには見られない症状なのです。

 

先ず、スラストマスターやLogicool製品では実装されていないクイックリリース(QR)が備わるFANATECというブランドのホイールベース

これはプレイ中にも簡単にステアリングが脱着出来るというメリットを持ちますが、このシステム構造自体は歴史が長いです。

ここのところ頻発して起きている不具合のひとつではあるポイントですので、今回はその部分を御説明していきましょう。

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私もFANATEC歴はかなり長いけれど今までに色んな相談事がされてきました。

今回の症状はQRというポイントに絞るだけでも複数の改善がされる。

 

先ず、FANATEC製品でQR部分が一体型構造になっておらず組み立て式になっているPodium DDをはじめ、CSL DDやGRANTURISMO DD Proは設計上、QRの部分が組み込み式になっているため、生産工程上のボルトの締め付けなどが起因してズレてくるというケースもあったりする。

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特にCSD DDやGT DDのQR部分はこの様に若干のずれがあると刺さっているピンの深度が浅くなるという部分においては、これがFFBトルク抜けの原因となっている。

QRの芯部分を抱き込む形で組まれているクランプの形状が片側カット構造となっているため、使っている間、経時でここの部分に僅かなズレが生じる事が稀にある。

実は此れが症状に対する主な原因の一つであったりする!

Cクランプのボルトを一度緩めて、QRを奥に当たるまでキチンと差し込み、再びボルトを締めてガッチリと固定する。これで大凡の改善を見込めるだろう。

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ここでもう一つ注意点として、FANATECを含め同じ様なQR接続方式をとるダイレクトドライブは、接続するステアリングと情報を行き来する信号を共有する構造となっているため、本体部分が健全でないとステアリングも機能しない。また、その逆も然りだ。

この不具合が起きている間に、ファームウェアを更新したりしてしまうと、本来なら実装される必要なプログラムも中途半端にステアリングにも反映されるので、先に御紹介したQR部分のCクランプを正常な位置に戻したなら、再度、マニュアル操作でファームウェアを上塗りする事をお薦めします。

 

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海外サイトではかなり前からこの様な形状のFANATEC安価帯DD用のクランプが個人製作で販売されている。主にeBayだが、Cクランプとは異なり両側からQRのシャフトを抱き込むために均一な締め付け状態が得られるので先の様な抜けは発生し難いのだ。

どうしても保険として抜けを防止したいと思うなら実装して損は無いパーツであると言えましょう。

実際にX(旧Twitter)で紹介してみたところ、多くのユーザーが買い求めており、そして先に触れたQR抜けによるトラブルは今のところ全く出てない。

 

尚、私もFANATEC歴は凄く長いけれど、この様なFFBトルクが抜けるという症状は全く出ていないものの、この件に関する相談は非常に多かった。これに起因するトラブルは消去法からいってもQR部分の接合部でしかないのである程度、特定されるというもの。

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現在は新しいQR2がリリースされているが、新しいQRの設計になったところで、QRシャフトの固定部分は基本的に変わっていないので注意が必要である。故にこの様なアイテムがあれば安心ですよね!

 

間違った対処法をしてはダメ!

当時からよくお見受けしているのが、QRピン側に”接点復活剤”を吹き付ける事!

QRピンの接触不良化と思い、接点復活剤を吹いてるユーザーを多く見受けられますが、それは多分、良かれと思ってアドバイスした人が居るのか、口コミを参考に見たのか分かりませんが、多分そういう事を鵜呑みにしたのだと思います。

結果的に見ると改善はされなかった訳で、今回のこのケースで、この接点復活剤の改善方法は間違いであるという事です。

じゃぶじゃぶ掛けた事によって結果的に致命的なダメージを負っていたDD個体もありましたが、これはメーカー修理案件になると思います。

ご自身で解体出来るなら、QR部分を一旦外して、パーツクリーナーでこれでもか!ってくらいに洗浄してあげると接点復活剤は流れ落ちていくので対応は出来ると思います。が!素人がやっていい事はない。

 

何故、QRが抜けたのか?ある種の原因の特定として

一番イメージとしてあるのはステアリングを引いてプレイするドライビングポジションにあると思われます!あと離着座する際にも同じことが言えます。

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幾らLogicoolやスラストマスター製コントローラーよりも強度が強いFANATECと言えど、ある程度の強度設計の見積でしかないので徐々に抜けてくる可能性だって十分にある。

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私自身のドライビングポジションから、ステアリングへのアプローチは押して操作している。ステアリングに手を添えた際に載せますよね?これは実際に自動車を運転している時も同じ様にステアリングを少し押す方向に力を加えて操作しています。例として写真のソレです。

( ´◉ω◉` )σ

 

故にどのコントローラーでも接触不良によるトラブルなんて全く発生していないのです。

 

ドライビングシートを寝かしてしまうとステアリングを無意識の内にも含めて、引いて操作しているからQRが抜けてくる。

そういう事です!

 

QR部分をパーツを変えて丈夫にするのも良いですが、ドラポジを見直すのもトラブル0への近道でもあります。

 

まあ、この件に関しては未だに相談事が多いのでブログ記事として開示しますが、お困りの際には参考までに見て頂ければ!と思っております。

 

SIMAGIC DS-8Xシフターのノブを変更したゾ編!ベストマッチを探せ!

マイド!

いつもブログ講読有難う御座います。

コロナ過の時よりも一日の講読数は減ったものの、プロの方々やSIM界隈、そして情報を探されていた方々等、凄く沢山の方々に読まれております。

アリ*:・(*-ω人)・:*ガト

 

さて、今回はちょっとした拘りで、私がいつも気にしている使用感からシレッと変更しているパーツがあります。

 

今回はそんな中で、幾つかある中の愛用アイテムの中の一つとして”SIMAGIC DS-8Xシフターのノブ”について触れていきたいと思います。

永く愛用していたFANATECにも長いものと丸いノブが付属していましたが、SIMAGIC DS-8Xに関してはノーマルノブのみ付属となります。

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ノーマルノブ……個人的には少し玉が大きくてシフトし難いな!という事で、実は早いタイミングでこのノブを交換しております。

この辺に関しては気になっている方々もいらっしゃると思いましたので敢えて記事にしてみました。

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ノーマルノブはSIMAGICシフターの標準ノブで、丸く下側に少し柄のついた、一見普通のノブに見えますが、個人的には少しサイズが大きい。

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初動段階で、ネットショップでMOMO(Italy)のコンパクトで見た目も映える安価品を見つけたので購入してみた。

確かにノブは小ぶりでシフトもし易く、見た目も映えるけれども、実はノブのシャフトに捻じ込んだ後にイモネジで締め付ける固定方法でありながら、少しずつ緩んできてしまう。これはプレイしている最中には気になった点で、シフト操作を何度もしているとグニャグニャと緩んできたのでプレイに集中できなかったのだ!

という訳でMOMO案はボツ!見た目と使用感は良かったのにね!

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そこで、SIMAGICシフターオプションのカーボン柄の丸型ノブを入手し、早速取り付けてみることにした。パッと見はサイズ感も変わらない様に見えるけれど実は少し玉が小さい。

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最初は単純に無地の黒か、カーボン柄というビジュアルだけが違うのかと思ったら、細かく観察すると、丸いノブの下に柄が無い。……そう!僅かにショートストローク化が出来てしまうのだ!

実際の使用感は現段階においては、気持ちの良い丁度いい玉の大きさが手のひらに馴染む感じで、シフト操作も僅か20mmショートしただけで可動範囲が狭くなり、そしてコキコキとシフト操作がキマルのだ♥️

 

旧車を含め、現代でも僅かにラインナップされるHパターンのマニュアル車や、DS-8だとシーケンシャルにも切り替えられるので、操作した感じはノーマルノブより操作が容易だ!

 

 

気になってた方々は是非お試しあれ✨‪(っ ॑꒳ ॑c)✨

 

Simforge Mark-1ペダル 第7世代最強最新Verのセッティングはコレだ!/Simforge Engineering

マイド!

GenesisPlanAことジェネです。

 

X(Twitter)では公開しているものの調べる時に情報を相当掘らないと出てこないものもありますが、それらは日々つぶやいている最新の生の情報です。ブログ記事では長文で纏められるメリットがあるため、ある程度、固まったタイミングで掲載するという傾向ではありますが、如何せん時間の無いヒトなのでタイムラグがあるという事を御了承下さい(笑)

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さて、今回のブログ記事の内容は「Simforge Mark-1ペダル」になりますが、実は現段階において、私が持っているMark-1ペダルは最新の第7世代となります。因みに、初めて日本で輸入した第1号の初期バージョンから今日に至るまでに進化させてきた形がコレです。

 

Simforge Engineering(シムフォァージ・エンジニアリング)

 

初期の頃、世界的にも知名度がまだまだといったタイミング、そして日本でもまだ誰もSimforge Mark-1ペダル(Simforge Engineering)を知らない中、先んじて入手してSimforge Engineeringにフィードバックした事で、率直にイメージ通りの好印象であり、エンジニア目線でいろいろとやり取りをしているうちに友達となり、パートナーとなったブランドであるが、今や多くのユーザーがいらっしゃいます。

設計面での基本ベースは良く、しかし忖度せず、率直に意見交換し、どんどん良くしていこうという事で、結果的に口コミでも評判を得て現在に至る。

 

10万円アンダー・・・厳密にはHeusinkveldを超えるような安価帯最強を目指したペダルというイメージで開発に助力してきた歩みがあるので、このペダルに使われるエラストマーや、初期のV1エレクトリックボードから始まり、現行のV5エレクトリックボードと電子部品にまで監修して進化させてきました。

Simforgeとしては日本円にしてベースとなるのは5万円クラスのターゲットプライス。

そう!FANATEC V3ペダルをフルオプションにしてもSimforgeの方が安いのに、性能面では倍レベルの効果が得られる事を目指してきました。

幾度となく進化をさせてきましたが価格は据え置きで今も尚、販売しているのです。

 

そして現段階では後に部分的なマイナーチェンジバージョンとして標準で装着されるであろう最新の組み合わせがコレだ!

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Heusinkveldに似たカットフレーム構造のSIMペダルって、どうしても踏みしろでコントロールしがちなんだけど、それってリアルチックではないので個人的にもあまり好きなフィールではない。私も過去にHeusinkveld SprintやUltimateを所有していた経緯があるけれど、それはそれで良かったのですけど、どうしても頭の中で人間としての感覚的な不一致感が好きになれず、結果的にSimRacingProを使い始めた段階でHeusinkveldは不要となったので欲しいヒトの手に渡りました(笑)

 

Simforgeはインド製であるが、別にそこにネガティブな因子は存在しない訳で、日本人的に文化的な遅れを持っていると勘違いしていらっしゃる人も少なくないと考えます。しかし、エレクトロニクスの分野においてはインド人がプログラミングしたりするのは昔から多い傾向から、電子部品や工業用機械においては世界的にも有名なんです。

 

SimforgeはSimforge Mark-1ペダルという「SIMペダル」というブランドからスタートした訳ですが、私も常々申しておりますが、「基本的なコンセプトや基本設計は良いモノもってる!」という事だ。若きエンジニアであるSimforge Engineeringの二ラージャンと共に歩んできた訳でありますが、今日までにMark-1ペダルをお買い求め頂いたユーザーの皆様に、多大なる御支持を頂きまして感謝申し上げます。

彼の代わりに御礼を申し上げます

 

有難う御座います❣

 

さて、現段階で販売されているモデルが第6世代の”Simforge Mark-1ペダル”ですが、現在私が手掛けているのが次なるバージョンの第7世代の改良。しかし、同じ様なエラストマーやスプリングを含めたセッティングをすれば、似た様なコントロール性とフィーリングが得られる可能性はあります。

因みに現行品で既に購入されたユーザー様向けにSimforageから後に別のキットとして販売されると思います。いつもその様に用意しています。

 

先ず、今回のセッティングは「アクセル」と「ブレーキ」が重点ポイントとなっておりますが、写真を掲載しつつ可能な限りお伝えしたいと思います。

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スタート時から私の中でコンセプトとして持っていたのはカットフレーム設計のSIMペダルでも気持ちの良いコントロールと踏み心地が重要課題であり、これに関しては現地で手に入る材料やコストも関係してくるので、メーカーと協議しながら進めていかなければならない部分が多いです。

Simforageの主たるコンセプトとしては「安価でいいモノを多くの人に使って頂きたい」という事から、先ずは販売価格が高くなる事には納得してくれません(笑)

そしてお互いに意識していた目標としてカットフレーム構造のベンチマークとしてHeusinkveld Sprintを超えるというコンセプトから、協力そして監修してきました。

そしてひとつの形の節目として”第7世代Simforgeペダル”が完成した感があります。

そして、若しかしたら私の中では落ち着けて見守れるかな~という位置まで来れたかな~って思ってます。

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Simforge Mark-1ペダルは、現段階においてもスプリングやポリウレタンのダンパーMODという組み合わせのSIMペダルキットです。

※写真のMODは最新のアップグレードキット。もう販売している頃かと思います。

simforge.in

私の場合はGASペダルもクラッチも初期の第1世代のままで使っていたので、今回は既存の生産ロットと同じものを送って貰いました。

 

さて、一般的には黒いゴム素材のエラストマーを用いるSIMペダルって時々見ますけど、ポリウレタンのチョイスは悪くは無いです。

ゴムという素材が黒くなっているのはカーボンを混入させて充填する比率で硬度調整をするので、例え安いゴムにカーボンを入れても見た目では分からないという観点から安く作るという部分においてはゴム業界ではポピュラーな考え方なんです。ゴムという素材は可塑剤が入ってますが加硫する事により固く出来る。タイヤと同じなんですよね。しかも経年で硬化していきますし癖がつくので微妙にCS性も落ちていくという傾向もあります。

 

現在の最新バージョンのセッティングはコレだ!

現在のSimforge Mark-1ペダルではここまで出来る。

先ず、ペダルとしてのベースは凄く良い。Heusinkveld Sprintと差はそれほど無いと言っていい。レースでも勝ててますからね!

そしてヒトの感性を阻害しないし扱い易いペダルへと進化させてきました!

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写真のそれは、一部のパーツに関しては初代のままでしたので、今回は既存の生産ロットと同じような形にしたくて、パーツ類は一気に換装しました。

 

今回ご紹介する最新バージョンでは何をどう変えていったのか?という事と、従来からあった詰めた使用感に対する改善策を含めて御紹介していきます。

 

①GASペダルの改善(案)

先ずはGASペダルからですが、従来はノーマルだと踏み込むストローク量は大きいです。これを抑制するためにペダルフレームにはバンフストップバーが備わっていますが、一番詰めた状態でも実はまだストローク量が少し大きいです。

これを更に抑制するためにホームセンターでも売られている厚み1.5mm✕長さは55mmにカットしたアクリルパイプを使用しました。踏み込んだ最大ストローク量は、FANATEC V3ペダルよりも少しだけ大きい程度で、一般的なハイエンドペダルに似せた踏み込み幅を確保しています。これはわざとその様に仕向けてあります。
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新しいメタルスプリングと旧型のスプリングとの長さは少し違いますが、ダンピングの負荷の低い遊びの分を含め、参考までにノギスで測った値を写真で掲載しておきます。

踏み込んだ時に少し柔らかめだけど、大人の女性でも扱いやすい固さとしなやかさを確保出来る様に意識しています。柔らかいと感じる場合は、このスプリングのピッチを少し絞めていくと宜しいかと思います。

FANATEC V3ペダルだとカックン感が伴いますが、このSimforgeのGASペダルだと踏み始めの瞬間からスー―っと直線的な信号カーブを描く事で癖のない素直なペダルワークが可能になると思います。

 

ちょっと余談ですが、Simforgeの原産国であるインドではアクリル樹脂が他のモノより高価な傾向らしく、販売コストが上がってしまうので、少しでも安く提供したいと考えているSimforgeとしては現在コレを取り入れていません。

日本ではポピュラーに手に入りますし、カットも容易なので、可能であればご自身で調達された方が宜しいかと考えます。

 

本題に戻ります。

GASペダルの踏み込み量をこの方法で抑制してあげると驚くほどに”扱い易い”と感じると思います。センサーが読み取る範囲を狭めている訳ですから、非接触ホールセンサー(磁気)としての検出はピーキーになりますが、踏み込んでコントロールする感覚は自然な感じだと思うはずです。

このアクリルパイプを仮に60mmにした場合は、踏み込み量が小さすぎてタイトになりますし、逆に50mmにすると少しだけ増えるのでヒトによっては其方の方が好印象を持たれるかも知れませんので、そこはお好みでチョイスして頂ければと思います。

Heusinkveld Sprintの様な跳ねっ返しのバネ感もありませんし、自然な感じで踏み始めからフルに踏み抜くまでのペダルワークが自然に出来ると思いますし、耐久レースや、ラリーといったシーンまで幅広くカバー出来るくらいに扱い易いと感じる事でしょう。

 

②ブレーキペダルのセッティング(案)

個人的にSIMペダルにおいて重要であるポイントはブレーキペダルであると考えている部分があります。

フルに踏み込んだ時に底突き感がないと、走っている最中にどこまで踏めばMAXで制動しているのか?制動させている感覚と車体が減速している速度は正確に且つリニアにシンクロしているのか?をイメージしてセットする事を心掛けています。

では、今までのセットではそれが得られていなかったか?というと若干のイメージのズレはあるけれども、そこそこのシンクロ感が得られていた訳であります。が、踏み込みに必要な力はやや適正ではなく、少し頑張らないとパーフェクトではないな!と思っていた節はあります。

 

これは仮にHeusinkveldや類似したカットフレーム構造のペダルだと「ここでこれ位の踏み込み量」「ここのポイントではこれだけ踏む」といった、感覚でコントロールするヒトが多いと思います。だけど、コレってペダルに合わせたコントロールであって、自然な行為ではないですよね?(笑)

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エラストマーMODは太いタイプをチョイス。今までのもナチュラルに効く感じではありましたが、今回は更に理想的なリニア且つ適度なダンピング効果があり、きちんとした底突き感も得られます。

 

下が「赤」、上が「黄」としました。

メタルスプリングの間隔は約40mmほどが適度で、オンからオフロードまで幅広く気持ちよく踏み抜けます。

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ブレーキに関してはこの辺のフィーリングが凄く大事で、ブレーキングからの制動感と自身の間隔を近づけていくという事においても、結果的に走りの気持ちよさに繋がります。

ブレーキング開始ポイントから、ブレーキを終わらせるタイミング。はたまた、ヤラシイ角度のコーナーへのアプローチとしてブレーキを残したままでコーナーリング出来る。そんな幅の広いコントロール性と確かな感触を目指してみました。

 

変に小細工せずに、Simforgeが今回、御用意した”エラストマー&スプリング・アップグレード”キットを使えば同じ様な感覚で踏んで行けます。

 

新型のSimforgeペダルに同じエラストマーが着いてる筈なので、同じ様にセッティングして頂ければ再現性はあると思います!

 

クラッチペダルのセッティング(案)

クラッチペダルに関しては従来比でしなやかに作動する事を目的とした変更で、最近のSimforgeペダルには標準で装備されています。

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ペダル側のシャフトエンドからナイロンのカップリングとの間隔は0.85mm程度で調整していますが、ペダルを踏んで倒した際にバンプストップバーで抑制しています。バンプストップバーの位置関係は、一番手前より若干奥にレイアウトしています。この辺はお好みで大丈夫だと思いますが、個人的にはあまりストロークを出すとトラック並みの大きなストローク量になるので、レーシーさを意識して少しタイトな感じにはしていますが、ヒール&トゥーをしたとしても不自然さは無く素直に踏んで操作できると思います。

simforge.in

実はSimforge Mark-1ペダルを購入する際に、最近、確認して知ったのですが、私が初期ごろに紹介した割引クーポンコードが生きていたという事実(笑)

私が携わっている関係上、永年継続らしいです。

宜しかったら御利用下さい。

 

クーポンコード:"genesis

 

実は先日に私のSimforge Mark-1ペダルを茨城県古河市にある『Final Lap』さんに設置させて頂きました。

此方は、元々CAMMUS DDのデモ機を設置させて頂いていますのでダイレクトドライブを体験できます。

こちらのコックピットリグに今回組んだ最新バージョンのSimforge Mark-1ペダルを設置させて頂きました。これは飽くまでも私の私物ですが、ベースは3年物の初期型Simforge Mark-1ペダルですが、基本的なフレーム構造は変わっていません。

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今日までに変わったのは、非接触ホールセンサーの取り付け方式が初期ごろに改良。コントロールするエレクトリックボードがV1から現在はV5へ(ここで完成形)、そしてダンピングさせるMODとスプリング類を大きく見直し、進化させつつ、よりヒトの感性に近づけられるか注力してまいりました。

今回の第7世代の最新MOD類、そしてこれから販売されるであろう新ロット。初期頃のSimforge Mark-1ペダルとは比べ物にならない位に自然に踏めて行けるペダルになりました。

確かにカットフレーム構造のペダルはSimRacingPro(SRPⓇ)の様なハイエンドなタッチ感は得られないモノの、数十万円する高級なペダルを一時は所有し、メリットもデメリットも知っているからこそ開発に協力出来るというもの。

 

確かにSRPⓇは別格なコントロール性の高さで気持ちよく速く走れるペダルでありますが、私がSimRacingProとSimforge Engineeringに拘るのは、この二つの個体が最も優れていると感じているからで、決してハイエンドペダルとイコールにはならないですが、それに近づける事は出来る。

 

FANATEC V3ペダルやMOZA CSPペダルが、一般のTOY系ペダルと比較すると”ハイエンド”な部類になりますし、敢えてレベリングするならば、TOY系①スラストマスター等のT3PA系、Logitech系、ハイエンドなペダルは②FANATEC V3やMOZA CSP系でしょうし、スーパーハイエンド径ペダルが、Simforge Mark-1ペダルやHeusinkveld SprintやUltimate等で、それらよりも更に次元の上を行くのがSimRacingProであったりSIMTAG系だったりする。踏んだ質感やコントロール性などは全然違うんです!

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Simforge Mark-1ペダルは、よく価格帯からしてFANATEC V3ペダルを比較対象の引き合いに出され相談されることが多いですが、過去にFANATEC V3ペダルの改良をやり尽くしてますけれど、幾らやってもSimforge Mark-1ペダルやHeusinkveld Sprintクラスにはコントロール性も懐の深さも全然違うし到底及ばないし、基本設計上TOY系は追い付けない。

 

今回のデモンストレーション用として”Final Lap”さんで設置させて頂いてますが、早速、来客された方々からは「最高のペダル」と好感触でした💛

その他、足に吸い付く様なペダルコントロールとか、凄く扱い易いコントロールであるともお褒めの言葉を頂戴しております🤲✨️

 

一応、女性でも容易に踏めるようにGASとクラッチは柔らかめ、ブレーキは踏み抜く勢いで踏み込んでもピークが低めにセッティングしてあります。ブレーキに関してはキャリブレーションソフトで幾らでも調整が利くので、ご自身で手に入れられた方はお好みで調整してみて下さい。

 

5万円クラスで、10万円クラスと匹敵するレベルに引き上げるという進化の形がコレなので、気になる方は是非とも体験してみて下さい。

 

尚、Final LapさんでのSimforge Mark-1ペダルGenesis改(第7世代)モデルの展示は2月末までを予定しています。

SimRacingPro/2024年の第一弾!気分も爆上がりなFFB付与UGパーツ「V-Pバイブレーションキット」登場!

マイド!

GenesisPlanAことジェネです。

(*´︶`*)

 

スペインのハイエンドSIMペダルであるSimRacingPro。「シム・レーシング・プロ」

先ずは2024年の第一弾として「V-P (vibration pedal)」が登場!

※V-P……バイブレーションペダル

 

私としてはメーカーが公表しない限り秘密保守義務がありますので、途中のプロセスはシークレットであるが故に公開は御法度!(笑)

今回は日本時間の早朝(2024年1月22日)にSRPⓇから公式発表がありましたので公表致します。

\_(・ω・`)

 

先ずは2024年のUG(アップグレード)パーツとして登場した「V-P」

※バイブレーション・ペダル

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そう、ペダルにFFB(フォース・フィードバック)機能を追加したのだ!そのアップグレード(UG)パーツがコレ!✨️

( ´◉ω◉` )σ

 

既存のSRPⓇペダルに追加で装備する事で更に戦闘力を上げていきます。

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一般的にバイブレーションというシステムは”ランブル”とも呼ばれるモノでありますが、モーターに半円のウェイトが回転する事でペダルが震えるという効果を齎します。

それはレーシングSIM又はメーカーのソフトウェアによって、そのウェイト回転させるための振動信号を送るものであり、細やかなエフェクトが得られない部分があります。

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SRPⓇとしては一年前かそれより少し前あたりから検討をしていたエフェクト機能として、いろいろと検討を重ねた結果、この「V-P」というネーミングで追加パーツを開発しました。

ビジュアル的にも損ねないためにも最適なモノをチョイスし、煮詰めた結果、この様なシステムとして登場しました。

 

細やかな振動を感じるには、車両のホイールから伝わる路面の振動・ABS(アンチロックブレーキシステム)・スリップした瞬間からグリップロスまで細やかに再現するにはコンパクトで大きな振動を伝えるボディーシェイカーという方式を採用。

キットには既にお持ちであるSRPペダルに追加で装着する必要なモノがセットで、キットとして発売開始。

勿論、今後、新規で購入される方々もオプション指定で追加して頂ければ、スタートからこの形でプレイ出来る訳ですが、気分も爆上がりなパーツなんです。

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当初、意見を聞かれた時には「あったら尚良いけど、現状のままのSRPⓇペダルでも気持ちのいいペダルだ」とは伝えていたのですが、やはりそこは気持ち的には追加で実装したかった想いがあったのだと思います。

通常、一般的なSIMのプレイ環境って、モーションシステムを導入していないケースが殆どでしょうし、固定のコックピットリグでプレイされている方々が多いと思います。

しかし、そんな環境でも、身体に伝わる情報が多ければ、それは身体がそれらの信号で反応して瞬時に動けるので、固定式のシミュレーターなれども臨場感は凄く増します。

今どきのDD(ダイレクトドライブ)ホイールコントローラーは、チープで大味な表現をすることが殆ど無いので、ステアリングから伝わるFFB(フォースフィードバック)から、車体の動きや路面の状況など緻密な再現をすることで、一昔前とは違い、DDが登場してからオモチャチックでは無くなりました。例外としてはFANATEC製のWBであればベルトドライブであっても強力なユニットであるCSWというグレードはあるのですが、他のベルト及びギアドライブとは別格のパワフルさと細やかな情報伝達を得られますよね。

 

ステアリングから伝わるFFBエフェクト。そして足に伝わるバイブレーション効果と相まって、SRPⓇペダルならではの別格なシンクロ感が、これより更に高まるキットになっている。

今までよりもワンランク上の質感を体験出来ることでしょう❣

 

さて、このV-Pキットを導入するステップとしては販売HPでも細かく載せていますので参考までに御覧になって下さい。

simracing-pro.com

写真からお察しの通り、SRPⓇとしてはボディーシェイカーを採用。

Nobsoundアクティブサウンドカードを介してSIMHUBと連携させると自然な振動エフェクトが足の裏に伝わり、瞬時に路面からの情報を察知できる。

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この辺は私の方でも試験的にいろいろ試している部分でもありますが、例えば大きなバスシェイカーを使うと重さがあって、細やかなペダルコントロールを妨げる要素にもなるので軽量で振動効果が大きいモノ、そして確実に細やかに伝わるといったポイントにおいては、このV-Pシステムがバランス的にも最適であるという結論に至る。

 

バスジェイカーを個人でペダルに実装している海外のプレイヤーは何人かお見受けしましたが、シェイカーが大きくて物々しい。

ランブルさせるモーターシステムだと、ウェイトが回転する振動回転だけで表現するので非常に大味な造りとなってしまうのと、振動効果が薄いのでシューズを履いていたりすると凄く分かり難いんです。

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さて、この「V-P(バイブレーションペダルキット)」。お値段的にはFedXエコノミーとの組み合わせで€218.66になりますが、ここまでの部品及びパーツが必要なコンポーネントでSRPとしては控え目な値段の設定で販売開始しました。

コロナ過も落ち着きつつある中で、ロジスティックな部分においてもヨーロッパ圏では配送料も少し下がっているのでタイミング的にはお買い求め易くなっているのではないかと思います。

youtu.be

この機会に是非、お試し下さい。

 

そして、2024年のSimRacingProはSRPⓇとして先ずは第一弾のパフォーマンスパーツを提供開始しましたが、この後、第二弾もいつかは発表できるものと思っております。

乞うご期待!!

ჱ̒˶ー̀֊ー́ )

Newカマー!Turtle Beachブランドからダイレクトドライブが間もなくデビュー!VelocityOne Race

マイド!

 

🆕今回はまた新しいニュースです!

少し前から巷でちょっとした噂になってた新たなダイレクトドライブの登場という話題だ。これは海外で見つけた情報で、それが最近やっと具体的な情報として出てきた👀

 

私もフライトSIMで愛用しているTurtle Beach(タートルビーチ)ブランド。

デザインと質感はなかなか良いのである。フライトSIMとしての質感は以前にもレビュー記事で載せましたが、何と今回はドライビングを楽しむためのツールとして新たなラインナップとして加わる!

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VelocityOne Race(ヴェロシティ―・ワン・レース)というネーミングになったみたいです。

デザイン的にパッと見、TOY系か?と思わせるでしょうが、フライトコントローラーでもなかなかの質感で個人的にも満足しているブランドだけに、この一体型デザインっぽい背景にはリアルに車輌に乗ってる感を付与したかったのだろうと思う。

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Windows PC、Xbox OneXbox seriesX/Sコンソール向けに設計されたダイレクトドライブシステムですが、フライトコントローラーの互換ハードも同じである事から、PCと家庭用ゲーム機用として両立できるメリットがある。

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アルミニウム製のペダルと、ホイールには6つのボタンと5つのラッチ付きトグルスイッチ、3つのローターリーダイヤル、そしてクラッチハンドブレーキ用の二つのアナログパドルを備えたモジュラー・ステアリングホイール・コントロールユニットとして構成される。

 

ステアリングには4パドル備わる本格的な造り。細部の質感もなかなか良い。
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レース管理ディスプレイもアセンブリに統合されているので、ドライバーはサポートされているレーシングゲームで、レーステレメトリデーターをリアルタイムで目視出来る。

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コントロールマッピングやFFB(フォースフィードバック)レベルなどのカスタマイズは、Xbox、PC、iOSAndroidバイスで利用できるVelocityOne Race Tunerというアプリケーションで調整可能。

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ペダル裏側にはボルト穴が備わるが、簡易設置用途として粘着パットも付属。Dinamic Brake Tekというロードセルブレーキの詳細も分かっていないため未知数ではあるけれども一般的な容量としては80kg~100kgくらいが妥当であり、見た目の造りのしっかり感から安易な感じでは無さそうなので、その範囲をイメージする。パッと見、凄く丈夫そうな設計から、それは生半可なデザインでは無さそうだ。

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VelocityOne Raceの価格と機能面は、どうやら5NmクラスのFANATEC CSL DDをベンチマークとしている様で、手ごろな価格のダイレクトドライブとして位置付けている様だ。

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サイズ感的には小さめに見える。しかし、ご覧の通りこだわり感が満載で、個人的には期待感あり!

発売日の正式発表は2月26日。

現地での価格は649.99ドル。

 

PCだけでなくXbox市場を見据えたMOZA Racing R3(3.9Nm)の存在があるけれども、こちらの顧客出荷はまだ行われていないという情報もあるが、ペダルを含めてセットとしてのスペックが違う。

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VelocityOne Raceは、現時点で未だ詳細なスペックは公開されていませんが、TurtleBeachブランドは安価な販売価格なれど、フライトスティックコントローラーでも凄く品質や操作した時の質感が高いので期待したい✊✨️

 

ほんじゃまた!(*'-'*)ノ"

 

"MOZA Racing R16&R21 "vs "FANATEC Podium DD1&DD2"/2ブランド上級機種対決!/特徴と比較レビュー

マイド!

ジェネです。

 

さて、今回は何だかモノモノしいタイトルになっておりますが、そのお題目通り、MOZA RacingとFANATECのDD(ダイレクトドライブ)対決になります。

DDは他にもブランドがありますが、FANATECを意識している感が大いにあるMOZA Racingについてのみ触れていこうと思います。

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他社ブランドについてはMOZA Racingよりも、FANATECに近しいくらいの互換幅の広さや、質感としては上回っているCAMMUSや、互換幅は無いけど、ここぞという部分においては支持率の高いSimucube2、そしてSIMAGICやその他各社は存在しますけど、ここは敢えて二社ブランドに絞って記事にしたいと思います。

 

FANATEC Podium DD1/DD2

やはりFANATECといえばコンシュマーにも対応したハンドルコントローラーの王様。これは過去にも記事に触れていますが、トーマス・ジャッカーマイヤー氏=endorが長年付き合ってきた家庭用ゲーム機にもマルチに使えるハイエンドコントローラーの老舗的なブランドなのである。

現代において上位機種であるPodiumシリーズの存在がある。

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DD1とDD2は出力差があるが、体感的なFFBフィールは差が無い。

ただ、リリース当初から電源関連の設計面的なものが起因した故障トラブルは発生していたものの、最近では聞かなくなりましたね。

 

◆メリット

レーシングSIMやレースゲームに至るまでの互換性が相当高く、一部の旧いゲームにおいては互換モードでも既に動かないモノの、かなりな数をカバーしている。

特殊なパッチの細工も要らずに、手に入れたその日から気軽にプレイできてしまう利点を持つ。

体感できるFFB(フォースフィードバック)は優等生であり、フラットな体感イメージ。特に癖も無いので素直にプレイできてしまうだろう。

 

◆デメリット

しかし、最近のレーシングソフトは物理的な動きがリアルな感じになってきており、如何せん物足りなさを感じてしまうユーザーも居るとは思います。

安価なパーツも取りそろえるが、Podiumクラスとなると強化パーツが必須になる。ロートルクモードで作用するけれどもPodiumのスペックを活かすならフルトルクモードでのプレイをしたいところ。つい最近、クイックリリースが新型のQR2へとシフトしたためコスト面においては投資が大きくなるのでマイナスな面が見えてくるだろう。

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丁度、転換期を迎えている事もあり、新機種ではQR2を実装したホイールベースが発売されたものの、ステアリング側は旧QR1のままなのでメス型のQR2も同時に購入しないといけないので割高感はある。そして以前から継承されているピンでの接続方式も気になるところ。

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ブランドイメージ的に少し前までは高嶺の花だったFANATECブランドではあるものの安価帯のDD登場により、多くのユーザーを獲得している。Podiumシリーズに関しては上級機に属するのでピークトルクがDD1(20Nm)、DD2(25Nm)と驚異的なシリーズもラインナップとして揃える。もともとベルトドライブの上位機種であったCSW V2.5の上に位置するグレードであり、実は今どきDDの中でも設計が古くなってきている。

 

MOZA Racing R16、R21

ここ近年において勢いのあるMOZA Racing。FANATECが安価帯DDをリリースすると当然の様にMOZA Racingも同等帯のグレードをリリースしており、誰が見てもライバル視しているかの様な動きを見せる。デザインや機能美は凄く優秀で、ビジュアル的にも飽きさせない派手な演出も魅力のブランドである。

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R16とR21はモーターの出力差があるが、体感的なFFBフィールは差が無い。

カラーもブラックとオレンジのラインナップはあったが、最近はブラックのみが流通している傾向。(私も一時オーダーするのに問い合わせていた節があるが進展なしだった)

 

◆メリット

MOZA Racingを選ぶメリットとしてはビジュアル的なカッコよさもあるだろう。兎に角魅せるようなデザインを得意としている。R16とR21は同一媒体なのでダッシュボードは共通の接続方式で装着する。名前はトルク値から来ている。

初期のRシリーズは独特で派手なデザインのステアリングで登場したが、最近の10NmアンダークラスのDDと共通部品として使え、マルチに扱えるカッコいいデザインのステアリングが数々登場している。

QR(クイックリリース)システムもトラブルの少ないピン先でタッチするスタイルであり、今どきな設計になっているのでトラブル発生率としてFANATECと比較するならば安定的。

トータルコストを浮かせてハイトルク帯のDDを手に入れたいなら選択肢としてMOZAは悪くない選択だと言えましょう。

 

◆デメリット

唯一の大きなデメリットと言えるのはFANATECと比較するなら互換性の狭さがネックになる。SIMAGICよりは広く、CAMMUSよりも互換性が無いというイメージで捉えて頂いても良いでしょう。

ステアリングの左右はアサイン(割り当て)は認識としてできるものの、ゲーム内においてはFFBが無い!というモノもある。この辺に関しては手に入れたユーザーにとっては不満は出る可能性があるものの、こういったトラブルを改善するにはMOZA Racingの公式ディスコードに入り、情報を得て、自身が対応しなければならない。要は初心者だと少し苦労する可能性が有るという事だ。

しかし、最近においてはMOZAのユーザーも増えたため、同じものをプレイする人が周りに居るならば情報交換し共有出来るようにはなってきている。仲間が居れば安心出来る。

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FFBを含めた体感差

何方も数値的には大きな差は無いものの、体感的な力の強さの差はPodiumとMOZA差ってその数Nm程度の差なので、それほど気にするポイントでは無いと個人的には考えます。

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FANATEC製品はPodiumを含めて、敢えてMOZAと比較するポイントとするならば、FFBの演出アプローチが違う。Podiumではフラットなパワーの立ち上がる感じでモリモリと来るものの癖らしい癖が殆ど無い。これは良いのか良くないのか判断は個人に委ねるが、人によっては物足りなさを感じるだろう。モーター感がモロに感じてしまうのでDD特有の直結感は感じるもののリアリティーを感じるか?というとそういう傾向のものではない。

あと、FFBセッティングを弄ってもそれほど大きく変わったという体感的な変化も掴みにくく、セッティングによっては、コントロールしている車両の限界が低くなってしまったりするので間違った傾向で調整すると逆にタイムが落ちるなどといった事もあったりする。

 

少し面白みに欠けるが、よく言えば「素直」といった感じ。

 

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MOZA Racingはどちらかというと過剰表現スタイル。それは例えばサーキット走行中に縁石を踏むとSimucube2みたいなガツガツとした過剰傾向の演出をする。場合によっては痛いくらいに感じるので部分的にエフェクト部分を弄って穏やかにしてあげると少しは治まる。

あと、タイヤがグリップを失う瞬間からのインフォメーションがFANATECよりも感じやすいのでとっさのリカバリーも瞬時にやりやすいと言えましょう。

特にその辺を感じ易いシーンは、ASSETTO CORSA COMPETIZIONEみたいな滑った時の情報が薄いモノにはMOZAの方がまだ分かり易いんです。スコっと抜ける感覚を感じ、それに合わせて対処し易いので、そういったダイナミックな体感フィールを好むならば選択肢としてアリ!だと思います。

しかし、ステアリングを操舵する際に中間域が緩いのでコーナーリング時の切り込みで極端に表現する傾向から、体感トルクの変化が大きく、人によってはダイナミックと感じるから面白いと捉えられる場合も有りますし、「なだらかな抜け感」が、初めてのDDであっても「これがDDなんだ!」と印象付ける感じの味付けになっている感はある。

 

まとめとして

特にどちらかの優劣を決める訳ではないけれど、先に記載した内容的に感じられるフィーリングはイメージ出来ると思う。

走っててメリハリのあるダイナミックなステアリングフィールを好むならMOZA Racingという選択肢でしょうし、単純にブランドイメージを買ってFANATECという選択肢もあるでしょう。

しかし、先んじてDD業界へ参入したFANATECのPodium DDは如何せんエンコードの仕方も設計が古さを感じてしまう。

2023年の末ごろにファームウェアーのバージョンが変わったが、従来比で少しだけ滑り始めの感覚が一瞬だけ感じられる様になったという傾向もあるので、発売当初よりは面白い傾向ではある。

 

トータルコストで比較すると圧倒的にMOZA Racingが安価で済む。そこはXboxなどのライセンス費を含んでいないけれども”ラズリューション2”などの外部Add(アドオン)を購入したとしても安い。

私の場合は、MOZA Racingの場合は安価帯のステアリングを着けると、ノイジーな振動がつきまとうのでMOZA RS V2クラスのステアリングが重量的にも慣性もベストマッチ。それ以下の価格帯のステアリングは、一応対応はしているけれど、どうやらR12とかのクラス向けの様な感じがしました。

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R16、R21クラスではRS V2くらいのステアリングの方が少しマイルドにFFBを感じるのでベストマッチなのだ。

 

オンロード系のレーシングSIM又はゲームへの互換性幅の圧倒的広さはFANATEC。

ラリーSIMも嗜むけど、オンロードでもそこそこダイナミックなFFBを感じたいと考えるならMOZA Racing。

 

ただ、MOZA Racingを選択した場合はMOZAのAPP(ソフトウェア)の使い方で、ゲームスタート時にリンクさせておかないとFFBがデフォルトで発生しないという事で、互換をもたせるのにちょっとした手間があったりする。それは今後の進化でどう変化していくのか分からないが、当面の間は一工夫加えることが必須だ。

 

こんな感じです(笑)

 

個人的には永き付き合いのあるFANATECを選びたいところだが、ひと手間入るけど、ちょっとダイナミック感を感じるMOZAの方が、ファーストインパクトとしては良いと感じるのではないかと思います。

 

 

今回はこの辺で!

またね!

アディオス!!( -`ω-)b💕